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無気力高校生の異世界救済  作者: SUZUKING
第一章 異世界へ
14/68

13 生産職も大事だと思います……思います!

どうも、最近Android版フォートナイトをやり始めた鈴の木です。

マジであれムズい、クラフトが上手く出来ない。

 翌朝、優太達は宿の前に集まっていた。

 各々、馬車に荷物を積み込み、宿屋の主人にお礼を言ってた。


「主人! 今回は急な事で済まなかったな!」

「いえいえ、これからも宿屋【大平原】をご贔屓に!」


 そう言うと、宿屋の主人は恭しく頭を下げる。

 それにジークは「わかっておる」と返し、兵士達へと指示を出す。


「これより、リルティア城へと帰還する! 皆、帰るまで気を抜くなよ!」

「「はっ!」」


 ジークの言葉に、兵士達は敬礼と共に返事を返し、馬車は進み始めた。




 朝から馬車を走らせて数時間、リーシアの門が見えて来た。


「ふぅー、やっと帰って来たぜー」


 門が見えて、気の抜けた声を出したのは、残留組の鉄矢だった。


「ま、まだ気を抜いたらダメだよ、け、剣崎君……」

「お前は気を張りすぎなんだよ! 薬屋」


 そんな鉄矢に注意しているのは、薬屋くすやおさむ、クラスの中でも弱気な為、イジメられることもあったが、その度に鉄矢に助けられていた。


 この二人は、主に生産系の職業な為、旅に出る事は無いようだ。

 ちなみに二人のステータスはこんな感じだ。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 剣崎鉄矢 16歳 Lv.5

 性別 男 種族 人族

 職業 鍛冶職人 特殊職 転移者/救世主

 体力 :50

 攻撃力:70

 防御力:50

 持久力:90

 敏捷力:30

 魔力 :70

 魔防 :70

 固有能力〈マスタースミス〉

 スキル 言語理解(固定) スタミナ上昇中 素材鑑定 派生鑑定

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 〈マスタースミス〉……素材から派生等を見つけ、その武器を作り上げる事が出来る。必要数を集める事で選択された武器を製作出来る。


 必要最低限の環境が要るが、この能力があれば手軽に武器を手に入る為、今後重宝される能力だと言えるだろう。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 薬屋治 16歳 Lv.5

 性別 男 種族 人族

 職業 薬剤師 特殊職 転移者/救世主

 体力 :40

 攻撃力:30

 防御力:30

 持久力:30

 敏捷力:50

 魔力 :70

 魔防 :70

 固有能力〈薬師の匠〉

 スキル 言語理解(固定) 薬草鑑定 錠剤精製 健康診断

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 〈薬師の匠〉……薬草から作れる薬を鑑定し、薬を作る事が出来る。更に、相手の健康状態を診ることが出来る。


