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ビバ☆ロック  作者: Rainbow project
「俺たちの青春の傍らにはいつもロックがあったんだ。」
4/15

第四話 [急展開]

―次の日


光 「おお~ミカだYO!おはYO~」


ミカ 「おはよ、光さん。」


光 「今日は日曜日だNA!」


ミカ 「そうだね。曲作らないと!」


ミカはふとテラスのほうを見た。




ミカ (あ、翔さんだ・・・)


翔 「おいツバサ。バイク修理に出さないとぶっ壊れんぞ」


ツバサ 「う~ん、自分じゃやっぱり治せないね。わかったよぉ」


ジョニー 「お茶が入ったぞ。」


翔 「お。ジョニーママ」


ジョニー 「誰がママだ。お~い、2人も来いよ。」


ミカ 「うん!」


光 「YEAH」


ジョニー 「クッキーもあるぞ。」


ツバサ 「わ~い!」


ミカ 「あ、曲!」


ツバサ 「もういいの?」


ミカ 「部屋に持ってくね。」




ミカはティッシュペーパーにクッキーを2枚乗せて、カップとともに持っていった。



ジョニー 「熱心な嬢ちゃんだな。」


翔 「俺さ・・・」


光 「昨日の夜、アイツに告った。」


ツバサ 「ええええ!?」


ジョニー 「それで!?どうなった!?」


翔 「返事はまだ聞いてねぇ。」


ツバサ 「そーなんだぁ」



みんながニヤニヤしながら翔を見つめる。



翔 「な、なんだよ!?」


光 「翔、顔が赤いYO!」


翔 「うっせぇな・・・これでも勇気出したんだからなっ!」





そのとき、玄関のほうからミカの叫び声が聞こえた。




ミカ 「うわああああああああ!?」


ツバサ 「え、何!?」


光 「行ってみYO!」


ミカ 「あ、みんな!?」


翔 「ミカ、どうした!?」


ミカ 「あ、あのね・・・お、お・・・」


光 「お?」


ミカ 「お兄ちゃんが・・・帰ってきたの!!」


翔 「え、兄貴いたのか!?」


ミカ 「うん・・・そこにいるよ」




ミカの兄 「あ、はじめまして。ミカの兄のタクヤといいます。」


翔 「ど、どうも・・・」


ミカ 「なんで帰ってきたの?」


タクヤ 「なんで、じゃないだろ!お前こんなところで何してるんだ!なんで家にいない!?」


ミカ 「うっ・・・そ、それは・・・」


翔 「・・・ミカ、お兄さんと上でゆっくり話して来いよ。俺たちテラスにいるからさ。」


ミカ 「うん。じゃあこっち来て。」





―ミカの部屋


ミカ 「ここ座っていいよ。」


タクヤ 「サンキュー。それで・・・今すぐこの家から出ろ。」


ミカ 「えっ・・・でも・・・私ね、バンドに入ったの!」


タクヤ 「だからって人様の家に住む必要があるのか?それに、なんだ?あんな不良みたいな高校生たちのグループに女1人で飛び込むなんて、危険すぎる!」


ミカ 「違うよっ!みんな優しくていい人たちなの・・・でも、どうして私がここにいるって分かったの?」


タクヤ 「一度お前の家に行ったけど、いないからどこか友達の家にでもいるのかと思って・・・。それで、学校あたりを歩いていたら、ミカの話をしてる女子高生がいて、このバンドの家を知ったんだ。」


ミカ 「え・・・。」


タクヤ 「女友達の家に泊まってると思いきや、まさかこんな場所にいたなんてな・・・」


ミカ 「私!!私ね・・・ずっと言ってなかったんだけど、いじめを受けてるの。」


タクヤ 「え!?」


ミカ 「それで、たまたま翔さんたちに出会って・・・最初は私も正直怖そうな人たちだなって思ったんだけど、みんなバンドで自分たちの音楽をやりたいっていう夢を持ってて、それに私のことを守ってくれてるの!だから、私も自分を変えて行こうって決めて、それで・・・」


タクヤ 「・・・ミカ。俺がここに来た本当の目的なんだけど・・・家族みんなで北海道に住まないか?」


ミカ 「えっ!?」


タクヤ 「いや、正確には提案というよりも・・・お前を連れて帰るためにここに来たようなもんだな。」


ミカ 「で、でも・・・私、ボーカルが」


タクヤ 「ミカ!真剣に考えろ!バンドがやりたいなら、どこでもできる。今なら入ったばかりで辞めやすいだろうしな。・・・それに引っ越せば家族も一緒。今のいじめからも逃げられるし、文句無いだろう??」


