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無気力高校生の異世界救済  作者: SUZUKING
第二章 旅立ちと始まり
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44 月明樹と白銀狼の光

前回の小説大賞の感想サービスで感想を貰えたのが嬉しい……(人*´∀`)

それはともかくバイトのストレスをエーペックスと小説作成と動画閲覧でバスターしながら書いてるから相変わらず更新が遅いですスイマセン

 村の広場でライツは村へと来ていた冒険者達を集めて狼狩りの話をしていた。


「この森の奥にある高い樹木が太陽の光を遮ってしまうから伐ろうと思ったら狼に襲われたんだ! このままだと他の住人も危ないから狼を狩って欲しい」

「狼の特徴は?」

「白銀の体毛、通常の狼よりも一回り大きい体をしている……」


 ライツは冒険者達から質問に次々と答えていく。

 その冒険者達の中にはカイン達も居た。


「ナチュル……どう思う?」

「何か臭いですね……」


 ライツの話を聞きながら、ガロックとナチュルは話に違和感を感じ始めていた。

 しかし、そんな二人のとは対照的にカインとライはやる気の様だった。


「細かい事はともかく村の人達が困ってるんだろ? だったら解決しなくちゃいけないだろ?」

「そうそう、あーし達の力でパッパッと終わらせちゃうし!」


 そんな二人にナチュルは「はあ」とため息をつくとガロックに言うのだった。


「確かに実際、狼に遭遇しなければ分からないですからね……とりあえずは私達も行きましょう」

「……ふむ」


 ナチュルの言葉にガロックも頷くと話を終えて森へと入っていく冒険者達と共にカイン達も森へと入っていくのだった。




 ─────────────────────────────




 冒険者達が森へと足を踏み入れた頃、優太はムート村の長老の家の前に居た。

 

 コンコン


 優太がノックをすると、深刻な表情のルートが顔を出した。


「おお、何だ兄ちゃんかどうかしたのか?」

「……ロロから話を聞いた、長老の容態は優れないか?」


 優太の言葉にルートは驚くが質問に頷いて返す。

 それに優太は「そうか」と言うと家の中へと入っていく。


「お、おい! 兄ちゃん?」

「長老の所に案内してくれ」


 突然の事に慌てるルートに優太は短くそう言うと、ルートも戸惑いながらも「こっちだ」と優太を案内する。




 長老の元へとついた優太は暫くの間長老を眺めているだけだった。

 そんな優太にルーフは少し怪訝な表情を浮かべる。


「どうかしたのですか? いきなり入ってきたと思ったら病人をジロジロ……」

「免疫が下がって薬の回りも悪い……症状は風邪に類する病原菌が原因だな……詳しくは分からないが……」


 優太はそう呟くと次にルーフに視線を向ける。


「持ってきていた薬草は飲ませたのか?」

「……はい、魔力を多く含んだ薬草を飲ませたばかりですが」


 優太の質問に答えるルーフ。

 すると、優太はルーフに向かって手を突きだす。


「薬草を貸してくれ」

「え? は、はい……あの一体どうしたのですか? 突然……!」


 ルーフは言葉をのんだ、何故ならば優太が持った薬草が一瞬にして粒子状になり次々と長老の体内へと注ぎ込まれていたからだ。


「ルートさん、一体これは?」

「わからん……だが、兄ちゃんがやってることだ信じてみよう」


 そして、優太の行動からしばらくすると長老の表情が少し強張っていたのが目に見えて和らいでいた。

 その様子にルーフは驚き、長老の元へと駆け寄っていく。


「す、凄い……今までどの薬草や薬を試してもだめだったのに……」

「……詳しくは言えないが魔法で体内の病原菌を根こそぎ取り払った薬草の効果も直ぐに出る」


 優太の言葉にルーフが反応しようとしたときだった。


「うう……なんじゃ……!」


 倒れていた長老は目を覚ますと同時にガバッと起き上がった。

 その長老の動きにルートもルーフも目を丸くして驚いていた。


「おお! 身体が軽い……こんなのは久しぶりじゃ!」

「ドライツさん! ま、まさか起き上がれるまで快復するなんて……」

「はっはっはっ! 俺達の苦労も報われるな!」


 そんな三者一様の反応する三人に優太は話し掛ける。


「喜んで居るところ悪いが……やることがあるんじゃないか?」

「そうでした! ドライツさん実は……」




 ─────────────────────────────




 一方その頃レイナ達は森の中を月明樹げつめいじゅを目指して進んでいた。


「ルナ大丈夫ですか?」

「……」コク


 レイナは歩き慣れないルナを気遣いながら進むためどうしてもスピードは出せないため少し焦ってしまう。

 そんなレイナの焦りを感じたのか、ルナはレイナの手を放すと突然四つん這いになった。


「ル、ルナ!? ……!」

「……」


 突然のルナの行動にレイナは驚く。

 しかし、それ以上に四つん這いになったルナの姿が変わり始めた事にレイナは息を飲んだ。


 オオォォォン!


 姿を完全に白銀の美しい毛並みの狼に変えたルナは、レイナに振り返り走り始める。

 それにレイナは、はっと我に返りルナの後を追い始めたのだった。


「そ、そう言えば貰った衣服は……」

「ワオン!」


 レイナの言葉にルナが振り返り首を見せる。

 すると、そこには見馴れない可愛い色合いの首輪があった。


「さ、流石ユウタさんここまで読んでましたか……」

「オン!」


 そんな話をしながらレイナ達は薄暗い森を走り抜けていった。




 森の奥、カイン達は他の冒険者達と共に月明樹まで来ていた。

 月明樹には狼の姿は無く、冒険者達は少し落胆の色が見える。


「なんだよ、何処にも狼なんて……」


 オオォォォォォン!!