 この能力は、〈マスタースミス〉同様に素材から作れる物を鑑定し、薬を作る能力だ。

 これもまた、必要な能力と言っても過言ではないだろう。


「薬屋、取り敢えずバザールで適当に素材を見繕うぜ、生産組は研究しなきゃならないだろ?」

「それは……そうだけど……」

「何々、何の話?」


 鉄矢と治が話しているのに割り込んだのは、二人と同じ残留組の色野いろのかおるだ。

 茶髪にウェーブを掛けて、今時の女子高生な風貌の少女だ。


「何だよ薫、何でもねぇよ」

「つれない事言わないでよー同じ生産組でしょ?」

「薫ちゃん、鉄くんたちに迷惑掛けちゃダメだよ?」


 そんな薫を止めに来たのは、薫の親友の遠野いろはだ。

 薫とは違い、黒髪のストレート、清楚感漂う少女だった。

 二人とも、美少女であり、性格自体は正反対であるが中の良さは学校で知らないモノは居ないほどだ。


「えー? 迷惑じゃないでしょ?」

「ぶっちゃけ迷惑だ」

「うわーん、鉄矢がいじめるぅ」

「もう、薫ちゃんったら……ほら、もうすぐ着くみたいだよ?」


 全員がいろはの言葉に、馬車から顔を出して、馬車の前方を見ると門に着いて、ジークが中に入る手続きをしていた。

 さらに、何かを確認している様な仕草が見てとれた。


「うむうむ、すまんな……でわな」


 確認が終わったのか、ジークが全員に聞こえる様に話し始めた。


「皆、疲れたであろう? 今日の訓練は午後からにして、各々バザールで買い物でもすると良い」

「皆様……通貨はお持ちですね? 値段の事はリティ様より教わっておられると思いますので、二時間後に此処に集まって下さい」


 この国の通貨は、リルと呼ばれる銀貨だ。

 1リル、10リルなど基本的に枚数で取り引き去れている。


「ゆう君、一緒に行こ?」


 ジークの言葉に、生徒達が一斉にバザールへと向かい始めた。

 兵士達も、生徒達がバザールの中から出て行かないように色々な所に散っていった。


「はぁ、しょうがないな……」


 優太はため息を付きながらも、幸子と共にバザールへと向かうのだった。




 ─────────────────────────────




 場所は変わり、バザール内に既に来ていた鉄矢と治は、薬草や鉱石を見ていた。


「おっ! これなんかどうだ?」

「うわー、こんな薬草あっちだとどんなに探してもないよ……」


 素材を見ながら、鉄矢達は目を輝かせている。

 それを横目に、薫といろはは花やアクセサリーを見ていた。


「いろは、この花なら良い香水出来るかな」

「良いと思う、このブレスレットをモチーフに何か作ろうかな?」


 二人も鉄矢達と同じ生産組の為、素材等を見ていた。

 二人のステータスはこんな感じだ。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 色野薫 16歳 Lv.5

 性別 女 種族 人族

 職業 セラピスト 特殊職 転移者/救世主

 体力 :30

 攻撃力:30

 防御力:30

 持久力:30

 敏捷力:60

 魔力 :70

 魔防 :70

 固有能力〈癒し空間〉

 スキル 言語理解(固定) 精神診断 アロマテラピー 疲労回復術

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 〈癒し空間〉……精神や身体の疲労を回復させる技術を習得し、花などからお香を作り色々な効果を仲間に付与することが出来る。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 遠野いろは 16歳 Lv.5

 性別 女 種族 人族

 職業 細工師 特殊職 転移者/救世主

 体力 :30

 攻撃力:30

 防御力:50

 持久力:30

 敏捷力:30

 魔力 :70

 魔防 :70

 固有能力〈神の指先〉

 スキル 言語理解(固定) 加工技術 器用上昇 効果付与 素材鑑定 派生鑑定

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 〈神の指先〉……器用さが上がり、金属、革、木材からアクセサリーを作る事が出来る。素材によっては効果が付与される。


「うーん、何か良いものがないかなぁ?」

「あらあら、お嬢さん。何かお探しかしら?」


 薫がめぼしい物がないか探していると、占い師風の格好をした女性に話し掛けられた。


(なんか、胡散臭い感じ……)

「あらぁ? 胡散臭いとかおもった?」


 薫は心の中を言い当てられて、戸惑いながらも「いえ……」と否定しようとした。


「まあ、良いわ。わたし、お花を売りながら占いしているの、どう今回はタダで占うわよ」

「えー、良いんですか? じゃあおねがいしまーす」


 薫がそう言うと、女性はおもむろに花を一輪取り出した。

 そして、薫の手を取って目を瞑る、すると持っていた花が淡く光り始めた。


「貴女はとっても辛い過去が有るみたいね……」

「!? 何で」


 目を見開き、絶句する薫。

 気にせず、女性は続けていく。


「見捨てられて、裏切られて、悔しいでしょうね」

「うっさい! 辞めて!」


 その反応に、女性はニヤリと笑った。薫はそれに気づかない。


「ごめんなさい、まじない花の占いは良く当たるの……でも、不快にさせてしまったようね」

「いえ、大丈夫です。ありがとうございました」


 お礼を言い、いろは達の所へ戻ろうとする薫に女性は声を掛ける。


「でも、本当に悔しいのなら、変える努力が必要ね、わたしの名前はリリス・エーリス。貴女がその気なら変え方を教えてあげる」


 薫がその言葉に振り返る、しかし、そこにはもう彼女の屋台はなくなっていた。




 薫が戻ると、探していたらしい、いろはが「何処にいってたの? 心配したよ?」と言う言葉に「大丈夫」とだけ薫は返す。


「大丈夫そうじゃないよ?」

「いろは、ありがとう心配してくれて。でも、本当に大丈夫だから……ほら、もうそろそろ戻らないと!」


 と言って走る薫に、いろはは異変を感じていたが詳しくはきかなかた。




 後々、詳しく聞かなかったことを後悔するとは知らずに……

更新しました。前書きでネタがないからと近況報告してしまった。

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