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宵闇に奏でる―NOCTIS STORY  作者: 夜月黎


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NOCTISというバンド

最後の歓声があがる。

眩しすぎるライトの下で、俺は手を挙げて観客に応える。


挨拶を済ませて楽屋に戻っても、まだ歓声が聞こえてくる。


椅子に座りながら、ペットボトルの水を飲み、やっと一息つく。

まだ、身体が熱い。


「おわったーー!!」


ソファでは、(ひなた)が大声をあげて寝転がってる。


別の椅子では、(なぎ)が涼しい顔で水を飲んでいる。


(さく)は立ったまま、汗を拭いていた。


「……陽、うるさい」


俺は思わず、声をかけた。


「えぇー?だって、十周年記念のライブツアーやっと終わったんだよ?しかも大成功で!!」


更にデカい陽の声。


あいつ、楽しそうだな。


ま、気持ちはわからないでもない。

よく十年も続いたな。


「……にしても、声がデカい、少し静かにしろ」


朔が陽の横のソファに座り、陽を起き上がらせる。


「そして、ちゃんと水分補給しろ」


相変わらず、面倒見のいいヤツだ。

俺の口元がちょっとだけ緩む。


「えー?」


陽はぶつくさ言いながらも、朔の言う通りにペットボトルの水を飲み干した。


(かなで)、調子良かったね」


凪が話しかけてきて。


「ああ」


俺は短く返す。


くすくす笑う凪。

思わず眉をひそめて凪を見た。


「なんだよ?」


「ちょっと照れてる」


見透かされて、顔をふいっと背ける。

こいつはいつも、確信をついてくる。

しかも無自覚に、だ。


「こら、凪、ライブ後くらい奏をイジるな」


朔に注意されて、凪はきょとんとする。


「え、イジってないよ。褒めてんだけど」


わかってないお前が、一番怖ぇーよ。


「まぁまぁまぁ、この後、打ち上げ行くんだろ!!」


空気を読まずに陽がぶっ込んでくる。

凪の細い肩をばんばん叩いてる。

ドラム叩くだけあって、あいつのアレ、結構痛いんだよな。


「話はそこで盛りあがろうぜっ!!」


陽の言葉に、朔が立ち上がる。

凪も叩かれた肩を気にしながら、立ち上がった。


最後に俺も立ち上がり、打ち上げへと向かった。



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