ミカ 「でも・・・でもっ・・・」




ミカは下を向いて必死に言葉を探した。

ここにいたい、という理由を。



タクヤ 「とりあえず今日はもういい。また来るから。」



バタン・・・





ミカ (・・・どうしよう・・・)





―テラス


翔 「あ、ミカ。終わったか?」


ミカ 「うん・・・。」


ツバサ 「・・・お兄さんと何かあったの?」


ミカ 「ごめん、私バンド辞めないといけなくなったの・・・」


翔 「えっ!?」

ミカ 「引越しするって言われて・・・せっかくみんなに会えたのに、すごく残念だけど・・・お世話になりました」


翔 「待てよ。」


翔は大きめの声で強く言った。




翔 「ミカ、お兄さんの番号は?」


ミカ 「え?」


翔 「電話する!」


ミカ 「翔・・・さん・・・」



タッタッタ・・・




ジョニー 「必死だなアイツ」


ミカ 「・・・。」





―翔の部屋


翔 「もしもし、タクヤさん?翔です。」


タクヤ 「キミはさっきの・・・?」


翔 「そうです」


タクヤ 「何の用かな?」


翔 「ミカを・・・バンドに入れさせてやってください!」


タクヤ 「!?」


翔 「お願いしますっ!」


タクヤ 「ミカは引越しをするんです!」


翔 「そこをどうにかお願いします!!」


タクヤ 「・・・。」


プツッ・・・プープープー・・・





翔 「・・・くそっ!!」


ミカ 「翔さんっ!?」


翔 「ミカ!お前を絶対バンドに入れてやるからな!」


ミカ 「え・・・」



タッタッタ・・・




翔 (まだ間に合うはずだ・・・きっと駅のほうへ向かっているに違いない!)


翔は必死に街中を駆けていった。






翔 (・・・!いた!!!)


タクヤ 「キミ・・・ここまで来たのか」


翔 「はいっ!!!タクヤさん!!お願いします!!」


タクヤ 「・・・。」


そのとき、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。




ミカ 「翔さーーーん!!!」


翔 「ミカ!?走ってきたのか!?」


ミカ 「うん。はぁ・・・はぁ・・・っ。疲れた・・・!」


タクヤ 「ミカ、北海道に帰るぞ!」


ミカ 「待って!!お兄ちゃん、私本当にバンドがやりたいの!!それに、翔さんたちとじゃなきゃ嫌なの!!」


翔 「ミカ・・・」


タクヤ 「お前・・・そんなに自分の意見はっきり言うの珍しいな・・・」


翔 「・・・俺からもお願いしますっ!」


タクヤ 「・・・俺に言われても両親がなんて言うか・・・」


ミカ 「じゃあ電話する!」


ミカはポケットから携帯電話を取り出して、実家に電話をかけた。


プルプル・・・ガチャ・・・




ミカ 「あ、もしもしお父さん?・・・あ、うん。お兄ちゃんなら、ここにいるよ?え?あー分かった。ちょっと待ってね」


翔 「?」


ミカ 「お兄ちゃんに代わって、だってさ」


タクヤ 「もしもし親父・・・?え???・・・えっ??ウソだろ?え、俺の勘違い?でも・・・うん・・・はい。」


翔・ミカ 「?」



プチッ


タクヤ 「・・・ゴメン、俺何か勘違いしてたみたいだ」


ミカ 「え?」


タクヤ 「翔さん、お世話になります」


翔 「え?」


ミカ 「ちょっとお兄ちゃんどうしたの?お父さんは??」


タクヤ 「両親がこの間やたらとミカの話してたから、てっきり連れて帰るためだと思ったんだが・・・俺はどうやらミカと一緒にいるためにここに来たらしい。」


ミカ 「・・・え!!お兄ちゃん何のためにここに来たのか分からないで来たわけ!?」


タクヤ 「いや、なんというか・・・ちゃんと聞かないで出てきた、って感じか?」


ミカ 「はあ!?」


翔 「そ、それでどうするんですか?タクヤさんと・・・ミカは?」


タクヤ 「俺もミカとこのバンドに入ります!いや、入れてください!!」


ミカ 「え!?ちょっとどういう展開!?」


タクヤ 「翔さん、よろしくお願いします」


翔 「あ、はいはい」


ミカ 「ちょっと!」





翔はミカの頭にポンと手を置いた。


ミカ 「っ!」


翔 「これで全部解決だな★」


ミカ (・・・良かった。お兄ちゃんがいきなり帰ってきたことにはびっくりしたけど、でもこれでまた翔さんたちとバンドできるんだ!)


