○ We Just Go On
ボスであるディック同様、シンガーとしての出現頻度がすっかり減ったベラを、客たちはいつもどおりの拍手と歓声で迎えてくれた。ギターを抱えたエイブがステージの上でスツールに腰かけると、ベラもマイクを持ってステージ中央でステージに腰かけた。
「ごめんなさい。正式なラストオーダーまではまだちょっと時間があるけど、少しのあいだ、オーダーをストップさせていただきます」マイクを使い、彼女は続けた。「一曲だけ、新曲をうたいます。そのあいだに、お客様だけにシチューを配ります。これは店からのサービスなので、食べられるひとはどうぞ。スタッフや一部のバンドメンバーが手分けして配ってくれますが、スタッフの分はありませんが、そっちのことは気にせず、曲を聴いていただけたらと思います。
この新曲は、ひさしぶりにボスと二人で、曲と詩を同時に作っていった曲です。私たち、やりたいことは同じなはずなのに、お互いに忙しくて、そういう時間がとれなくて。そんな会話からできた曲。ボスと一緒に作ったんだけど、エイブがすごく気に入ってくれたこともあって、私がうたいたい時にうたえるようにって、すぐに覚えてくれました。
あ、シチューは熱々なので、曲が終わってから食べるのでちょうどいいくらいだと思います。それでは聴いてください。“We Just Go On”」
エルバは他のスタッフたちと一緒になってシチューを配る役を手伝うが、この曲をリクエストしたキュカはステージ近くで、ひとり床に座り込んでいる。
再生されたコーラス入りの音楽に合わせ、エイブもギターを弾きはじめる。そして、ベラはうたいはじめた。
ときどき 知りたくないことを知ってしまうことがある
ときどき 欲しくないものを手にしてしまうことがある
ときどき 望んでない場所に辿りついてしまうことがある
人生はうまくいかない それでも私たちは進み続ける
とどまりたくても 勇気がない
逃げ出したくても 許されない
立ち向かっても 弱さを思い知らされるだけ
人生はうまくいかない それでも私たちは進み続ける
伝えることが終わりを意味するときは どうすればいい
ただ愛するだけで罪になるときは どうすればいい
涙が視界を奪う 足元が崩れ落ちる音がする
人生はうまくいかない 私たちは進み続ける
立ち止まっても うしろを振り返ることができない
今日を諦めても 明日への一歩を踏み出せない
夢を忘れて 未来さえも見えない
人生はうまくいかない それでも私たちは進み続ける
伝えることが終わりを意味するときは どうすればいい
ただ愛するだけで罪になるときは どうすればいい
涙が視界を奪う 足元が崩れ落ちる音がする
人生はうまくいかない それでも私たちは進み続ける
誰も傷つきたくない ただもう一度おやすみが聞きたいだけ
誰も傷つけたくない ただもう一度愛してると言いたいだけ
誰も傷つきたくない ただもう一度おやすみが聞きたいだけ
誰も傷つけたくない ただもう一度愛してると言いたいだけ
信じることが裏切りをもたらすことを知っている
すべてが私たちの孤独から生まれたことを知っている
だけどそれは罪ではなく ひとつの愛から生まれたカケラだと知っている
人生はうまくいかない それでも私たちは進み続ける
人生はうまくいかない 私たちは進み続ける
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──“We Just Go On”をリクエストしたのは、話をもちかけられ、ぜひ入りたいと言ったコーラスをレコーディングしたにも関わらず、一向に完成品を聴かせてもらえなかったからという理由ももちろんあるが、単純に、勇気が欲しかったからだ。
最初の頃は、“彼がこう言った”とか、“こういう考えらしい”ということを、エルバに話していたと思う。いつものことだが、つきあいはじめ特有のバカっぽいノロケを話す趣味はないので、“人となり”を説明するという意味で、だけれど。
