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安奈編 第四通 テスト勉強

 梅雨が過ぎ、一学期も残す所後僅か。私の通う高校ではもうじき期末テストが行われる。その為、部屋で机と向かい合っている。

 暫くノートにペンを走らせていたが、急に雅之にメールをしたくなった。多分、少しずつ雅之の事が気になり始めてたのだ。


「マサもテスト勉強してるのかな?」


 両手で携帯を握りながらふと呟く。部屋には私しかいないため返事は無い。でも、久美子が居れば大体何て言うか把握できたため、久美子と話をしているかの様に言葉が吐き出される。


「そうだよね。向こうもテスト期間中だよね。メールなんて送っちゃ迷惑だよね」


 机に向ってため息を吐き、携帯を机の上に下ろす。そして、また久美子の言葉が何となく頭の中に聞こえ、私はもう一度口を開く。


「そうかな? でも、テスト勉強の妨げになっちゃ悪いし、そのせいで成績が下がったら大変じゃない」


 椅子をゆっくり回転させながら、自分の部屋の隅々までを見回す。その後も、独り言を続けた私は、意を決しメールを送った。


『もうすぐ、期末テストだよね。こっちは明日からだけど、そっちはまだかな?』


 何とも不自然な内容のメールを送ってしまったと、後々後悔する私だが後悔先に立たずと言った所だ。机にうつ伏せになりため息を吐いていると、急に着信音が鳴り響く。その音で雅之からのメールだと、気付き私はすぐさま携帯を開きメールを見る。


『こっちも明日からテストだよ。嫌だな……。一日掛けて暗記するつもりだよ……』


 このメールに、私は「へ〜っ」と声を出しながら頷く。と、不意にあるテレビ番組の事を思い出し、雅之にメールを送った。


『そうなんだ。でも、徹夜で勉強しても頭に入らないらしいよ。人間の集中力って、15分しかもたないらしいから。その15分置きに何度も、繰返し勉強すればいいって、何かで言ってた気がする』


 そのメールにすぐさま返事が返ってくる。


『本当かな?』


 私もそれに対しすぐさまメールを返す。


『もしかして、疑ってるの? 人が親切に教えてあげてるのに(怒)』


 少し雅之を困らせようと、最後に(怒)と書いた私はどんな返事が返ってくるか楽しみだった。そして、五分くらい後に着信音が鳴り響いた。


『別に、疑ってるわけじゃないけどさ……』


 そのメールを見て私はクスクスと、一人笑っていた。その後も、メールが続き雅之のメールで12時を回っている事に気がついた。


『うわっ! 何時の間にか12時回ってる! 勉強してないよ!』


 メールを見てすぐに時計を目視し、その目で12時を回っている事を確認して、私も勉強をしていない事に気付く。あちゃ〜と、思いながら右手で額を押さえた私は、すぐに雅之にメールの返事を送った。


『本当だ! 今から、急いで勉強しなきゃ! それじゃあ、また。明日はお互い頑張ろうね』


 メールを送った後、携帯を机の上に置き、私はすぐさま教科書と向き合い、ノートにペンを走らせる。

 そして、ノート一杯に数学の公式を書き終えた私は、ふとテストの日程を書き記されたプリントを手に取り、重大なミスに気付く。


「アッ!? 数学は、今日じゃないよ……」


 ガックリとうな垂れる私だが、すぐさま気持ちを切り替え世界史の教科書を出す。


「やっちゃったものは、仕方ない。今から世界史の勉強しなきゃ」


 気合をいれ、今度は世界史のノートにペンを走らせる。そして、全て終った頃には午前3時を回っていた。

 安奈編も第四通に入りましたが、長いですよね……。番外編なんだから、もっと短くまとめた方がいいですよね。何て、思っているんですが読者の皆様はどう思っているのでしょうか?

 自分では色々と纏めて本編(雅之編?)では、語られなかった話を書いているんですが、上手く纏っていないようです。

 何か意見や感想、指摘などありましたらドシドシお送りくださいませ。

 それでは、また次の機会に……

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