翔 「とりあえず戻ろうか」







―家


タクヤ 「しかしまぁ立派な家ですね」


翔 「はは。まぁ・・・」


ジョニー 「タクヤさんがまさかバンドに入るとは思いませんでした・・・」


ミカ 「まったくです・・・」


翔 「あははっ」


ミカ 「ねぇ、お兄ちゃんはバンドで何やるの?荷物とか運んだ?」


タクヤ 「荷物は大丈夫。あ、翔さん。俺キーボードでいいですか?弾ける楽器あんまり無くて・・・」


光 「キーボード・・・なにげにいなかったYO」


翔 「いいかもな!音も合わせやすいし。」


ジョニー 「じゃあキーボードに決定!!」





パチパチ・・・



ワンワン!!ワン!



ミカ 「ん!?」


ジョニー 「げっ!おい翔、俺犬嫌いなの知ってんだろ!?」


翔 「いいじゃん、俺の相棒だぜ★!」


ミカ 「えっ!」



ワンワン!


遠くから毛並みの良いゴールデンレトリバーが走ってきた。




翔 「ミカ、俺の犬。ラッキーっていうんだぜ!」


ミカ 「かっこいい~」



タッタッタ・・・


ラッキー 「ワン!!」


ミカ 「わわ!なんか甘えてきたっ!」


タクヤ 「人懐っこいな~」


ジョニー 「いっ・・・犬・・・」


ツバサ 「ジョニー・・・大丈夫?顔が真っ青。あっちで休んできなよ」


ジョニー 「ああ・・・」


ラッキー 「ワンっ!」


翔 「ラッキーはミカのことを気に入ったみたいだな。」


ミカ 「初めましてだね、よろしく!」


光 「翔はテラスやあそこの中庭でラッキーを飼っているんだYO!」


ミカ 「いいなぁ・・・私も使いたい。」


翔 「犬飼ってるのか?」


タクヤ 「ミカは小さい頃からずっと犬が飼いたくて、自分のお小遣いを貯めて貯めて・・・やっとの思いで犬を飼ったんだよな」


ツバサ 「すごいねー!」


ミカ 「ずっと犬が飼いたかったから」


タクヤ 「今ミカが一人暮らししてる家にいるけど、俺が最初こっち来た時見たらミカがいなくて寂しそうだったぞ?エサも俺がやっといた」


ミカ 「ご、ごめん!悪いことしちゃった」


翔 「ならその犬もここで一緒に飼おうぜ!ラッキーもダチがいたほうが楽しいだろ!」


ミカ 「ダチ・・・?」


ツバサ 「友達、ってことさ★」


ミカ 「ああ・・・!やった!じゃあ連れて来るね!」



タッタッタ・・・




タクヤ 「あいつも昔と変わったなぁ。」


翔 「?」


タクヤ 「あいつは小さい頃から性格が暗くて友達にいじめられてたんです。でも、みなさんに出会っていつの間にか変わってる。明るくて楽しそうな妹になってて安心しました・・・ありがとう」


翔 「い、いやぁ・・・」


翔は少し恥ずかしそうに笑った。






― 十五分後・・・


キャンキャン!


ミカ 「連れてきたよ!」


翔 「可愛いな!」


ジョニー (犬が増えとる・・・!!)


ミカ 「ミニチュアダックスフンド。名前はロックだよ!」


ラッキー 「ワン!!」


ロック 「ワンっ!」


翔 「おお、なかなかいい感じだな」


ミカ 「仲良くできそうだね!」


翔 「ちょっと公園でも行ってみるか!」


ミカ 「うん!」


ツバサ 「じゃあ解散!自由行動しよう!」


みんな 「おー!」






― 十分後・・・


翔 「ふー着いた!」


ミカ 「近くにこんな良い公園あったんだね」


ロック 「ワン」


ラッキー 「ワンワン!」


翔 「よし、じゃあフリスビーでもすっか!」


翔は思い切りフリスビーを投げた。



ミカ 「えっ。あんなに飛ばして大丈夫?」


翔 「大丈夫。」



ラッキーはジャンプしてうまくキャッチした。


太陽の光で毛並みがキラキラ金色に輝いて見えた。




ミカ 「すごい!」


翔 「へへ。ミカもやってみたら?」


ミカ 「私投げるの下手で・・・」


翔 「じゃあ練習!フォームは腕を・・・」



翔はミカにフリスビーを持たせて腕をつかんだ。


ミカ (う、腕!!・・・いやいや落ち着け私・・・)





