第参章 episode TWENTYーTHREE 《緊急緊急事態》
episode TWENTYーTHREE 緊急事態
ボォーー、ボォーー。
札幌市中心部にある「PARALLEL」のビル全域では警報機が鳴り響いていた。
『緊急事態発生! 緊急事態発生!』
機械の無機質な声が響き渡る。
耳に突き刺さる反響音は危機感を異常に煽り、人々の急ぐ足音とともに建物を揺らしていく。
走る役人や研究員は焦燥を浮かべている。
「おいおい、何があったんだ⁉」
「分からないわ! でも、とにかく備えないと!」
「何にだよ⁉」
「それは……」
「おい、そこ二人、何をしている!」
「「え?」」
「今通信室で、過激派組織の襲撃にあっている! いずれここにも来るのかもしれない!」
「襲撃⁉」
「ああ、お前たちの情報も盗まれないように、SSDに移しとけ!」
「「り、了解!」」
廊下のいたるところでは情報に攪乱する人が目立っている。何をどうして動けばいいのかが分からない。一種の病的症状と言ってもいいだろう。それはこの組織だからこそのジレンマだ。こんな緊急事態、組織誕生30年目にして一回もなかったのだから。
「くそ、なんなんだよ!」
「おい、A班! 暗殺リストの移行頼む‼」
「了解!」
「B班はネット機材のバックアップを!」
「はい!」
「走れ走れ! 電源を非常電源に切り替えろ‼」
「首相官邸とホットラインをつなげろ!」
「いえ、大丈夫! もう襲撃許可は下りています‼‼」
「じゃあ早く、下に命令を出せ!」
「ダメです! B3のメンバーを呼ぶまで一時間はかかります!」
「遅い! なぜだ‼」
「襲撃予定日はまだ先だったので……」
「クソッ、いいから呼ぶんだ! 所長にも連絡を‼‼」
通信室でも、食堂でも、研究機関でも、ありとあらゆるところで混乱による反動が起きていた。
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所長室にて。
「所長、通信室からの伝言です」
「なんだ?」
「サーバーのセキュリティがすべて突破されました」
「……なっ⁉」
鬼我の体に戦慄が走った。
すべて……突破? 一言では意味が理解できなかった。
ここのサーバーのセキュリティは40段階ある。そして常にアップデートされる最新式。そんな鉄壁の守りがそう簡単に突破されるはずはない。
では、なぜか?
答え、それすら凌駕する技術を持っているから。
単純明快、究極的な基礎。
刹那の回答で彼女は思考した、止まることなく、脳神経と脳細胞をフルに活用して、時間にして5秒。
放送のスイッチをオンに変えて、マイクを口元へ。
「札幌支部全員に通達、過激派組織『カーネーション』への破壊任務を開始する。暗殺秘密保持部隊B3のメンバーを至急集めろ」
そしてその放送音が繰り返されれる。
終わりの始まり、始まりの終わり。
彼たちの物語の終局へ、いや開幕か。
その選択肢にようやくたどり着く。
巡り巡って訪れた世界の先には、皆の望むものはあるのか。
一蓮托生の出会い、一期一会の出会い。
畢竟。
魑魅魍魎で、奇怪千万の化け物たちの戦争へと続く道へ誘おう。
皆さんこんにちわ! ふぁなおです!
大学で友達ができました!
クロたちとともに僕も頑張りたいです!!




