39 とある村の大狼の伝承
更新が遅れ気味です……すみません……
最近寝不足による偏頭痛が酷いですがバイト頑張ってます。
あ゛あぁ~休みが欲しいよ
数日間、優太達は〈賢者の洞窟〉にレベルを上げる為に通い詰めて居た。
その結果、少しだがレベルを上げる事に成功した。
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矢野優太 16歳 Lv.15
性別 男 種族 人族
職業 魔導師 特殊職 転移者/救世主
体力 :120
攻撃力:65
防御力:65
持久力:75
敏捷力:120
魔力 :20000
魔防 :20000
固有能力 〈魔法創造〉
スキル 言語理解〈固定〉 魔力増加特大 魔法鉄壁 真・瞑想 身体強化魔法 自然系統魔法中級〈昇級〉 魔法創造・空間魔法 魔法創造・粒子魔法 魔法創造・魔道具改造 魔法創造・指魔法ピストル、マグナム 魔力リンク(レイナ)
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〈自然系統魔法〉……深緑の香る大自然より力を借りる魔法。回復魔法とは違い魔力による回復ではなく自然の力による治癒を促す。
〈魔力リンク〉……対象者に魔力の回路を直接繋げる。そうすることで自由に魔力の譲渡を行える。
優太のステータスは職業の関係上、身体能力の上がりが悪いが日課の瞑想のお陰で魔力は更に上昇していた。
一方のレイナは……
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レイナ・ヘンティル 16歳 Lv.8 状態 魔力欠乏症
性別 女 種族 人族
職業 騎士
体力 :345
攻撃力:230
防御力:280
持久力:345
敏捷力:650
魔力 :0(100)
魔防 :0(100)
固有能力〈神速の戦乙女〉
スキル 剣術上昇 ウェポンマスター 成長補助超級 敏捷上昇 剣術達人 魔力リンク(100)
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成長補助のお陰で少ないレベルアップでもステータスの上がりは優太より高かった。
新たに追加されたスキルは無いが……そもそも3上がっただけなので当然だろう。
「やはり初級ダンジョンでは上がりが悪いのでしょうか?」
レイナがステータスカードを眺めながらそう少し不満そうにそう言う。
それに優太は首を横に振りながら……と言ってもテーブルに伏してる状態なので分かり難いがその状態で優太は反論する。
「大事なのはレベルよりステータスだ……どんなにレベルが高くても中身が伴っていなければ意味がない」
「……補助系のスキルが無いときついですか?」
優太の言葉にレイナは少し申し訳無さそうにそう言うが、優太は伏せた状態で手だけを動かしそれを否定する。
「俺にステータスは二の次だ……身体強化魔法は魔力に依存するからな」
「そんですか……では何が問題なのですか?」
「いやー分かるぜ……ステとかレベルとか初心者は悩むよなぁ俺も悩んだし」
そんな会話をしていると何処からともなくイリスが現れた。
イリスは優太達の会話に乱入し何かに同調してウンウンと頷いて居る。
「何食わぬ顔で会話に交ざるな……何のようだ?」
「何だよ冷てーなーレイナもそう思うよな?」
不満げな優太の言葉にイリスは抗議の声を上げながらレイナに抱きつく。
レイナはされるがままに揺さぶられている。
「良いから用件を言え」
「はいはい、ルートのおっさんが護衛を頼みたいらしいぜユウタ達二人にさ」
「ルートさんが……どうしますか?」
レイナは優太を見る。
そんなレイナの視線を受けて優太は頷くと言うのだった。
「ルートには世話になったからな……息抜きにも丁度良いだろう」
「じゃあ受けるって返事しときゃいいな……依頼として受理しとくから明日の朝7時にルートのおっさんの所に行ってくれ。確か南門で待ってる筈だからよ」
イリスの言葉に優太は「分かった」と頷くと立ち上がりギルドの出口へと向かう。
それにレイナも立ち上がって着いていくのだった。
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翌日の早朝、優太達はイリスに言われた通りクリエスティアの南門へと足を運んでいた。
南門には既に乗り合い用の馬車とそれに乗るために並んでいる人々で賑わいを見せている。
「凄いですね……少し早めに出てきたのに人が一杯です」
「そうだな……もうすぐだぞ」
優太はレイナの話しに耳を傾けながら、粒子魔法による索敵でルート達を探していた。
そして、ようやく見つけたのかレイナに声を掛けたのだった。
「お? おお! 来たな兄ちゃん達! いやーそれにしてもよく分かったな。迎えを送ろうと思ってたところだったんだが……杞憂に終わって何よりだ!」
「はい、おはようございますルートさん。よろしくお願いします」
優太達に気付いたルートが明るく声を掛けてくる。
それにレイナが微笑みながら挨拶を返している、ルートは「おはようさん」と気軽に返し居る。
「それで今回は何処まで行くんだ?」
「ああ、一応今から行く場所は月明かりが集まる村〈ムート〉と呼ばれる村だ……」
「……? 月明かりが集まる村……ですか?」