だが今までつきあった男と違い、ジョンに関しては、一部のことを除き、不満などなかった。話せる愚痴があれば、いくらでも相談できただろう──なのに、週末には会えない、泊まりはないということ以外、愚痴っぽく話せることがなかった。唯一の不満の部分に対し、なんの疑いももたずに納得してしまったこともあり、相談どころか、それ以外のことを話す機会さえも失ってしまっていた。
文字通り彼に夢中になってしまっていて、周りのことなどまったく見えていなかった。気づいた時にはブラック・スターみんなとのあいだに少なからず距離ができていて、それに気づいたのですら、“不満”が“疑い”に変わった昨日の夜のことだ。今さら、なにをどう言えばいいのだろう。
エルバは、こちらがなにも言わないうちは幸せなのだろうと、わかってくれている。愚痴があればこちらのくちがとまらなくなることも知っている。だから、自分が店にくる頻度が減っていても、早退することが増えても、なにも言わず、なにも訊かないでいてくれた。
「今日はデートじゃないの?」 右隣でエルバが訊いた。
すでにブラック・スターは閉店し、今はメインフロアで、ベラの夕方の宣言どおり、スタッフやバンドたち、みんなでシチューを食べている。ドリンクカウンターに近いテーブルに大鍋を置いて、ペーパーカップはもったいないからと様々な器を使い、やたらおいしいシチューをみんなで堪能している。鍋の周りで何杯もおかわりをしながら騒ぐ者たちがいれば、別のテーブルでおとなしく笑い話をしている者、明日のスケジュールを確認している者たちもいる。
自分とエルバだけは、ステージのそばの壁際でカウンター用のスツールに壁にもたれて座って、シチューをひとまず一杯食べたものの、会話らしい会話のないまま、そんな光景を見るともなしに見ていた。
「昨日会ったし」と、そっけなく答えた。「毎日会ってるわけじゃないもん」
「てっきり、知らないあいだに半同棲とかしてるのかと思ってたけど」
いらっとした。わかりやすい嫌味だ。こちらがフラフラしていることをよく思っていないというのもあるだろう。というか、毎日じゃなくなっただけで、滞在時間が短くなっただけで、週に二、三度は店にきている。ようするに、エルバとだって会っている。それは彼女もわかっているはずだ。
「そんなに進展してない。相変わらず泊まりはなしだし」
「しょっちゅう会ってるんだから、べつに泊まらなくてもいいでしょ。家は知ってるんだし」
そう、知っている。何度か行ったことがある。あの生活感のない、わかりやすい単身用の家に。でも最低限の食器や家電があるだけで、調理器具などほとんどない。だから最近は、外食をしないのならうちにくることが多い。そんなに頻繁ではないが──一週間に一度のペースで会っていたのが、週二回になり、最近は週三回だ。といっても、週三回までに増えたのは、ここ二週間くらいの話だけれど。
それは、どちらからはじまったのだったか。もともと会う曜日を決めていたわけではない。平日はふたりとも、仕事の合間にだって、返せる時にはメールを返す。その話の流れだったような気もする。週末はぱったりとメールがこなくなったりするけれど、メールが返ってきていないのに朝“おはよう”などとメールを送ったりもしないので、返事がなければ、くるまで待つだけだった。
そしてそれは──時々金曜の夜からの場合もあるものの──たいていは土曜の朝か昼に途切れるもので、日曜の夜になると返ってくるので、なにかを訊いたりしなかった。
「指輪を隠す男の心理って、なんだろうね」
こうやって考えると、改めてわかる。自分は、ジョンを信用していた。いや、疑っていなかった。疑うところがなかったわけではないのだろうが──“疑う”という選択肢を最初から除外していた。“信じることが愛すること”だと思っていたのかもしれない。その愛を、信じていた。
