お嬢様、思い立つ。
ー美少女とはどんな金銀財宝よりも輝きを放ち、何物にも代え難い至高の存在である。
私はこの様に提唱しているのだが、残念ながら賛同してくれるものはあまり多くない。
なぜか、と言うのもそれは私が『女』だからである。
この際暴露してしまうと、私は同性愛者なのだ。しかも重度の。だから男を好きになるという気持ちは全く起きない。むしろこちらから願い下げだ。だが、美少女なら大歓迎だ。何時でも私の胸に飛び込んできなさい。
そんな私の野望はこの世界中の美少女を集めて皆で楽しく暮らすことだ。
まず、一緒に買い物なんかをする。美少女を着飾るのは絶対に楽しい。想像しただけで鼻血が出そうになるくらいだ。
外食するのなんかも楽しいだろう。お店でメニューを見ながら談笑する私と美少女たち......興奮が止まらない。
お風呂を共にするのは決定事項だ。私の裸は美少女たちにしか見せないし、美少女たちの裸は他の人には絶対に見せない。
その後はベットインしてあんなことやそんなこと、ピンク色のきゃっきゃっうふふなことをする予定だ。
......決めた。私は美少女ハーレムを作る!誰になんと言われようと目的は達成する。私はやればできる子。不可能はない。
そうと決まれば学校になんて行ってられない。今日はずるや......いや、積極的休養を取って街の美少女達を探してこよう、そうしよう。
となれば早速でかけ「どこに行くつもりですか?お嬢様?」
後ろには顔は笑ってるけど目が笑ってない、とってもこわーい顔をしたメイドさんが仁王立ちをしていた。