レイナの疑問にルートは頷いて話を続ける。
「そうだ……かつてその村は農作物が干上がってしまって困っていたそうでなそんな時に突然現れた白銀の狼達が近くの山に住み着いた……」
「……白銀の狼達が山に住み着いた直後から山に有った一番高い老木が満月の夜に輝く様になりそれから干上がった農作物は再び実るようになった……」
ルートが突然語り出した村の伝承を馬車に乗っていた美しい金髪の男が引き継ぎ最後まで語る。
金髪の男は俗に言うエルフだった、こと世界でエルフは森林魔精族と呼ばれる魔族の一つだ。
「すみませんでしたルートさん。その伝承は私には特別な物なのでつい」
「はっはっはっ! 構わんよルーフ殿、是非ともその話を二人に聴かせてやってくれ……おっと、俺は馬車を動かす準備をしないとな」
ルートはルーフと呼ばれた男にそう言うとそそくさと馬車の方へと向かってしまう。
残された優太達とルーフはしばらくの沈黙の後にルーフが始める形で自己紹介を始めた。
「どうも初めまして、森林魔精族のルーフ・クランディールと申します。職業は栽培師で主に土壌の調査や作物の種の販売等をしています」
「ユウタ・ヤノだ」
「レイナ・ヘンティルです! よろしくお願いします」
ルーフの自己紹介に返すように二人も自己紹介をしていく。
自己紹介が終わり、馬車の準備も終わったところで一旦馬車に乗り込みそこで話の続きを聴くことにした。
「さて、それでは話の続きでしたね……農作物の回復に喜んだ村人達は村で取れた作物を満月の夜に狼達に捧げるようになりました。その時に村の相談にのっていたのが私の祖父だったんです」
「それで“特別”だったんですね」
ルーフはレイナの言葉に「はい」と頷く。
そして、少し明るく笑いながら話し出す。
「とは言いましても、祖父はまだ生きていますけどね今年で六百歳になります。祖父は三百年たった今でも狼達の事を憶えているそうで美しい白銀の狼だったそうです」
ルーフはそう言うと恥ずかしそうに「私はたかだか百歳の若造ですが」と笑っている。
そんな中優太は一つの疑問をルーフにぶつけてみる。
「しかし、どうしてその子孫であるあんたがその村に行くことになったんだ?」
「……最近、その村の農作物が再び実らなくなったらしく、その原因究明の為に私が呼ばれたそうです」
ルーフの言葉に優太は「なるほど」と頷く。
確かにかつての相談役の孫ならば呼ばれるのも納得である。
馬車が動きだして、しばらくの間他愛ない会話をルーフと交わしていると馬車を動かしていたルートが声を掛けてくる。
「目的地まではそう遠く無いから昼頃までには着く筈だ、何か有ったら声を掛けるから少し寝てたらどうだ?」
「私は大丈夫です! ユウタさんは大丈夫ですか?」
レイナの気遣いに優太は少し考える素振りを見せると、ルートの提案に頷いて乗ることにした。
「それなら俺は少し仮眠を取らせて貰う……何か有ったら声を掛けてくれ」
「おう! じゃあ村が近くなったら起こすからな」
ルート言葉を最後に優太はゆっくりと瞼を閉じるのだった。
ユウタが寝息をつき始め、それを確認したレイナは優太の寝顔を見つめて微笑んでいる。
そんなレイナをみてルーフは何でもないように質問をするのだった。
「お二人は恋人同士ですか?」
「え!? ち、ち、違います! こ、こ、恋人なんてそんな……会って間もないですし、そもそもユウタさんは意識すらしてませんし……」
慌てて否定するレイナにルーフは思わず頬を綻ばせ、続けて質問をする。
「それではお二人はどういったご関係なのですか?」
「……私は元々は帝国で貴族の娘だったんです。叔父との日課の途中で突然襲われて連れ去られて奴隷として扱われていました」
レイナの身の上話しにルーフは途端に申し訳なさそうな表情に変わる。
そんなルーフに気付きながらもレイナは話を止めなかった。
「奴隷として過ごして居たある日、仲の良かった奴隷の女の子が重い病気になってしまってそれを助ける為に私は檻を逃げ出して必死に走りました……でも、足も体も動かなくなってしまったんです、追ってに追い付かれ絶望していた私の前にユウタさんが現れました」
「それで助けて頂いたのですね」
ルーフの言葉にレイナは「はい」と頷く。
「ユウタさんに私は言ったんです。『生きたい』とそしてユウタさんは私に手を差し伸べてくれた……『一緒にくるか』とそれ以来私はユウタさんと行動を共にしています……関係はと言われれば主従関係なだけです」
「そうでしたか……すみません。つまらない質問をしました」
謝罪をするルーフにレイナは「お気になさらずに」と微笑んで返す。
その時だった……
ガタン!
と馬車が大きく揺れて優太が倒れそうになるのを見てレイナは静かに体を滑り込ませ、膝枕の状態になる。
目にも止まらぬ早業にルーフは驚くが直ぐに穏やかに笑いかける。
「ふふっ、ただの主従関係には見えませんね」
ルーフの言葉にレイナは顔を紅く染めるのだった。
おまけ
ゆ「はっ! モフモフの気配!」
レ「突然どうしたのですか、ユウタさん?」
ゆ「……狼=モフモフ」
レ「モフモフですか……」
ゆレ「「モフモフ」」
作「え、何かモフモフに餓えてる……」
次回はムート村を書いて、次に訓練していた旅立つ組がいよいよ城から出る予定です。最近更新が遅れ気味ですがよろしくお願いします。ムート村は二、三話位使うかも……