聞き取れなかったのか、質問の意味がわからなかったのか、エルバはこちらを見た。
「なに?」
「だから、指輪を隠す男の心理」
「──ジョンが?」
「そうとは言ってない」
はぐらかしたものの通用しなかったらしく、エルバはスツールをおりてこちらの前に立った。疑うような眼を向けてまた訊ねる。
「確かめたの?」
キュカはさらりとかわした。「だから、“隠す”男の心理だよ。コンソールボックスにあった」
エルバの表情がかたくなった。「──それで?」
「それでって?」
「確かめてないの?」
わかっていた。彼女は、こちらが“疑惑”のことを話した時点で、心配して怒る。気のせいだ、だいじょうぶだなどと言って安心させることなどしない。そんな中途半端なことはしない。
「待ってよ。指輪があったってだけだし、もしかしたら昔のだとか、プライベートだけつけてるやつだとか──」
彼女は引き下がらない。「本気で言ってんの?」
その言葉には、別の意味も含まれているような気がした。
“会社帰り”のプライベートは知ってても、“休日”の彼は知らないくせに?──と。
見透かされている。エルバは、疑惑の真意に対して怒っているのではない。“可能性”が出てきたのに確かめていないこと、“可能性”が“事実”だったとして、終わらせたくないと思っていることに対して怒っている。
いつからか、知っていた──自分たちはもう、“本命”だとか“二番目”だとか、“浮気”だとかで騒ぐ年齢ではなくなっていた。その先の、もっと深い可能性を考えなければいけない年齢になっていた。
これ以上話してしまうと、自分が、彼女が、はっきりと言わない“可能性”を、言葉にしてしまいそうだ。あの生活感のない部屋や車に、泊まりを避け続ける理由に、納得してしまいそうになる。
そして考えなければいけなくなる。確かめなければいけなくなる。本当に、終わりを考えなければいけなくなってしまう。
エルバを避けるようスツールを降りた。「帰る」
「キュカ!? ちょっと待っ──」
気づいた時には、自分を引き止めようとしたエルバの手を振り払い、勢いで、彼女の頬を叩いていた。
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「三月までに弾けるようになんのか、これ」キーズ・ビルを出てフライリーフへと向かうところで、前を歩くベンジーが言った。「無理な気がしてきた」
今ベラは、ウェル・サラヴァンの五人と一緒にいる。先ほどまでキーズ・レンタルスタジオの一室を借り、トーマ、タフィ、ステファンも一緒になって、彼らのコラボレーション曲第二弾である“Break Apart Her Heart”の練習をしてきたところだ。(トーマたちはそのまま、自分たちで練習をすると言ってまだスタジオに残った。)
完成してから二週間近く経っていて、彼らだけでも何度か練習はしているらしいものの、それぞれのバンドの曲を覚えなければいけないこともあり、なかなか音が合わない。それどころか、細かい部分を覚えられていない。
「お前はまだましだろ、曲作ったんだから」ルースが言った。「俺らは作ったわけでもなんでもないんだぞ」
「いやいや、オレ、ドラムやってたから。ギターはニックがやってたから」
「知ってるか知らないかってのでぜんぜん違うよ」と、マーヴィン。「もう三月は諦めるか」
「バカ言うな。さっさと覚えてまた別の曲も作りたいんだよオレは!」そう言ってベンジーはフライリーフのドアに手をかけたのだが、その前にドアが勢いよく開き、彼は誰かにぶつかった。
キュカだ。
現れたベンジーの姿に驚いたらしいものの、なにも言わず、彼女はキーズの駐車場のほうへと足早に歩いていった。
ベラたちは数秒、ぽかんとしていた。
「なんかあったのかな」
マーヴィンが言うと、ルースが答えた。「誰かと喧嘩したとかじゃねーの」
ピートは彼らとキュカのうしろ姿を交互に見やった。
