第2話 召喚と女神
僕は、この主人公の名前をまだ出してませんが、いつか出ます。
それでは^^
第2話 召喚と女神
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誰かの声が聞こえる。女性の様で男性の様で、中性的な声だ。
僕は、その声に応えるために目を開ける。
そこは、白だった。白以外の色が、一切無い。
「起きましたか、人の子よ」
白の世界には、僕以外にも誰か居た。そして、その誰かは女性だった。
美しい。とても綺麗な女性が居た。ただなぜか、その姿を記憶でき無い。
美しい人が居るのに、見た瞬間に遥か遠くの記憶になってしまう。
そして、それは言う。
「人の子よ、起きたなら私の話をよく聞き、よく覚えなさい」
それは言う。
「あなたは勇者召喚によって、異世界に行く事になりました。その為、胃世界に召喚される前に伝えておきたい事があったのでここに呼びました」
「まず初めに、あなた達が行く世界では、剣や魔法、魔族や魔王が存在します。人間と魔族の争いを終えるためにあなた達は召喚されます」
「そしてその世界で、遥か昔には。皆がスキルと呼ばれる者を持っていました。ただそれも今は昔。何百年も昔にも勇者召喚が起こり、その時に召喚された勇者が持つスキルが強大すぎたために、世界からスキルを持つ者が生まれ無くなりました」
「ただ稀に、その時代でも数人がスキルを持って生まれてきました。そしてその中に、スキル:勇者召喚を持つ者が居ました。そして、その者があなた達を召喚したという事です」
「そしてスキルとは、心で、覚悟で、願望で、人生で、闇で、光で、超常の力で、破壊の力で、癒しの力で、想像の力で、創作の力で、神々が与える力です」
「あなた達にも、スキルを授ける事になりましたが。あの世界の住人でないあなた達には本来、スキルの所持は出来ません。その為、私達があなた達の要望を聞き、出来るだけその要望に応える形でスキルを授けます」
「それでは聞きますね。あなたは、どんな力を欲しますか?」
僕は考える。今まで何も無かった僕が、何かを得る機会だと思ったから。
「一つ、質問いいですか」
「いいですよ」
「僕がその世界にいったら、何か得る事が出来るでしょうか」
それは、少し黙ったように思う。
「得る、ですか。あなたが、自分から何かを得たいと思うのなら得られるでしょう。そして、そのための力も与えるつもりです」
僕は、また考える。
「僕には何もありませんでした。胃世界に行った時に僕が望んだ力と。今、僕が望む力は違うかもしれません。だから、胃世界に行った時に僕が望む力を、その時にいただく事はできますか」
「あなたは!・・・そうですか。わかりました、少し特例ですがいいでしょう」
それは、少し怒ったような気がした。
「それでは、あなたの人生に祝福があらん事を」
こうして、僕とナニカとの対話は終わった。
そして、この後。僕の人生が大きく変わる事になる。
次話の投稿は明日の夜の7時です。