西郷サァ#3
ところで、だいぶ話がそれてしまいますが、、
日本史上、西郷隆盛ほど万人に愛された人がいるでしょうか。
味方はもちろん、敵にすら愛される。
(徳がある人)と言う極めて曖昧な表現を具現化すると、
西郷さんのような人になるのかもしれませんね。
自分も西郷さんのことが、好きで、もっと知りたくて、いろいろ見たり聞いたりしました。
しかし、矛盾してるようですが、西郷さんという人は知れば知るほど、
よく分からなくなってしまう困った人です(笑)
軍人なのか、革命家なのか、はたまた芸術家なのか。。
結局、西郷さんの魅力はよく言われるように、実際に会った人にしか分からないのかもしれません。
しかし、ありがたいことに、さまざまなエピソードが語られているため、
その温度をかろうじて感じることができます。
以下にいくつかエピソードあげておきますので、興味のある方はよかったら読んでみて下さい。
西郷は,食事について,塩加減の良し悪しなど一切触れず、
料理してくれた人を責めることはなかった。
ある日、仕事の都合で夜明け前に朝食を済ませ、
出かけなければならなかった。
後で起きた弟が朝食を食べると、みそ汁が「だし汁」だけで、
中に味噌も塩気もない。
まかないのおばあさんを責めると、
「あれ,これはすみません。今朝はだんなさんが早くお出かけで、暗くて、ついお味噌を入れるのを忘れてしまいました」
「兄さんはどうしてた」
「はい、だんな様は、これはうまいとおっしゃって、二杯も召し上がりました」
(「大西郷の逸話」 西田実より)
維新後のある日,会議に出席するはずの西郷がいつまでたっても来ない。
そこで木戸孝允が使いを出して「すぐ出席を」と催促した。
その時西郷は,自宅で素っ裸になって,巨体に筆をとって一生懸命字を書いていた。
使いが「お早くどうぞ」と促すと,
「ああ今,着物がない。あの縁側の先に干した
浴衣が乾くまで待ってもらいたい。」
と答えた。
使いから西郷の返事を聞いた木戸は,仕方なく自分の着物を持たせる。
しばらくして,木戸の服を着た西郷がやって来た。
皆が西郷の遅刻を責めると,西郷は,
「木戸さんの着物はこれ,こんなに短い。」
と,大きな体をゆり動かし,笑みを浮かべながら答えたという。
そして,とうとう着物を木戸に返さず,いつもその短い着物を着用していた…
(「大西郷の逸話」 西田実より)
追伸:先ほど、話別アクセス解析の存在を知りました。
ちなみに4話まで見てくれた人がなんと2人(笑)
その内の1人が自分だとして…どなたか存じませんがありがとうございます。
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