「え、追いかけたほうがいいやつ?」
「知らねーよ」
先頭に立っていて直接ぶつかったこともあり、おそらくいちばん驚いただろうベンジーがベラに言う。「泣いてた気がするんだけど」
しかし彼女は興味がない。「へー」
「放置でいいのか」
「知らないわよ」彼の前に出て、改めてドアを開ける。「荷物とったらすぐ戻らなきゃいけないの。構ってる余裕ない。記念アルバムが大詰めなの。今週中には終わらせたい」
「そしたら」とマーヴィンが言う。「また作りたいな。誰のでもいいけど」
「その前にやりたいことがあるからもうちょっと待って」
ベンジーがマーヴィンに怒った。「そのまえに“Break Apart Her Heart”だろ!」
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ベンジーたちはシチューが残っていることを期待してメインフロアに行ったが、ベラは荷物を回収するため赤白会議室に戻った。
明日の土曜はできればアゼルのところに行きたいが、それも今夜と明日のがんばりしだいだ。朝までに残り十数組分の歌詞やクレジットなどを入力、試印刷して、明日中に最終確認をとってまわる。オーケーが出ればあとは希望数に応じて印刷、製本するだけだ。
ブラック・スターでの人気はバンドそれぞれなものの、みんな売れ残りなどという状況は避けたいので、枚数を作りすぎたりはしない。製作にかかる出費を抑えたがることもあり、歌詞カードとディスクをケースに、袋にと入れる行程は、ほとんどのバンドが自分たちでやることになる。
トーマとナイルがきてくれたおかげで、作業がかなり早いペースで進んでいる。本当にありがたい。ヤニと二人だったら、一周年に合わせた完成など無理だったかもしれない。
トーマたちのぶんはともかく、あともう少ししたら、やっと一息つける。一息ついたら今度は、数量限定の写真アルバムを作る。これは自分の、本当に突然の思いつきだが、ナイルや自分の写真の腕など関係なく、人員的に余裕ができたからとかでもなく──単純に、自分も、幹部たちも、なによりバンドやスタッフたちが、本当によくがんばったと思うから、そのがんばりを、どうにか形に残したいと思ったのだ。同時に、客たちにも感謝をしたい。オープン当初からでも途中からでも──もちろんいつのまにか見なくなった客もいるが──ほとんどは、毎週、毎回というわけでなくても、一ヶ月に一度はきてくれている。
もともとは、“若者を中心とした音楽と出会いを楽しむ店”だったはずなのに、おもしろいことに、常連のほどんどは、この店を恋愛目的で訪れることがなくなったらしい。
聞いた話によると、騒ぎたい時、ひとりになりたくない時、暇なとき、誰かと話したい時などに立ち寄る場所として、自分の大切な場所として残しておきたい場所だというのだ。恋愛などしてしまうと、もしそれで別れたりしてしまうと、きづらくなってしまうから──そうなってしまった時はしかたがないが──目的としては、“友人をつくる場所”として持っておきたいのだという。実際、約束などしなくても、気まぐれにくれば“誰か”はいる。
そんな意見を聞いたディックは、“ブラック・スターは隠れ家のような意味も含んでるからな”と言っていた。本当かどうか知らないが、そうだと言われればそんな意味もあるような気がする。
とにかく、この一年の思い出を、少しでも形に残したい。いつからいたとか、いなかったとか、好きだとかキライだとか関係なく、この一年、自分たちがここにいた“証”を、形に残したい。ブラック・スターは、“歌だけ”ではないのだから。
フライリーフの階段をあがって外へ出ようとしたところで、階下からエルバに呼び止められ、ベラは振り返った。
「お願いがあるんだけど」と、彼女が言う。心なしか、めずらしく機嫌が悪そうだ。
「なに?」
「詩を書いてほしい」
