オマケ
控室に戻ると、陽はいきなり大声を張り上げた。
「なんで俺なんだよーっ!!」
三人が振り返る。
「俺じゃなくても良かっただろっ」
朔が椅子に座りながら、陽を見る。
「お前が一番適役だった、それだけだ」
「えー、でもさ、奏でもいいじゃんか」
陽が朔の前でテーブルをばんっと叩く。
それを横目でみながら、奏も座る。
「いや、奏はムリだろ」
溜め息をつきながら、朔は言う。
「うーん?俺も無理だと思うな」
凪も同意。
奏はにやっと笑う。
「俺だったら、マジギレして帰る」
陽は呆気にとられる。
右手顔を抑えて、天井を仰ぐ。
「有り得そう……」
「そして……凪には、効かない」
朔は更に溜め息をつく。
ぷっと奏が吹き出す。
「凪はドッキリだって気付かないだろ」
「えー?そんなことないよ」
凪は反論するが、説得力はない。
「でも、陽ほど面白くは出来ないけどね」
にっこにこの凪。
陽は微妙な表情で凪を見た。
「さっきも言ったけど……笑顔なら何言ってもいいわけじゃないからな……」
それから、ふいっと朔を振り返り。
「朔はっ……」
諦めたようにふっと息を吐く。
「リアクション、なさそうだな……」
陽はがっくりと肩を落とした。
「お前、朔がドッキリかけられると思うか?」
「ないな」
朔が即答する。
凪が人差し指を口に当てながら、考える。
「朔がびっくりするって言ったら……」
その言葉は朔に遮られる。
「凪、余計なことは言うな」
ははっと凪は笑って誤魔化した。
朔の目が怖い。
「ま、結果、陽だな」
「陽以外いないね」
「陽が適役だな」
三人の答えが一致する。
うんうん頷く三人をよそに陽の叫びがこだました。
「なんでだよぉーーっっ」




