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【プロローグ】

和装×ガールズバンド×魔法少女!?

この物語は、音に選ばれし少女たちが、祝福の旋律で世界を救うファンタジーです。


舞台は「音の都」神響しんきょう――音楽と魔法、そして“音に宿る力”が脈々と受け継がれる都市。

祝具しゅくぐと呼ばれる楽器に選ばれた少女たちが、負の旋律〈虚音うつおん〉と戦いながら、音と心でつながり合っていきます。


『祝音少女《五色ノ契》』、ここに開演。

まだ見ぬ音と仲間に導かれるプロローグ、どうぞお楽しみください。

音の都・神響(しんきょう)――千年の時を超え、音にまつわる伝承が受け継がれてきた。

旋律は想いを編み、調べは心に寄り添い、律動は魂と共鳴する。この地では、音こそが“力”だった。

時は流れ、今や音楽は誰もが享受する日常となり、かつての“術”は遠い昔話へと変わった。

それでもなお、音は生きている。音は人をつなぎ、力に変わる。誰かの心を救い、世界を揺らす――その証が、音に選ばれし少女たち。

彼女たちの名は、祝巫女いわいみこ。

祝音を奏で、負の旋律――虚音うつおんに立ち向かう。音を武器に、音を絆に。これは、“音で戦う少女たち”の物語。

――音が、呼んでいる。

その日、世界は息をのんだ。

校舎の屋上に吹く風が止まり、グラウンドを走る足音が消え、鳥のさえずりも途絶えた。何かが始まる前触れだった。

舞台は「神響女学院しんきょうじょがくいん」。音楽と魔法、そして祝福の力が密かに息づく、伝統ある学園都市型の巨大学園。

幼稚舎から高等部、音楽院、舞踏科、果ては祝術専攻までを擁する、“音の総合学府”である。

その“聖域”の奥深く――音に選ばれし者だけが呼ばれる、隠されたステージがある。

その「音」は、本来誰にも聞こえないはずだった。けれど、私は確かに感じた。胸の奥の、いちばん深い場所で。

──これは、わたしにしか聞こえない音。──でも、きっと誰かにも、届いている。

名前も知らない誰かが、同じ旋律に導かれ、心を震わせている。そんな確信があった。

ギターが燃え立ち、太鼓が轟き、鍵盤が風を操り、ベースが空間に響き渡る。それぞれの音が、まだ見ぬ仲間を求めている。

私たちはまだ、出会ってすらいない。

でも、音が――運命が――もう、始まりを告げている。

これは、五人の少女たちが「祝具しゅくぐ」と呼ばれる楽器に選ばれ、心と音で世界と向き合う、“祝音少女”としての物語。

音楽と魔法と絆が交わるとき、この学園で、音は奇跡となる。

「音楽と魔法と絆が交わるとき、学園は息をのむ――奇跡は、いま奏でられる。」

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


音楽が“力”だった時代が、もしも現代に生きていたら――

そんな発想から生まれたのが、この『祝音少女《五色ノ契》』です。


本作は、五人の少女たちが“音でつながる”学園バトル×成長×友情の物語。

ギター、太鼓、鍵盤、ベース――彼女たちの音が重なるとき、物語は加速します。


次回、第1話では主人公・花咲 うたの転校初日が描かれます。

彼女と祝具〈祝華〉の出会いが、運命を動かす“第一の音”となります。


ぜひ引き続きお付き合いいただければ嬉しいです!

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