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モビルスーツを着さえすれば僕はきちんと君を連れて逃げられたのに

作者: 秋葉竹


なに想う?

えいえんのさよならみたいなお別れかたしてさ、

逢えないの?

もう触れるのはおろか会うのさえ嫌だという。


僕があんなに情け無い姿を見せたから?


だれにもかかわらない弱気な気持ちをしてたから?


友達といってたヤツに裏切られたから?


あのとき君の身代わりに名乗りでていれば

良かったのだろうか?


そんなことじゃない、って君はいう。


ただ愛情が感じられなくなったの、

ううん、あたしのじゃないよ、

あなたの気持ちがわからないのよ、

ごめんね、もう会えない、って。


僕は、

ほんとうの自分なんて持っていなくて、

ただ君のことだけ考えていたつもりだった。


でも、それが僕の弱さだったといわれたら、

うなずかざるを得ないみたい。


なら、僕は、

間違っていると知りながら、

間違った選択をしていれば良かったのか?


それで君を守ることができたのだろうか?


なら、僕は、

君を守りたかったな、

ええ、間違ってたって、

でも、それをするには僕は弱すぎるから、


だから、

あゝ、

僕は、モビルスーツさえ着さえすれば、

君を守る『悪の味方』にだって、なれたのに。


そんなヤツになって、

君を連れてどこへでも

どこまでも、逃げてしまうことができたのに。


いつまでだって、ね。



あ、間違えた。

モビルスーツは、着るんじゃなくて、

乗るものだったね?





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― 新着の感想 ―
[良い点] タイトルを読んで、ツッコミ入れるつもりで本文を読んでいましたが、オチでそれを先取りされていました。 悔しいです(笑)。 [一言] けっこう詩的でシリアスな雰囲気だったのに、最後の3行で見事…
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