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無気力高校生の異世界救済  作者: SUZUKING
第二章 旅立ちと始まり
38/68

35 元病弱少女は規格外

バイトを言い訳に更新が遅くなっております、深夜は辛い。

フォートナイトがチャプター2が始まって忙しい何で言えないよね(休みの日は寝てしまうので中々書けない)あれ? 建前と本音が逆だ……

 シーザー達を孤児院に預けた優太達は、一度宿へと戻っていた。

 新調した優太の鎧を魔道具化させる為だ。


「魔道具が出来る所を見るなんて……私初めてです!」

「とは言え……どうするかはまだ決めて無いがな」


 軽装で動き易さを考慮された鎧の為、動きを阻害されてしまうような改造は論外。


「ユウタさんは魔導師なのですよね? 率直に守りを固めるのが良いのではないでしょうか?」

「……確かに」


 優太はレイナの言葉に頷くと、魔力を込める。

 込めている魔力は身体強化魔法に近く、更に自然系統の治癒能力強化も一緒に込めていく。


「……出来た」

「早いですね」


 優太は机の上に完成した鎧を乗せる。


〈魔鉄の軽装〉……魔力を込めることで一時的に防御力を底上げすることが出来る簡易的な鉄の鎧、ある程度の破損ならば自動で修復するが完全に破壊されると意味を成さない。


 色は深い青で優太が試しに魔力を込めると緑のラインが浮かび上がった。

 それを見てレイナは目を輝かせる。


「凄く綺麗です……」

「感動してる所を悪いが鎧を軽く殴って見てくれないか?」


 優太の言葉にレイナは首を傾げる。

 そんなレイナに、優太はため息をつきながら答えるのだった。


「修復機能の確認だ……」

「成る程、分かりました!」


 レイナはそう言うと軽く渡されたままのリスポーンソードで小突いてみる。

 鎧には小さな傷が出来たが、しばらくすると傷は消滅した。


「傷……直りましたね」

「ああ、成功だ」


 優太はレイナの言葉に頷くと、鎧を身に付けていく。

 優太が鎧を着け終わると、レイナが優太に質問する。


「ユウタさん。この後はいかがなさいますか?」

「……一応、ギルドに寄ってからダンジョンに入るつもりだ。それと、ギルドに着いたら一度お前のステータスを見させて貰う」


 優太の言葉にレイナは立ち止まってしまう。

 それに、優太は「どうした?」と聞くと、レイナは気まずそうに言うのだった。


「……えーとですね……私奴隷にされる前も合わせてステータスカードを作った事無くてですね」

「……自分のステータスも分かって無いのに、あの傭兵と戦ったのか?」


 優太の言葉にレイナは「うぅ」とタジタジする。

 そんなレイナを見て優太は「はぁ」とため息をつくと再び歩き出す。


「過ぎた事はいい……ステータスカードもギルドで作れば良いだけだ」

「……はい、ありがとうございます」


 呆れられたと思ったレイナは予想外に優しい優太の言葉に、思わずお礼を言う。

 立ち止まっているレイナに優太は振り返る。


「行かないのか?」

「……はい! 今行きます!」


 こうして、二人はギルドへと向かうのであった。




 ─────────────────────────────




 ギルドに到着後した優太達が真っ先に向かったのは食事スペースのテーブルだった。

 そこに、一度腰かけて優太は物凄い勢いで突っ伏す。


「あ゛あぁぁぁぁ」

「え? ど、どうなされたんですか?」


 余りにも突然の出来事にレイナは動揺している。

 そんなレイナに優太は突っ伏しながら話し始める。


「俺……こっちの世界に来てから動き過ぎな気がする」

「はあ」


 優太はそう言いながらテーブルに溶けていく。

 その様子を戸惑いながらレイナは見ている。

 しかし、レイナはハッと正気に戻ると溶けている優太を揺さぶる。


「ユウタさん! まだやることが有るんですよね? 起きてください」

「……」


 沈黙の優太にレイナは「むー」と唸ると、無理矢理引っ張り始めたのだった。


「ユウタさん、テーブルに着いて居るから駄目なのです! 立って下さい! ほらほら!」

「くっ、俺に死ねと言うのか……」

「そこまで言いますか!?」


 レイナに引っ張られ優太は仕方なく立ち上がり、カウンターへと歩き始める。

 それにレイナも着いていく。


「おー? ユウタじゃん! おはよう!」

「おはようございます! ユウタさん☆」(。ゝω・)ゞ

「ああ、今日は妹組なんだな」

「えっと、おはようございます……」


 優太がカウンターに辿り着くと、リアとイリスの妹組が挨拶をしてくる。

 リア達はたじろぎながら挨拶をしているレイナに気が付いたようで、優太に視線を向ける。


「おー、おー? なになに? ユウタの彼女か?」

「違う……こいつのステータスカードを作りたい」

「イリス、ダメだよからかったら。それはそうとステータスカードですね! 今準備してきます☆」(ゝω・´★)


