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読みかけのハードカバー

 


 見ろよ


 こんな薄汚れた部屋の隅に


 あの頃の本が山積みになってらあ


 俺の血にも肉にもまるでなっちゃいねえのに


 あの頃の本がほこりかぶって


 悲しみみたいに山積みになってらあ



 それだっていうのに


 君が勧めてくれたあの時の


 あのハードカバーだけは どこを探しても


 見当たらないんだ




 だから俺の恋も135ページで止まったまま


 しおりを挟んだまま


 いつかほこりかぶって


 そう ラストシーンは確か


「ハッピーエンドじゃなかったわ」


 って君も言ってた




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― 新着の感想 ―
[良い点] 中途半端に終わってしまった苦い恋。 しおりをはさんだまま、戻って確かめることも先へ進むこともできない、身動きできない感じがもどかしいです。 明解な答えの出る恋もあれば、うやむやに立ち消えて…
[良い点] おぉ…… しょっぱいというか、切ないというか…… 終わった二人の関係 読みかけのハードカバー 止まったままの、彼女への気持ち 栞もきっちり挟んでる 彼の心は完結できてないんですね。 …
[良い点] 感想書くのが今更で恐縮なんですけど作者さんが書かれた詩の中だとこの詩が一番好きです。 その理由は、詩の題材が本だからって単純なのが一つ。自分も本が音楽に次いで好きだからね。 もう一つの理由…
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