31 病弱少女のテンプレは当然踏破する
俺ガイルアニメ三期……バイトで見れないと思う(`;ω;´)
今、優太達は街の外へと向かっている。
しかし、優太はあることに気が付いた。
「俺はともかく、お前の装備はどうする? 流石にその格好は……」
「……確かに……でも、大丈夫です!」
優太の言葉に、レイナは自身の格好を確認する。
しかし、レイナはにこやかに頷きながら、胸元からブローチの様なものを取り出した。
「それは?」
「これは私の鎧です……16歳の誕生日にお父様がくれたものです。これだけは死守しました……」
すると、レイナのブローチが輝きを放ち、光がレイナを包んでいく。
言い表すなら、それは日曜日の朝に活躍するキュアキュアな戦士達の変身シーンの様に、レイナに鎧が装着されていく。
「……なんだ、これは?」
「ですから、鎧です! 私の家系はこうやって鎧を着るのです」
「ふふん」と胸を張るレイナに、優太は一つ質問をする。
「お前の父親と叔父もそうやって着ていたのか?」
「お父様達は、ベルト式でした……」
どうやら、男はライダーの様だ。
ともあれ、装備の心配は無くなった優太達は、急いで野営跡地に向かうのだった。
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今、優太達は森の中を疾走中だった。
野営跡地は、クリエスティアから少し離れた森の中に有る。迷わず向えているのは優太の粒子魔法のお陰だろう。
「はっはっはっ……ちっ、身体強化魔法を使っての全速疾走は中々堪えるな……」
「優太さん、少し休憩しましょうか? 奴等は夜に移動します……時間はまだあります」
優太は息を切らせながら、足を動かし続ける。
一方で強化魔法も使って居ないのに、全速疾走でも息が切れて居ないレイナは優太を気遣って休憩を提案する。
しかし、優太は首を横に振る。
「いや、急ごう……」
「……分かりました」
優太の言葉に、レイナは頷くと、そのまま森のなかを駆け抜けて行く。
すると、優太が何かを見付けたらしく、レイナを手で制して止める。
「何か来る……」
「便利ですよねその魔法……」
優太の言葉にレイナは頷き、警戒しながら進む。
すると、目の前に最近見た馬車が進んで来ていた。
「おー? この前の兄ちゃんじゃねぇか……」
「ルートのおやっさん、どうかしたか?」
馬車の御者が驚いた顔をして、優太に声を掛けると馬車から冒険者らしき男が顔を出して様子を確認している。
御者の様子をみて、レイナも優太に質問する。
「ユウタさん、ユウタさん。お知り合いですか?」
「ああ、悪い奴じゃない……確か……ルート・ルーウェン」
優太の言葉に、ルートは馬車を止めてニッも笑う。
「おお! 覚えてくれてたか! でも、堅苦しいなルートで良いぞ」
「おお? こいつか、ルートのおやっさんが言ってた冒険者は」
馬車に乗っていた冒険者に、ルートは「そうだ」と頷く。
すると、冒険者は降りてきて、優太に自己紹介をする。
「どうも、俺は馬車護衛専門でやってるランダ・オーエンだ」
「ユウタ・ヤノだ」
「えっと、レイナ・ヘンティルです」
優太が応じると、レイナもおずおずと自己紹介をする。
そんな中、ルートは優太に質問をする。
「所で兄ちゃん、その娘は……それにその鎧は……」
「むっ……ルート説明は後でする」
優太はルートにそう言うと、優太は真剣な眼差しでルートに言うとのだった。
「頼み事が有る」
数分、噛み砕いて事情を説明する。
優太達の話をルート達は、怒りの表情で聞いていた。
「まさかなぁ、この国でそんな事してる奴が居るとはなぁ」
「と言う事は、嬢ちゃんも捕まった人間の一人なのか?」
ランダが悔しげに呻く隣で、ルートは優太に質問している。
その質問に、優太は頷く。
「なるほどな……分かった! 俺達は何をすれば良いんだ?」
「俺も手伝うぜ、子持ちとしてはガキを拐って売るなんざぁ許せねぇからな!!」
既婚者らしいランダは、相当お怒りの様で今だ額には青筋が入っている。
ルートも、手筈を確認する。
「ああ、基本的には俺達が奴隷商の気を引くその間に、奴隷達を救出して欲しい……」
