動き出す者たち~ugokidasumonotati
こんにちは、ブラックフィクションです。
今回の作品は、同時連載している
パラレルワールドで超能力
を詳しく書いたものです
よって残酷なシーンが出てしまう事がありますが
よろしくお願いします
二人が部屋の中で喋っている
しかしその部屋は二人でいるには広すぎる上に周りには椅子など家具と言えるものは何にもない、
一人は立ったまま一人は寝転がって話している
その一人は目を閉じたまま背中を壁に預けながらもう一人に喋りかける
「さて、ナイターの野郎どもはどうするつもりだ?」
と言って壁に寄りかかっている一人は、右足を左足に乗せる
「色々、色々、色々考えてあるけど! やっぱりAとDの作戦を平行で行ったほうがいいんじゃないかって思って、まずAの作戦から実行に移すことにしたから、Dはナイターが動き次第に実行することにしたから!」
と壁に寄りかかっている一人と反対側の壁の下で寝転んでいる一人がそう言う
「そうか、では誰かを迎えによこさねばならないな」
と言って足を組みかえる
「分か、分か、分かっているって、まぁ~ちょっと実力試すために鳴田を送ることにするつもりだから」
すると壁に寄りかかっている一人が目を開く
「鳴田は切れやすい、一応田中を監視につけて置け、鳴田のせいですべてが駄目になったら困るからな」
とだけ言って一人はまた目を閉じる
すると寝転がっている一人は、口端をわずかに引っ張り
「心配、心配、心配性?」
「ふん、心配性なんかではない」
はははっと寝転がっている一人が笑った後に一言言った
「じゃ、じゃ、じゃあとりあえず、Aの作戦開始ってことにするわけで」
人核と呼ばれる人間はビルの屋上にいた、
フードを深くかぶっているため遠くからは顔は確認できない
しかし人核は何かを知っているかのような顔しているように思える
「人工的にやるつもりか、ガトーの連中は」
と独り言を言う人核は、全身真っ黒なコートで身を包んでいるが隙間から所々見える水色の服が着ているのが見えている
人核はため息をつきながらフードを浅くすると
「それはそれで面白い!」
うっすら見えている口元が笑っていた
耳元でケータイのアラームがなる
うるさいな
と思いながら俺は布団から起き上がる
てか、腹減ったなそういえば昨日夜に帰ってきたから
晩飯食ってないな、と思いつつ
机の上においてあるメガネケースからめがねを取りかける
「飯~」
と言ってキッチンに向かう
しかしキッチンに入ってもいつもと違う感じがする
だがキッチンはいつもどおりきれいにまとまってある
テーブルの上にはちゃんと良く分からん人形はあるし
冷蔵庫もあるし鍋もフライパンもある
「気のせいか?」
と言ってキッチンに向かい冷蔵庫から卵を2個出して
コンロに火をつけその上にフライパンをスライドさせそのフライパンの上に卵を1個また1個と割っていく
その流れかかること5秒なれたものだ
目玉焼きを作って皿に移す
うまい具合に焼けており、俺の鼻にいい匂いが届く
「ふん、ふふん、ふん、ふふん」
と鼻歌を歌いながら目玉焼きを皿に移してから昨日のうちに炊いておいた炊飯器に近づきしゃもじとお椀を左手で二つを持ち右手で炊飯器を開ける
中から熱気が飛び出てくる
顔を炊飯器から避けるようにしながら左手のしゃもじだけ右手に移してうまそうなご飯をお椀に移していく
炊飯器を右手の甲で閉めて右手に目玉焼き左手にご飯を持ち
テーブル付属の椅子に座る、椅子は学校にあるような物を家用に工夫されたものだ
テーブルの上にご飯と目玉焼きを置くと良く分からん人形の腕に置いてある
箸を取る
「いただきま~す …?」
と言って箸を目玉焼きに突っ込もうとしたところで手が止まる
俺は目をパチパチさせる
いつもテーブルから見えるはずの電話が見当たらないのだ
あれ?
と考えながら箸を皿の上に置いて椅子から立ち上がりもう一度いつも電話がある場所を確認する
しかし発見できない
俺は顔をキョトンとしながらいつも電話があるべき場所に近づく
だが何もない、配線もないし回りに人形が置いてあり配線なんかできない様になっていた
おかしいな?
