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宵闇に奏でる―NOCTIS STORY  作者: 夜月黎


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陽、エゴサの追い打ち

ぎゃーぎゃーと騒ぎ続ける陽と奏。


朔の顔色が一層悪くなりかけた頃。


「どうせだから、お前らのもみてやるよ!」


陽が言い出した。


「どんな感想あるかなっ」


陽はそう言って、スマホで検索を始める。


タグ付け、奏。


笑顔で見ていた陽の顔が、少しずつ曇る。


「陽?なんて書いてあるの?」


凪が不思議そうに聞く。


「見せてみろよ」


奏がスマホを覗き込む。


『奏の声、好き過ぎる』


『いやいや、奏の存在すべて愛してる』


『奏、今日もイケメン』


『奏に煽られたい』


『奏の存在、神』


『奏の歌は凶器』


『奏の目に殺されたい』



読み上げる陽の声が、静かになっていく。


「神ってなんだよ?」


奏は、不機嫌になる。


「奏、ついに神になっちゃったの?」


凪は可笑しそうに笑う。


「くっそー!じゃあ、凪だ!」


陽は悔しそうに大声をあげ、凪の名前で検索を始める。


意気揚々と読み上げる陽。


『凪の天然最高』


『凪、天使』


『凪にエスコートされたい』


『凪、彼氏にほしい』


『凪の存在、純粋すぎて尊い』


『凪の笑顔に悶え死ぬ』


『凪、陽をもっとこらしめて?』


またしても、だんだんと静かになる陽。


「何?俺こらしめてって……」


放心状態の陽。


「お前……何やってんの?」


奏は呆れたように笑う。


「……」


陽は遠い目をしている。


「最後ハ朔ニシヨウカナ」


「なんでカタコト?」


凪に聞かれ、ふっと感情なく笑う陽。


そこに。


「いい加減にしろ、陽」


驚く程冷めた声で朔が割り込む。


「ハイハイ」


まだ遠い目の陽。


はぁっと朔。


「休憩終わりだっ!」


ぱこんっと後ろから陽をはたく朔。

陽はようやく、スマホをしまい、ドラムのところへ向かう。


「なんで、奏も凪もあんな評価いいんだよっ」


ブツブツ言っている。


朔がその背中を見て、


「お前いないと俺達が困るだろ」


そう、声掛ける。


「え?」


陽が聞き返すが、朔は既にベースを手にとって音合わせを始めていた。


陽は、にひっと笑ってドラムスティックを手に取った。


「っしゃー!!やるぞー!!」


大声をあげる。


「陽、うるさい」


「陽、うるせぇ」


凪と奏に同時に言われるが、陽は気にせず両手をあげていた。





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