第4話 手紙と目的
第4話 手紙と目的
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何時間か、何十時間か。生まれて初めて、じっくり寝た気がする。
深い眠りにあった意識が、覚醒するのがすごく感じられる。
「あーー、よく寝た。初めてこんなに寝た、こんな土の上でも心持ち次第でよく眠れるもんだな。 ん〜?なんだこれ」
座りながら眠っている場所の足元に、手紙が置いてあった。
「手紙なんて、あったけか。まあいいか、読んでみればわかるだろ」
一枚目の紙には、こう書かれていた。
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零識 白夜君へ
数時間振りですね。私は、あなたが召喚された際にお会いした女神です。
本来なら、あなたとは二度とお会いする事はないはずでしたが。
あなたに発現したスキルが、神々にすら到達しうる物だった為に手紙を書きました。
あなたに発現したスキル『否定者』おそらく極めれば勝てる物がいなくなるほどに強いスキルでしょう。そしてそれは、創造神さえも殺す事ができる。
私は、あなたの存在を他の神々に報告していません。
その為、あなたが誰を殺そうと感化しません。
これは、私からの謝辞だと思ってください。
そして、あなたの現状をお教えいたします。
あなたがいる場所は、ダンジョンと呼ばれる場所です。
魔物や魔族、悪魔や魔に連なる物が存在する場所です。
ダンジョンは何階層にも分かれていて、貴方の居るダンジョンは世界最強最悪のダンジョンとして存在し、100階層まで存在します。
その第50階層に貴方はいます。地上に出る為には、100階層にある転移陣によってのみ可能です。
貴方には、二つの選択肢があります。一つは、100階層に行き地上に出るか。レベルを上げて、スキルの影響力を大きくさせ、ダンジョンの存在を消滅させるかです。
その前に、「ステータス」と言ってください。
すると目の前に、文字が現れるはずです。そこには、本人の名前と、性別・年齢・レベル・スキル・所持する武器が表示されます。
これは、貴方以外には見えませんのでお気になさらず。
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ここで、手紙の一枚目は終わっていた。
なるほど、ナニカは女神だったか。カッカッカ
それに、ステータスか。面白いなこの世界は。じゃあ、言われたとうりにするか。
「ステータス」
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ロスト=ホワイト 男 16歳
レベル:12
『スキル』
・否定者:所持者が定めた事の全てを否定する。
・剣聖:所持者の剣の腕が圧倒的に上達する。
『武器』
・白蛇ノ太刀:身の丈以上にある大太刀で圧倒的な重量と大きさで相手を押しつぶしぶった切る。
・羅刹一文字:紅の鞘に、白銀の柄。紅の刀身。抜刀術にのみ特化した刀。
・黒鬼二刀:小太刀の双刀。漆黒の刀と、白銀の刀。
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ホスト=ホワイトか。ホストか、いまの俺にあった名前か。
で、もう一枚の紙にはなにが書いてあるのかな。
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まず、見て頂いた通りになっています。名前に関しては、私がつけさせてもらいました。そしてまず、レベルについて。レベルは、スキルを持つ者のみが持っていて、生物を殺した際に少しづつ上がっていきます。
そして、レベルは高くなるほどスキルの能力が上がります。
スキルは、基本生まれた時に授かりますが。稀に、突然持つ事もあります。
今の貴方にできる事は、他者の生死と、自分の事以外にはあまり作用しません。
その為、スキルの不発があるかもしれませんが、気にしないでください。
そして、武器の欄に三本の刀があると思いますが、それは私からのプレゼントです。刀の銘を呼べば、貴方の目の前に現れますので。
貴方が元いた世界と、今貴方のいる世界の他にも世界は無限にあります。その為、貴方がその世界でなにをしようと私はなにもしません。
ただ、私以外の神はなにをするかわかりません。だから、行動には気を使ったほうがいいと思います。
そして最後に、貴方がダンジョンに居る理由をお話しします。
勇者召喚のスキルで呼び出された貴方達時は、ある意味ひとりの人間によって世界に干渉したという事です。
そして今回の勇者召喚では、19人が召喚できる限度でした。
貴方がいたクラスには20人、その為誰かが召喚に失敗するのは確かな者でした。
そして、召喚に失敗したのが貴方だったという事です。
そして、失敗した結果がダンジョンへの転移でした。
では、もう語れる事がないので終わります。
それでは、どうかご武運を。 女神アルテリスより
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「なるほど、そういう事か。でも、ちょうどいいかな」
いろんな事があった、なにも無かった俺が全てを得て。
ちょうど、これから何かしようと思っていた所だし。
こんな所に入れられた報いは受けてもらわなきゃ。
「どの国が俺を召喚したか知らないが、何カ国か滅ぼせば見つかるだろ」
「今後の目標は、俺を召喚した国を滅ぼす事」
「今後の目標も決まった事だし、まずはこのダンジョンをクリアするか」