 淡々と言葉を交わす優太にイリスは「つれねぇな」と言いながらレイナへと視線を移す。

 そんなイリスにレイナは首を傾げる。


「ようよう姉ちゃん、自己紹介してくれねぇか? ちなみに私はイリス・ウィンデア。姉ちゃんが宇宙人、未来人なら私の所に来な」

「え、えっと……レイナ・ヘンティルです。う、宇宙人でも未来人でもありません……」


 ドヤ顔のイリスに戸惑い気味のレイナの自己紹介に優太は(何故そのネタを知っている)と思ったが深く掘り下げない事にした。

 そんな晴れ晴れ愉快とは程遠い自己紹介を交わす二人を尻目に、リアが未登録のステータスカードを持って戻ってきた。


「おまたせいたしました! こちらがステータスカードです☆」( ≧∀≦)ノ

「レイナは初回だろうから無料だぜ。無くすと再発行で銀貨五枚だから気を付けろよ」


 リアがレイナにカードを渡し、イリスが注意点を説明する。

 レイナはカードを受け取りながら「ありがとうございます」と律儀にお礼を言っている。


「それではステータスカードの登録が終わったら、またここに来てください! そのままギルドの登録もしちゃいましょう☆」(人*´∀`)


 リアの言葉に優太達は頷くと一旦テーブルへと戻った。

 そして、レイナが早速ステータスカードに魔力を注ぐ。


「すごいです! これが魔力を入れる感覚なのですね!」

「はぁ、大袈裟だな……登録が終わったなら見せてくれ」


 はしゃぐレイナを尻目にステータスカードを受け取ると、優太は顔をしかめる。


「いままで魔力欠乏症で魔力操作とは無縁でしたから……それこそ命懸けですからね……?」


 感慨深そうに話していたレイナは優太の異変に気が付いたのか「どうかしましたか?」と不安そうに優太に話し掛ける。

 そんなレイナに優太は「大丈夫だ」と言うとステータスカードに視線を向ける


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 レイナ・ヘンティル 16歳 Lv.5 状態 魔力欠乏症

 性別 女 種族 人族

 職業 騎士

 体力 :300

 攻撃力:200

 防御力:250

 持久力:300

 敏捷力:500

 魔力 :0(100)

 魔防 :0(100)

 固有能力 〈神速の戦乙女〉

 スキル 剣術上昇 ウェポンマスター 成長補助超級 敏捷上昇 剣術達人 魔力リンク(100)

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 〈神速の戦乙女〉……ヴァルキリーの中で敏捷力に特化した能力。その他のステータスにも大幅な補助が入り、全ての武器を扱える但し修練をしなければ意味を成さない。


 優太は思う、レイナは運がこの上無く良かったのだろう。

 レイナが魔力欠乏症にて命を落とさなかったのはこの固有能力と四年間の努力のおかげ……恐らくどちらかが欠けていたのならば奴隷に堕ちた時に既に死んでいたかもしれない。

 優太は知っていた、成長補助とは発現したとしてもその成長具合は自身の努力で変わることをジークから聞いた。


「ユウタさん?」

「ああ、これは返す……頑張ったんだな」


 レイナは首を傾げながらステータスカードを受け取り、ステータスを見て驚いていた。

 そんなレイナに優太は言い聞かせるように話し始めた。


「成長補助は努力で結果が変わる……レベルは傭兵という格上との戦いで5まで上がったんだろう。だが、ステータスは違う例え5レベルが上がったとしてもそんなステータスには成らない……お前の叔父の代わりに言ってやる良く頑張ったな」

「……うっ、うぅ……ぐす」


 レイナは泣いていた、ステータスカードを抱き締めてあの日まで一緒に鍛練をしてきた叔父との思い出……何も残っていないと思っていた、でも確かに有ったのだ残っていたステータスと言う形になってあの頃の全てが……確かに残っていたのだった。

 叔父に誉められ、怒鳴られ、笑い合ったあの時の叔父との繋がりが……


「……ぐす、はい……私頑張りました……叔父様と一緒に……一緒に、うぅ」

「泣けばいい、大切だったんだろ? だったら泣いて泣いて次からは前を向けば良い」


 場所はギルドの一角、周りの目など気にも止めず泣き続けるレイナに優太は優しく言うのだった。

どんな形であれ、思いは残る……

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