― 十五分後・・・



ミカ 「・・・うん、なんとなく分かったような気がする」


翔 「とりあえず、飛ばし過ぎない程度に一度やってみるか?」


ミカ 「うん!いくよ、ロック!」


ミカは翔に教わったフォーム通りにフリスビーを投げた。



バシっ


翔 「おお!」


ロック 「ワン」


ミカ 「や、やったー!」


翔 「すごいじゃん」


ミカ 「翔さんの教え方が上手いからだよ」


翔 「いや、ミカも頑張った!もちろん、ロックもな」


ミカ 「そんなことな・・・あ」


ミカは後ろによろけた。


ドサっ


翔は腕でミカを受け止めた。



翔 「大丈夫か?」


ミカ 「ご、ご、ごめん!安心したら力が抜けちゃったみたい」


翔 「はは。ちょっと休んでて。売店行ってくる」


ミカ 「ロックも行くって」


翔 「じゃあラッキーを頼む。ミカをまた一人にしたら心配だからな」


翔はロックのリードをとり、売店へ向かった。






ミカ 「ふぅ・・・」


ミカはロックのふさふさな毛を撫でた。


ロック 「クゥーン」


ミカ (翔さんがこないだ言ってたことって、あれ、本当なのかな・・・?)


ロックを撫でるミカの手は止まった。




ミカ 「いや、でも翔さんは・・・」


翔 「ほい。」


ミカ 「う、わあ!!!あ、ああありがと」


翔 「俺がどうかしたか?」


ミカ 「違うの!ヘンな癖で独り言言っちゃうだけ!」


翔 「へえ?おいお前ら、ドッグフードだぞ」





― 十分後・・・


翔 「よし、じゃあそろそろ帰るか」






―帰宅


二人は中庭で話をしていた。


翔 「・・・そういえばさ、ミカって前より明るくなったよな!」


ミカ 「そう?みんなのおかげだよ。」


翔 「また明日から学校だけど、何かあったら呼べよ。」


ミカ 「うん。」


翔 「あとさ・・・」


ミカ 「?」


翔 「俺の名前とか、ジョニーとか・・・メンバーの名前呼び捨てでいいからな?」


ミカ 「えっ。」


翔 「バンドなんだし、ハジけていこーぜ!」


ミカ 「あはは・・・」




ミカは笑った。・・・かと思うと、その目はどこか潤んでいる。


翔 「・・・?ミカ??」




ミカは思った。

周りにこんなにたくさんの仲間がいること。

その人たちに支えられて、どうにか変わろうと努力していること。

でも、明日から学校が始まるということ。

「きっと大丈夫。でも、まだ私は弱い」

複雑な思いが、ミカの中で混ざって、分からなくなった。




ミカ 「・・・っ」


翔 「おい、ミカ・・・お前、泣いて・・・!・・・大丈夫か?」


翔はミカの涙を拭おうと頬に触れた。


ミカ 「・・・っ!!だ、大丈夫!」


翔 「・・・あ、悪い」


ミカ 「・・・いや・・・私こそゴメン・・・なんか、不安になっちゃって・・・。」


翔 「学校か?・・・俺たちがいるから、大丈夫だ」


ミカ 「うん・・・。」



・・・。


ミカ 「あの・・・私・・・」


翔 「ん??」


ミカ 「実は・・・」


翔 「???」


・・・。



ミカ 「そのっ・・・あ!ここって、プールあったよね!?行くっ!」


ミカは何かを誤魔化して、どこかへ行ってしまった。





翔 「お、おいっ!ミカ!」


タッタッタ・・・。








― 十分後・・・


ツバサ 「え?プールの水??」


ミカ 「うん!入れてくれないかな?」


ツバサ 「うーん・・・そんな簡単に入れられるものじゃないし・・・」


ミカ 「お願い!ちょっとでもいいの!」


ツバサ 「うーん・・・ミカがそんなに頼むなら、ま、いいよ♪」


ミカ 「・・・ありがとう!」








― 一時間後・・・


翔 「・・・あ、お前!!」


ミカ 「あ!!」


翔 「本当にプールにいたのか」


ミカ 「ご、ごめん!その・・・」


ツバサ 「ミカ、もう入れるよ~」


ミカ 「ありがとう!」


翔 「なんでいきなり・・・?」


ミカ 「翔、入ろうよ!」


翔 「えっ!・・・そうだな、そのほうがミカも元気になれるかも!」








― 十分後・・・


ミカ 「わーーー!!冷たい!」


翔 「はははっ!」


バシャバシャ・・・




