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心は裏があるから表が輝く~kokorohauragaarukaraomotegakagayaku

ちょっと早いけど更新です!

俺の髪をなびかす風と共にまれに俺を落とそうとする振動を受けて、俺の中にあるメンドクサイ心がキモチイイ心に変わっていく

どんな年になってもやっぱり自転車をこぐ事は面倒なものなので、たとえどれだけ目的地が近くても体調が万全でも、『何故動かなきゃならん!』って事になるわけで、俺だけかもしれないけど……

ましてや、昨日秀太の家から自分の家まで走って帰ってきた今日の俺には動くつもりは毛頭も無いわけであり、よって今日の学校は休もうかな~と考えていたのだが、我が幼馴染はそれを許してくれなかったわけだ。

何が言いたいかというと、今自分は立見の自転車の荷台に乗っている! と言う事だけだ


「最高~!」

「何で栄太が乗ってんのよ、自分の乗りなさいよ!」


立見は振り返りもせず喋りかけてくる

そんな器用な事できないもんな立見……


「自転車誰かにパクられた!」

「だっっっっっさ!」

「うるさいうるさい」

「次はガキっぽい!」

「うぅ…………」


俺がちょっとボケても圧倒的に叩き潰されます

立見の強さは本物だ!


「でも、自転車が取られたのは分かったけど…………普通さ……こうゆうのって……栄太が前で私が後ろじゃなぃかなぁって……」

「神聖なる戦いだ! 文句はなしだぜ!」

「…………はぁ……ただのジャンケンじゃない」


腹立つ、と言いながらも立見はちゃんと自転車をこいでくれる、いい奴だ

可愛げは全く無いけど

でも何で? 腹立つといわれたのだろうか? 意味が分からない

そんなこんな事を考えていると、いつの間に近づいたのか、学校が見えてきていた


「着いたわよ、全く私みたいな可愛い子に乗せてきてもらうなんて、普通じゃありえないんだから!」

「どこらへんが可愛いんだ?」

「死にたいみたいね!」

「滅相もございません!」


と言って、俺は立見から逃げるようにして荷台から飛び降りると立見を困らせるためにわざと一言発する


「好きな人を後ろに乗せるのはどんな感じでしたかな~」


立見は、なぁと言って顔を赤らめると同時に俺に向かって鞄を投げてくる、それは前かごに入れておいた俺の鞄だった、よける暇も無く俺はあえなく顔にダメージを受け俺は動けなくなった

顔狙うな、顔を……


実を言うとこいつには、中学2年の夏休みに感動するような告白をされたのだが

まだ返事はしていない、何故答えないのか? それはたぶん、立見の事は幼馴染としてみているからだと思う、たぶんね……


「帰りは栄太が前で私を乗せていきなさいよ!」

「さて、学校は何が違うのかな?」

「スルーするな~」


おっと立見がご立腹だ、とっとと教室に行こうっと

それよか、皆超能力使いまくってんのかな?

とりあえず、楽しんでやろうじゃん!






「学校つまらん! あっちの世界と全く変わってないじゃん学校だけさ~!」


俺は前半の授業を終えて、昼休憩になって上ってきた屋上でそう叫ぶ

他には誰もいないから叫んでもOKなのだ!


「期待しすぎすよ、栄太はどうせ皆が皆超能力使ってると思ってたんすよね」


秀太がいたわ、俺はため息をついて頭を抱え込む


「学校内での能力使用は原則禁止すから、まずそんな楽しい事あるはず無いすよ」


俺は近くにある手すりを両手で掴んで足を伸ばす

どこの世界でも学校は勉強しかしないんだな~

てか、超能力手に入れても何もすることないじゃん、意味無いよなこの超能力~


「あ~それと、転校生来てたすよ、後輩すけどめっちゃ可愛かったすよ」

「興味ない」


そうっすかと言って秀太はきびすを返して出入り口の近くまで歩いていくとベンチのようなものに座る

大体転校生が来たからと言っても俺になんの意味も無い事だ、その子が可愛いならモテないわけないし、俺なんかと好きな人を探りあうようなこともないだろうし、大体後輩だったら会う機会さえも無いだろうからね!

なんて考えていると


「そろそろ、時間すよ」


そう言われて慌てて腕時計を確認する、1:30まで後3分だった

1:30までって短いよな、休憩10分しか無いじゃん


「やっば、早く行こうぜ! 次なんだった?」

「体育す!」

「着替えてないじゃん! もっと早く教えてくれよ!」


俺がそう言うと、秀太は学ランのボタンをはずす

こいつ……学ランの下に着てやがったよ体操服を!


