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学生ニート、人の話を

作者: Shu+

※学生ニート…アルバイトをしていない学生。アルバイトをしてないだけでなぜか下に見られる。異議あり!


 私はもともと人の話をそう熱心に聞く方ではありません……大変失礼な話ですが。

知り合い相手でもそのような態度ですから、店員さんの話ともなると、聞こえていなくても適当に返事をしてしまうことが多々あります。以前本屋に行った時にも店員さんがなにかおっしゃったのが聞き取れなくて、適当に「あー、お願いします」と言ってしまいました。本屋で聞かれることなんて、はいはい言っときゃ間違いないだろうなどとふざけた考えをしたからです。

 すると、店員さんは「かしこまりました」と言っておもむろにブックカバーを取り出しました。私はそれを、あーブックカバーのこと聞かれてたのね、なんて思いながらボーっと見ていました。

 だがなんだかおかしい。流れる列。動かない私。いつまで経っても終わらない作業。そして私は気が付いた。


 古 本 十 二 冊 全 部 にカバーかけようとしてくれてる!!!


 なんて嫌な客! なんて面倒な客!

 私もですね、私にとっても店員さんにとっても他のお客さんにとってもあまりに拘束時間が長いので、もういいですと言おうか迷いましたよ? しかしもうブックカバーは準備されている。手伝いを申し出ようか迷いましたよ? でも絶対断られるし、それじゃあまるで店員さんに遅いと言っているようなもんじゃないか。いたたまれない数分間でした。次からは人の話をちゃんと聞こうと思いましたよ。

 しかしですね、馬鹿は同じ間違いを何度も繰り返すのです。だからこそ馬鹿なのです。

 ある日私は、自転車でマク○ナルドへ行って、自分用のバーガーと弟用のコーラを持ち帰りで頼みました。その後店員さんに何やらごにょごにょ質問されたのですが、必要なことはもう言ったし大丈夫だろう、と私は頷いておきました。

それが落とし穴だったのです。

 「お待たせいたしました~」と笑顔で手渡されたのは、袋に入ったバーガーと、「今から車の中でお飲み頂けますよ~きゃぴるんっ」と主張してくるようなコーラでした。……嘘やん。「今から車の中でお飲み頂けますよ~きゃぴるんっ」なコーラですから、もちろん自転車では持って帰れません。帰る前に飲むしかない。そして大問題。


 私 は コ ー ラ が 嫌 い だ。


 ……結果的に私はですね、自転車の横で、大嫌いなコーラを迫りくるゲップと戦いながら胃に流し込むことになったのです。十二分もかけて!

 え? なんで十二分もかかったのかって? 私の飲んだコーラには炭酸とかいうわけのわからない一気飲み抑制機能が付いていたからですよ。いいですか、私はもう二度と炭酸飲料は飲みません。そして、人の話はちゃんと聞きます!宣言!

 おい誰や、二度あることは三度あるとか言った奴!!!


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