表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死んだら生きて、また死んだ。  作者: お初どの
1/1

ある男の最後の1日

こんな事になるのなら昨日買ったカレーパンを我慢せずに食べておくべきだったと生瀬和弘は思った。

カレーパンを食べなかった理由はこの日の昼食をいつも行ってる田中亭のカレーライスに決めていたからだ。

大好きなカレーを食べに行くのに似たようなカレーパンで小腹を満たすことはないと思い何も食べずに田中亭へ向かう、その途中の事故だった。

大通りから一つ外れた交差点、その向かいにお目当ての店がある。

柄にもなく小走りなんてしなければ近づいてくる車に気付かないなんてことはなかったはずだ。

ミニワゴンから生瀬と同い年だろうか、あるいは年下の女が一人降りてきた。さっき出来たヘコみと生瀬の血がこびりついて居なければ新車の様に見える。その女には表情が足りない。と言うよりは無いに等しい。無表情で生瀬を見下ろしていた。

ー何だよその顔は、お前がやったんだろうがー

怒鳴れない変わりに生瀬は思った。生瀬を生瀬の血が囲む。

ーあぁだるぃ、いや眠い?何でだっけ?あぁまだ昼飯食ってないや。腹減ったなぁ…ー

自分を吹き飛ばしたミニワゴンを見つめながら薄れ行く意識の中、思考を巡らせる。

ーなんかあの車、カレーライスみたいだなー

生瀬和弘は今、死んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