「先行ってるす!」

「マジか!」


俺の言葉に答える前に、秀太は出入り口の前から消えていた……





帰りになって、教室からだんだん人がいなくなっていく風景を見ながら俺はため息をついた


「何で、ため息なんかついてるすか?」

「お前がもっと早く言ってくれれば間に合ったのに……」


あの後俺は頑張ったのだ、1分で教室に行き1分で着替えて1分で運動場に行った、だが僅差きんさで間に合わなかったのだ


「そんな事よりとっとと帰るすよっと」

「いったぃぃ」


学生鞄で殴られた、こいつは手加減を知らないのだろうか


「俺立見に乗せて行ってもらうから、先帰ってろ」


すると背中に思いもよらない襲撃を受け、俺は背中を反らしてしまう


「何ですか?」


俺は涙目で後ろを振り返る、そこには立見がすごいオーラを出して立っていた


「わたしが何であんたなんか乗せて行かなきゃならないわけ? 1回死んだらどうなの? むしろ私がチョークであんたの両目潰してあげようか、そしたら死ぬよりひどい目に合えると思うけど! それとも髪の毛1本ずつ引込ぬいてあげようか?」

「……………………」


これだけで分かってくれた人はいるだろうか? そう彼女は最近で言うツンデレの亜種ツンツンデレって奴なのだ

俺と2人きりのときは軽くデレているのだが、もし近くに知り合いが1人でもいようもんなら……


「きもい……きもい……きもい……きもい」


こんな奴なのだ、ツンツンしすぎだろ……はぁ……






やはり風は気持ちがいい、俺の心を綺麗にしてくれるようだ

何とかして2人きりになったら、何とか乗せてもらえたよ、何とかね

それよりたまにいるよね~ジャンケンめっちゃ弱い人


「もっと早くできないの~?」

「これ以上無理だって栄太!」


今これデレ状態です! 分かるかな? つか、これでデレって……やっぱり可愛くね~な






我が家前


「ストップ!」


俺が一声言うだけで自転車がちゃんと止まる、俺は荷台から降りて立見の横に位置する

俺は立見の顔を見ると立見の目線は俺の玄関に向いていた、俺も自分の玄関のほうに目線を向けると

見た事あるような人が立っていた、そう昨日の青髪さんだ


「「あれ誰」」


と、うまいぐわいに声が重なる


「俺立見の知り合いかと思ったんだけど?」

「知らないわよ、って言うか完全に栄太の家の前じゃない」

「…………ちょっと声かけてくる!」


ちょっと危ないってって聞こえたが無視して青髪に近づき声をかける


「あの~どちらさんですか?」

「…………」

「ここ俺ん家なんですけど?」

「…………」


この人何にも答える気ないんじゃないの? この人サングラスかけたらヤクザだよ、目つき怖いもん!


「小暮栄太か?」

「そうですけど、何か用ですか?」

「お前の能力は?」

「え……曲げるですけど」


え……超能力分かったの? 何で教えてくれなかったの! 栄太のけちぃぃぃ!

と後ろで聞こえるが無視 つか、けちって、おい

そんな事より、青髪の目つきさらに怖くなってんだけど!


「ねじ曲げる(ディスターブ)の間違いだろ?」


えっ!?

何で知ってんの? 秀太にもねじ曲げるも曲げるも同じだろうと思って曲げるで通してるのに!


「一緒じゃないのか?」

「…………認めるんだな」

「え、うん、ま~」


すると青髪は左手の平を地面に向けると俺の目の前でスケボーを作り出す?

なんて言うかグニャグニャって出てきた、気持ち悪かったけど完成したら中々カッコイイじゃん


「明日の午後矢野工場に来い」

「え?」

「来なかったらこの町いや県がなくなるぞ」

「は?」

「我らガトーによってな」


それだけ言うと、スケボーに乗ってささっと、どっか行ってしまった

俺は今だに騒いでる立見の元に行くと前かごから自分の鞄を取る


「誰だったの?」

「知らん人」


どうやら途中から、立見には聞こえてなかったらしい

明日学校で秀太に聞いてみるかな、なんって言ったけ……ガトーだ!

思い出し脳内メモに書き込むと、家に入る前に立見に向かって言う


「明日もよろしく」

「何でまた、栄太なんか乗せなきゃならないのよ!」

「俺は信じてるから!」


と言ってさっさと家に入る、入る直前に何か立見が言っていたが知らないね!

俺は玄関に入っても靴は脱がずに、そのまま左手を口元にやる

笑みがこぼれていた


「やっぱ、意味あるじゃん超能力!」


最近の僕の書き方はどうでしょうか?

ちょっと気になります!

次回お楽しみに?


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