数分で一通り手順を説明すると、ルート達は馬車へと乗り込む。
その際に、ルートは優太に一つ忠告をしていた。
「兄ちゃん……街に戻るときには嬢ちゃんの鎧の紋章は消しときな、帝国の人間はこの国じゃ毛嫌いされてるからな……」
「ああ、分かった」
そのやり取りが終わると、見計らったようにレイナが優太に手を振って声を掛けてくる。
それに、優太は「はぁ」とめんどくさそうに向かっていく。
「お二人さん? 足はどうするんだい?」
「それは……」
「走った方が早い」
「「は?」」
何もない二人の様子から、ルートは移動手段について聞くと優太からは意外な返答が返ってくる。
思わず、二人とも気の抜けた声が出るが、優太達は気にせず準備を始める。
「よし、行くぞ……レイナ」
「ちょ、まっ……」
「分かりました、ユウタさん!」
「だから……」
ダッ シュン
「ええぇぇぇ……」
「はっや、人間やめてんぞあの早さ……いや、身体強化か……」
「いやいや、俺達も行くぞ!」
突然の出来事に、ルートは唖然とするが直ぐに正気に戻り。
優太達の後を追いかけるのだった。
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優太達は野営跡地のすぐ側にたどり着き、息を整えてる最中だった。
「大丈夫ですか? ユウタさん」
「はぁ、はぁ……レイナ……何で平気……なんだ」
「鍛えてましたから!」
凄い笑顔で言うレイナ、優太は後でこいつのステータスを確認しようと心に決めながら、息を整える。
しばらくすると、ルート達がこちらに手を振って居るのに気が付いた、どうやら二人は隠れる場所を見付けたようだ。
「レイナ……ルート達が着いたみたいだ……行くぞ……!」
「はい、ユウタさん」
優太とレイナは頷き合うと、堂々と目の前の男達の前に姿を現す。
すると、男の一人が優太達に気が付き、怒鳴り声を上げ……
「誰だっ、げふぅ!」
れなかった……
高速で距離を詰めたレイナの蹴りが、男の一人にクリーンヒットする。
他の男達も一瞬呆気に取られていたが、直ぐに再起動し声をあげる。
「襲撃者だあぁぁぁ!!」
「大正解」
優太も、声をあげた男に魔力で造った岩をプレゼントする。
「グエェ」と蛙の鳴き声のような声を発して気絶した男の後ろから、さらに何人かの男達が現れる。
「さて……ルート達は上手くやってるかな……?」
一方その頃、ルート達は出来る限り気配を消して、奴隷が入っている馬車へと近付いている。
馬車は全部で三台あるが、覗いて見ると二台はフェイクで一番奥にある馬車に奴隷の子供達は居た。
「……!?」
「よーし、見つけた……」
子供達はルート達に気が付くと、互いに寄り添い合う。
人数は三人、その内の一人が傷だらけで倒れており、その一人を庇う様に身を寄せ合って居た。
「そう警戒すんなって、俺達はお前達を助けに来たんだ……」
「助け……?」
「おおそうだ、レイナって言う嬢ちゃんを知ってるだろ?」
「……! レイナお姉ちゃん!」
最初はルート達の登場に疑心暗鬼だった子供達は、レイナの名前を出すと表情が柔らかくなった。
ランダはすかさず馬車の扉に掛けてある錠前を壊すと、ルートが中に入り魔法を唱える。
「優しき光で傷を癒せ〈ヒールライト〉……」
ルートの魔法で傷だらけの少年は回復し、それを見たルートは「ランダ頼む」と声を掛ける。
すると、ランダは少年をヒョイと軽く抱き上げると、そのまま子供達を連れて、馬車から離れるのだった。
「ちっ、うるせぇな……」
傭兵、グリス・ハルバートは鬱陶しそうに呟く。
彼は、小さい頃は小国の騎士である父親の元、立派な騎士に成るために訓練に励んできた。
そして、23歳にして一部隊を任されるほどの力を持っていた。しかし、彼は裏切られた……信頼していた部下に、守って居た国に、父親はそんな彼を見限った。
グリスは、剣を掴み外へと出る。
「楽しそうじゃねえか……」
外に出れば、連れてきていた仲間が縛られていた。
その光景に、グリスはニヤっと嗤う。
「混ぜろよ……俺も!」
彼は傭兵……かつての力は金の為に振るう……
進行が遅いかもしれないですが、趣味で書いているのでご了承下さい。次回、戦闘シーン頑張るゾ




