問題
「いや 死ぬのは怖いよ、痛いから」
とチューニは言った
「だが、お前は生き返る」
とアクマ―デス
「何度死んでも」
とチューニは聞いた
「私が近くにいる限りは」
とアクマ―デスは言った
「近くにいるとは」
とチューニは聞いた
「私がお前のことを意識しているときには」
とアクマ―デス
「俺にはわからないというわけね」
とチューニは言った
「100万円はどうなったの」
とチューニは聞いた
返事はなかった
「今は近くにいないの」
とチューニ
返事はない
「行ったのかな」
とチューニ
チューニはアクマ―デスのペンダントを見た
円盤に9方向の矢印が書いてある
チューニはとんでもない事実に気が付いた
今、チューニはメタを持っていないのだ
チューニには通信手段がない
誰を頼ったらいいか
チューニは考えた
取り合えず、一番頼りになりそうなのはショウだ
だが、どうやって連絡を取ればいいのか
今の時代も年寄りは固定電話で連絡を取り合っていた
チューニは駅の公衆電話に向かうことにした
鶴ヶ峰の公衆電話についたチューニは
まず110番してみた
出ない
今の時代警察はいないのだ
チューニは誰のメタ番号も覚えていないことに気が付いた
どうしよう
ショウは仕事だろうか
ショウは確か最近、西谷に引っ越してきたらしい
チューニは一度、ショウの家に招かれたことがあったが
ショウの家の場所については曖昧にしかしか覚えていなかった
チューニはとりあえず西谷に向かった