めずらしい、とベラは思った。“こういう曲はどうか”と提案からはじまることはあっても、こんなふうに真正面から頼まれることはなかった気がする。
「あなたの? 悪いけど今は時間が──」
「キュカの歌」エルバは階段をゆっくりとあがりながら、抑揚のない声で続けた。「あいつのオトコ──ジョンが、もしかしたら、結婚してるかもしれない」
ベラはぽかんとした。「まじで?」
「まだわかんないけど、キュカもちゃんと確かめたわけじゃないみたいだけど、あの様子だと、キュカ自身もたぶん、疑ってると思う」ベラのいる踊り場まではあがらず、数段下で立ち止まる。「キュカが確かめるかはわかんない。もしかしたら勘違いかもしれない。でも、ただの勘だけど、確証はないけど、指輪があったってことはたぶん、他の色々考えたら、間違ってない気がする」
ベラは考えた。過去にエイブたちと自分との仲を勘違いしていた二人の勘というのは、どの程度信用できるのだろう。アテにならないような気もする──でもあの頃は、彼女たちはここにきてまだ日が浅く、自分たちのことをよく知らなかったというのもある気がする。なにを根拠にいきなりそんな話になったのかは知らないが、少なくともキュカには、疑いを持つきっかけがあったのか。
「キュカはなんて言ってるの?」ベラは質問を返した。「詩を書くって、曲を作るっていうのは、キュカがうたうためのもの? それともあなたが代わりに? 目的は復讐? 別れさせること? 一部の人間は、キュカとジョンのことを知ってるわよね。彼女がうたうってなると、状況しだいじゃ、ふたりのことだってバレる。それがキュカにとってどういうことなのか、ちゃんとわかってる?」
ベラの知る限り、ジョンが会社の人間や友人をこの店に連れてきたことはない。なので、彼女たちが疑っている“不倫状態”を他の人間に悟られたとしても、ジョンの周りの人間に、家庭にまで話が伝わる可能性は低いだろう。だが、ブラック・スターは会員制でも紹介制でもない。ジョンが呼ばずとも、会社の人間がたまたま居合わせることもあるかもしれない。
ジョンの立場などはどうでもいい。だが最悪の場合、キュカは“不倫の加害者”として、下手をすれば裁判沙汰だ。それこそサラシモノになってしまう。そうでなくとも、キュカは“不倫していた”というのがみんなに知られてしまう。不倫という、犯罪ではない非道徳的な問題に対し、大人たちがどういう印象を持つのかは知らないが、十六歳の小娘ですら、“ダメだ”とは言えなくても、よくないことだというのはわかる。
「キュカはなにも言ってない」エルバは静かに答えた。「あたしが勝手に言ってる。ベラの言ってることもわかる。でもあたしは、親友が傷つくのを放ってはおけない。泣いてるのを黙って見てるわけにはいかない。あたしじゃ時間がかかる。それに、“怒り”とか“復讐”をテーマにするのは、ベラがいちばんうまくやれる。お願い。手伝って」
それは“手伝う”というより丸投げだ。とは思うものの、まぁいい。記念アルバムに全神経を注ぎたいのに、このタイミングはなんなのだ。こちらが今どういう状況か、知らないわけではないだろうに。
などとも考えたが、こういう時のエルバは頑固でなにを言っても引かないことも知っている。ベラは吐息をついた。
「キュカに一部を書かせて。最初からの流れでも、恨みつらみでも、なんでもいい。メロディを考えた“詩”じゃなくていい。手紙とか走り書きみたいになってもいい。ぜんぶを使うとは限らないし、短すぎたらつけたすかもしれないけど、とりあえず、なんでもいいから書かせて」ドアノブに手をかける。「詩で核心に迫るかどうかはキュカしだい。泣くのかすがるのか怒るのか、別れるのか続けるのかもキュカしだい。曲の流れはそれを見て決める。うたうのは私とあなた。できたら、真っ先にキュカに聴かせる。あなたの気持ちはわかるけど、さすがにこの手の話は勝手にはできないから、了承をとったうえで作る。だからまずはキュカに話して、詩を持ってきて」