翔 「ふー。楽しいな!」


ミカ 「うん・・・」


翔 「・・・??あれ、まだダメだった?」


ミカ 「いや・・・そうじゃなくて、さっき私が言いかけたことなんだけど・・・」


翔 「ああ・・・何だったんだ?」


ミカ 「・・・。」





・・・。


ミカ 「あのね・・・わわわ私・・・」


翔 「・・・?」


ミカ 「・・・翔が好き・・・!」


翔 「えっ・・・」


ミカはなんとか声に出して想いを伝えると、赤面して目線を下げて、プールの水面を見つめた。





翔 「・・・俺も・・・」


ミカ 「・・・え?」


翔 「俺も・・・好きだ」


ミカ 「・・・!」


翔 「・・・あーーー!とりあえず、泳ごうぜ!」


バシャバシャ・・・




ミカ (えっ・・・!?!?)









― 十分後・・・


タクヤ 「お~い!」


光 「俺たちも泳ぐYО!」


ミカ 「あ!みんな!」


ツバサ 「わーーーい!!」


バシャバシャ・・・






ジョニー 「フルーツの盛り合わせ、持って来たぞ」


ミカ 「わー!やったー!!」


みんな 「いただきまーす!」


ミカ 「・・・そういえばさ、どうしてこの建物って色々あるの?プールとか地下とか」


タクヤ 「確かに。」


光 「ジョニーのお父さんが超セレブだからだYO!」


ミカ 「へぇ!そうなんだ!?」


ツバサ 「すごいよね~。」







― 十分後・・・


翔 「あれ??ミカがいなくなった・・・」


ツバサ 「翔、そんなにキョロキョロしてどうしたの?」


翔 「ミカは??」


ツバサ 「え?なんかさっきジョニーと一緒にどこか行ってたよ。よく分かんなーい」


翔 「・・・?」






―倉庫


ミカ 「ジョニー、ここって何??」


ジョニー 「倉庫だ。隣が更衣室。」


ミカ 「それで、話って何?・・・あ、掃除?掃除なら手伝えるよ!」


ジョニー 「あのさ」


ミカ 「・・・な、何??」


ジョニー 「俺思ったんだけど、ミカが好きだ」


ミカ 「・・・えっ!?」


ジョニー 「今返事聞きたい。」


ミカ 「ちょっと待ってよ!」





ミカは困惑した。

ついさっき、やっと翔に自分の想いを伝えたと思ったら、今度はジョニーから告白されるという展開になってしまった。




ミカ 「・・・。」


タッタッタ・・・






ジョニー 「ミカ!!」


ミカはまた訳が分からなくなって、走って逃げた。


タッタッタ・・・





翔 「・・・!ミカ!」


ミカ 「し、翔・・・!」


翔 「何してるん・・・」


ジョニー 「ミカ!」


ミカ 「!」


ジョニー 「いきなり走って出て行くことないだろう?」


ミカ 「ごっ・・・ごめんなさい・・・」


翔 「何のことだ?・・・おいジョニー、お前ミカに何をした??」


ジョニー 「告白しただけだ。」


翔 「・・・は!?」


ジョニー 「それだけの事だが?」


翔 「本当にそれだけかよ!?」


ジョニー 「ああ」


翔 「じゃあ何でミカは涙目なんだよ!?」


ミカ 「っ!」


翔 「お前何かしたんじゃないのか!?」


ジョニー 「何でそうなるんだよ!?」


翔 「だってそうだろ!」


ミカ 「違うの、ただ私が・・・」


ミカは割り込もうとしたが、翔とジョニーの言い合いにその声はかき消されてしまった。




ジョニー 「訳わからん。」


翔 「そっちこそ何やってんだよ!ミカだって困るだろ!」


ジョニー 「お前には関係ないだろう!!」


翔 「関係あるよ!!」


ミカ 「やめて!2人とも同じバンドの仲間でしょっ!!私が原因なんだから、そんなに喧嘩しないで!!」


翔 「ミカ・・・」


ジョニー 「ミカのせいじゃないだろ」


ミカ 「いや・・・でも・・・違う・・・」


遠くから仲間たちの声がした。




タクヤ 「おーい!!何してるんだー??お前たちも来いよー!!」


翔 「・・・行くぞ、ミカ」


ミカ 「え、ちょっと待って!」


タッタッタ・・・


ジョニー 「・・・。」















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