 冒険者の一人が上を見上げる。

 すると、白い何か月明樹の根本に見事に着地する。

 白銀の美しい毛並み、凛とした立ち姿、とても普通の狼には出せない風格を纏っていた。


「す、凄い……」

「う、うむぅ……」


 ガロックとナチュルが狼の威圧に少し後ずさる。

 そんな二人とは別にカインは好戦的な笑みを浮かべる。


「上等じゃねぇか! 相手にとって不足無し!」


 カインはそう言うと、自身の武器である蒼い槍を舞う様に取り出すと狼に向かって構える。

 それを合図に、冒険者達が一斉に武器を構えるのだった。




 順調に森を走り抜けていたレイナ達は、途中で謎の光にぶつかり進めないでいた。


「な、何ですかこれは?」

「クゥン」


 あまりに不可思議な現象にレイナは驚く。

 しかし、ルナはその障壁に目を向けて心配そうに声をあげる。


「もしかして……ルナのお母様がこれを?」

「オォン」


 レイナの言葉にルナは肯定する様に頷く。


「待つしか無いみたいですね……」

「クゥン」


 レイナとルナはこれ以上進めないでいるのだった。




 白銀の狼に遭遇したカイン達冒険者は美しい光を纏う狼に翻弄されていた。

 カインの水を纏う槍の攻撃も難なく回避し、稲妻を纏い超加速するライですら追い付けずにいた。


「ちくしょう! 攻撃が当たらん!」

「本当に普通の狼か? 早すぎるだろ!?」


 にらみ合いカインをよそに他の冒険者達は口々に悪態をついている。

 一方で睨み合っていたカインは「はぁー」とため息をつくと武器を納めてしまう。


「やめだやめ! ったくよーガロック、ナチュル、ライ帰るぞ!」

「ええ! ちょっと待つし、カイン!」


 突然のカインの言葉にライが慌てて呼び止めようとするが、それをガロックとナチュルが止める。


「ライ……カインの言い分を聞こう……」

「そうですよ、カインにも理由がある筈ですから」


 そう言う二人にライは少し不貞腐れながらカインの言葉を待つ。

 三人にカインは頭を掻きながら理由を話す。


「敵対心も無ければ本気も出さねぇ……相手を見定めてるのか、それとも遊んでるのか」

「僕も違和感を感じていました。人を襲った狼にしてはかなり気が穏やかですから」


 カインの言葉にナチュルも頷く。


「どうにしたって、あいつが本気でこれば俺達なんて瞬殺だろうに……そうする気配がまるでない」

「ああ、戦う気が無いみたいだ」


 狼の強さに対するカイン評価が自身より上と言い切った事にライは驚く。

 しかし、そうなってくると腑に落ちない事が出てきてしまう。


「じゃあ何でわざわざ嘘までついて冒険者を集めたし?」

「知らん……取り敢えず帰ろうぜ、時間の無駄だ」


 カインはそう言うと仲間とそのまま村へと帰ってしまった。




 ライツはイライラしていた、思い通りに行かず頼みの綱のカイン達は帰ってしまった。

 残った冒険者達では狼は倒せないと思っていた。


「くっくっくっ、我々の出番ですな」


 しかし、冒険者達の中でも異色の魔術師のみのパーティーが一斉に魔法の詠唱を始めた。

 詠唱を始めた途端に、協力な魔力が空へと集まっていく。


『天より振り下ろされる神の鉄槌、雷雲の瞬き、彼の者を滅ぼせ《集団雷魔法・雷神鎚ニョルニル


 突然の出来事に、村へと向かっていたカイン達も驚きに声を上げる。


「な、最上位《神雷鎚》! 何であんな魔法……」

「あれじゃあ、他の連中も巻き添えに……!」


 その時カイン達は見た、樹を登り空へと向かう白銀の影を……




 レイナ達も強力な魔法とそれに向かっていく狼を見ていた。


「な、あんなのに突っ込んで行ったら一堪りもないですよ……」

「クゥン!」


 しかし、親狼は止まらない月明樹や冒険者達ごと呑み込まんとする強大な雷に全身の体毛を輝かせながら突撃する。


 バリバリバリバリッ


 狼の身体を包む光に弾かれて雷が周りに飛び散る。


「あ、あの狼……俺達も守ろうとして無いか?」

「本当だ弾かれた雷が私達から逸れてる」

「あの狼にとってあの樹は何なんだ」


 決死の狼を冒険者達は固唾をのんで見上げる。

 だが、あと少しの所で狼が纏っていた光が消えてしまう。


「グ、グルルルル」


 それでも狼は雷を全身で受け止める。

 そして、雷は止まった。

 一匹の狼の命と共に……




おまけ


 服を貰った後ルナの元へと向かっている優太

ゆ「貰った服は簡単に魔道具化させておこう」

ゆ「狼に急に戻る可能性も有るからな……」

ゆ「……」

ゆ「い、一応女の子だからな可愛く仕上げるか?」

ゆ「……」アセアセ

 結果優太は可愛く仕上げたのだった。

もうすぐ一区切り、ルナのステータスはクリエスティアに戻ってからになります……村にギルド無いんだ!

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