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鬼祭り  作者:
6/9

第6話:宝探し

明くる日の朝、梅の寝ているすぐそばで工事の時のようなうるささが響いていた。

「なんですか〜。ってこんなに散らかして、何をやってるんですか〜。」

するとまるは真っ赤な顔がさらに赤くなって、怒りながら何かを探している。

「お前には関係がない!は、早く家中の扉を閉めろ。早く!」

何があったのか分からなかった梅だが、とりあえず家中の扉という扉を閉めてもとの場所に戻ってきた。梅は「別に関係ないんだろうけど、何故なぜか気になる・・・」という感情をむき出しにした表情で何があったのかという意味で最大限のボリュームの声で

「静まりなさ〜い」と言ってしまった。

「ごめんなさい。いつも弟が騒ぐものだから・・・」

「私がお前の弟と脳が同じだって言いたいのか?まあいい、忍びの者ではないようだから話すとしよう。昨日、まきを取りに行っているとき、妙な緊張感が走ったんだ。だから早めに帰ってこようと思ってさっさと薪を取っていつもの蔵に置いておいたんだ。いつも通り薪の数を数えて、その奥にしまっている先祖代々の宝物の監査のカラクリを調べていたんだがそのカラクリが動かないんだ。だから蔵の中を探索して、宝物が盗まれていないか調べたんだ。だがその蔵の中には宝物どころか木の葉の一枚も入ってなかったんだ。奥に入って調べてみようと思ったがこの体じゃとてもじゃないが困難だ。」

その話を聞いた梅はひらめいたように答えた。

「だから探し物をしていたんだ。じゃあ、私が奥に入って調べて見ましょうか。」

「おお、そうか、じゃあ私について来い。」

「はい!」

その時の梅の表情は自信に満ちていた。

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