と思って電話の近くを軽く物色する
しかし何もなく、いや最初からなかったようになっている
俺は首をかしげるが次見たものに驚愕する
電話をつないであるはずのコンセント自体がないのだ
これでは電話なんか繋げられるはずがない
「ケータイは?」
と言って俺は、家の電話の代わりとして使用されるケータイ電話を探し始める
まず、ポッケに手を突っ込みないか確認をして…
「ケータイは普通にあんのかよ!」
とポッケからキーホルダーの着いたケータイを取り出す
窓から差し込む光が赤いケータイに反射して眼に届く
「まっぶし!」
ケータイをテーブルに置く
てか、まず何で家の電話がなくなるんだ?
「泥棒?」
だが俺は自分の言ったことを、首を振って自分で否定する、
コンセント自体なくなっているんだ、泥棒でもそんなことできないだろうし
う~ん、と深く悩もうとしたらテーブルに置いてあるケータイの画面に目が行ってしまい目を見開く
13:00 とケータイには表示されていた
「マジかよ、どんだけ寝てんだよ!」
あまりに大きな声を出してから、ちょっと落ち着くために胸に手をやる、すると耳に何やら外から水が地面に落ちる音が聞こえてくる
雨? やっべ、洗濯物干しっぱだ
急いで俺は庭へ続く窓へ行き、乱暴に開けて外を見る
しかし洗濯物は干してなく目の前にただ広い道路が広がっている
あれ? 昨日取り込んだっけ?
……………?
目の前の道路に水の音の原因があった、
しかしそれは、マンホールから水が出たわけでもなく
近所の奴らが水をまいているわけでもない
俺、小暮栄太は、
今までの人生の中でびっくりしたことがあったと言えば
テストで88点取った時ぐらいの小さいことぐらいだが
髪は黒髪でいつも寝癖はついているし
目の色はもちろん黒
今中学3年しかし頭は良くない 社会以外
高校はそこら辺の馬鹿高校でよいと思っている
ついでにメガネかけている
顔は普通かな?
こんなノーマルの人生の俺にこんなびっくりする日が来るとは
「何だ、あれは?」
俺は目の前の光景が信じられなかった
少学3年くらいの子がスケボーで宙に浮き
スケボーの後ろから水を噴射して
そこらへんを行ったりきたりしている
スピードはそこまで速くはないが落ちたら折れるんじゃないか? って誰でも思うほど高い位置に浮かんでいる、しかもスケボーの後ろから出ている水は地面についた水はすぐに消えてなくなる
そんな光景を唖然と見つめているとバランスを崩したのか、俺が頭から落ちそうになるが手でスケボーの端をつかむ、しかしスケボーは簡単に揺れて落ちそうになる
「バッカ!」
と言って俺は少年に向かって走り出すが
俺が少年の下にたどり着く必要はなかった
何故かというと落ちそうになった少年は自分からスケボーを飛び降りたからで
さらに地面にぶつかるってところで少年の足元に水が発生し少年を包み込む
しかし水は地面に当たるとはじけて消えるその中で少年がなんともなかったよ的な顔でちょっとため息をついている
少年が手を振り上げると上に浮きぱなしになっていたスケボーが落ちてくる
普通だったら少年が受け止められるはずはないのだが、しかしスケボーはさっき少年が落ちてきた時と同じ状態になって少年の手の中に落ちてきて水がはじけとび
スケボーが現れる、少年はそれを地面に降ろすとそれに乗り
スケボーの上でしゃがみこみスケボーの裏を触る
するとさっきと違いスケボーの裏から水が勢いよく噴射してスケボーが浮き上がる
そしてさっきと同じくらいの位置まで来ると、裏からの水の量がすくなりなり代わりに後ろからさっきと同じように後ろから水が噴射され少年を乗せたスケボーはどっかへ行ってしまった
「夢かこれは?」
とりあえず近くにあった看板を思いっきり殴る
…………痛かった、腕から聞いたことのない音がしたし看板はちょっと曲がってしまった
俺は痛みを払う為に手を振りながら言う
「何あいつ? カッコイイー!」