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(二)-19

 その後、車で箱根の旅館に入った。露天風呂付きの部屋だった。

 二人で露天風呂につかりながら情交した。

 麻美とは、あくまでも愛人としての関係だった。家賃の一部は出してやり、その代わり週に一回会って体を重ねていた。

 彼女を愛していたかといえば、そういうつもりはなかった。愛していないかと言われれば違う。もちろん彼女を利用していた面もあった。性欲のはけ口というのはもちろんのことだったが、ストレスの発散というのもあった。世間のしがらみやストレスからの解放する。そのために体を重ねるのだ。別の言い方をすると、癒やし、ということになるのだろう。巨勢はそう考えていた。それは彼女が、彼女の左右に開いた両足と自分を歓迎して抱きしめる両腕が、巨勢のことを全て無条件に受け入れてくれたからだ。

 だからこのときも、巨勢は麻美をむさぼるように抱いた。露天風呂に始まり、上がってすぐに、そして夕食を取った後、そして深夜を過ぎても巨勢は麻美の体に集中した。


(続く)

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