第二話 [挑戦]
―次の日・・・
ミカ 「みんな・・・起きて・・・」
ジョニー 「おお、ミカ。・・・ってこんな時間かよ!?やべぇ」
ミカ 「はい。朝ごはん」
光 「ええ!?マジか!」
翔 「俺たちの分まで・・・悪いな。でもお前飯作んの上手いな」
ツバサ 「とにかく食べよう!」
みんな 「いただきま〜す!」
―学校・・・
生徒 「ミッカちゃーん!」
生徒 「イメチェンじゃん!?ふん・・・」
ミカ 「・・・。」
先生 「はーい、席つけ!」
みんな 「は〜い」
先生 「えーじゃあホームルーム始めるぞ。今日から事情によりクラス変更になった生徒が4人いる。」
みんな 「え〜っ!?」
生徒 「そんなことできんのかよ!?」
生徒 「誰なのー?せんせー」
先生 「お〜い、来てくれ4人とも。」
翔 「うい〜っす。」
ジョニー 「はいよ」
ツバサ 「おはよーございます☆」
光 「いやっほー!」
ミカ (えええええ!?)
生徒 「おいおい・・・あいつらって隣のクラスのリーゼント集団じゃん・・・」
生徒 「うわマジかよ・・・なんでこのクラスに・・・?」
ザワザワ・・・
翔 「先生、俺たち小林さんの隣ね。」
ミカ 「えっ・・・。」
先生 「えっ!4人ともか?」
翔 「とーぜんだろ☆」
クラスの生徒は全員振り返って、一番後ろのミカのほうを向いた。
ミカ 「・・・。」
生徒 「なんでミカの隣なの?」
生徒 「あいつの隣とか(笑)やめとけってマジで〜」
先生 「こら、人を馬鹿にするんじゃない。」
翔 「じゃ、そういうことで。」
先生 「・・・って、君たちも勝手に・・・」
ジョニー 「へぇ?先生。いいんだね?」
先生 「・・・。」
ミカ 「・・・?」
翔たちは机を動かし始めて、ミカの席を取り囲むようにして座った。
ミカ 「どうして・・・」
ジョニー 「お前いじめられてるんだろ?」
ツバサ 「僕たちがガッチリ守るからさ」
ミカ 「えっ・・・」
先生 「はー・・・。仕方ない。時間もないし一時間目始めるぞー」
―休み時間・・・
生徒 「おいミカ。いつまで座ってんじゃねぇよ。のろまだな。」
アッハッハッハ・・・
翔 「おい、座ってるだけで何が悪いんだよ?」
生徒 「はあ?あんたらね、このクラスに来たからって調子乗ってんじゃないよ。」
ジョニー 「お前らいい加減にしろ。ケガしたくなければな」
生徒 「何あいつら・・・行こ」
タッタッタ・・・
ミカ 「・・・。」
翔 「おい、大丈夫か?」
ミカ 「ごめんね・・・」
ツバサ 「え?」
ミカ 「私、何もできなかった・・・。」
光 「何言ってんだよ。俺たちがいる!」
ミカ 「うん・・・」
―放課後・・・
ミカ 「あの・・・バンドの練習は普段、放課後にやってるの?」
翔 「ああ、そうだよ」
ツバサ 「今日も、もちろんやるよ♪」
ミカ 「じゃあ、私も歌の練習がしたい。」
翔 「ああ。ミカも一緒にやろう」
光 「う〜!楽しみだYO!」
―帰宅・・・
翔 「よし。じゃあ改めて、それぞれのパートを紹介するぜ!まずはギター、俺とツバサの2人でやってるんだ。そしてジョニーがベースだ!」
ツバサ 「うん!」
ジョニー 「いくぜ!」
♪〜〜♪♪〜〜♪〜〜♪〜
ミカ 「うわぁ・・・!」
ジョニー 「んぁ、いいか?」
ミカ 「良い!すごく良い!!」
翔 「そして光はドラム!」
♪♪♪〜♪〜
ミカ 「おお〜!」
光 「ラップもできるYO☆!」
ミカ 「そうなんだ、すごいねー!」
翔 「じゃあミカ、歌ってみて」
ミカ 「ん〜でも何を歌えば・・・?」
翔 「何でもいいんだよ」
ミカ 「・・・うん」
ミカは少し間をおいてから、すっと息を吸って歌い始めた。
♪〜♪〜〜〜〜♪♪〜〜
翔 「こっ・・・これは・・・!?」
光 「ええええ」
ミカ 「あ・・・す、すみません!私こんな声しか出なくて・・・音痴だし声も低いし・・・」
ツバサ 「違うんだ、ミカ」
ジョニー 「お前・・・すごいな!」
ミカ 「・・・へ??」
翔 「お前の歌声はすごいっ!」
ミカ 「え、ちょっと・・・何言ってるんですか!?」
翔 「これで俺たちは安泰だな!」
ツバサ 「わ〜い!!」
ミカ 「え、あの・・・」
ミカは動揺している。
ミカ 「・・・あの、曲はあるんですか?」
翔 「カバーもしてるが、俺たちはなるべく自分たちで曲を作ってるぜ!」
ジョニー 「でもなかなかいい曲ができないんだよなぁ・・・」
ミカ 「あ、あの・・・」
ジョニー 「ん?」
ミカ 「私に曲を作らせて下さいっ!!」
ツバサ 「え・・・」
翔 「いいんじゃねぇの?もうバンドの一員だもんな。」
ジョニー 「やってみるか?」
ミカ 「お願いします」
光 「いい挑戦だ!俺たちも協力するYO」
翔 「じゃパートごとに練習!」
♪〜〜♪♪〜
翔 「ミカ、曲作りなんだが・・・」
ミカ 「あの・・・前から聞きたかったんですけど・・・」
翔 「ん?何だ?」
ミカ 「みなさんは・・・その、ヤンキーなんですか?」
翔 「ああ、元な。」
ミカ 「ええっ」
翔 「でも、もう昔のことだ」
ミカ 「ははは・・・」
翔 「音楽が好きだったんだ。特にロック。バンドを組んで、とりあえず青春してた。俺たちの青春の傍らにはいつもロックがあったんだ。あいつらと一緒に過ごして、新たな夢も見た。」
ミカ 「夢・・・ですか」
翔 「ミカにも夢ってあるだろ?」
ミカ 「でも・・・考えたこと無いです。」
翔 「そっか・・・。」
ミカ 「現状を変えていかないと。って、思ってはいるんです。でも、私なんか・・・何もできないって思うと・・・夢なんて、希望なんて持てません・・・ただひたすら、焦るばかりで・・・」
翔 「でも急ぐことは無いんじゃないか?」
ミカ 「え?」
翔 「一個一個やってこうぜ。ミカがバンドに入るってだけでも、大きな進歩だと思うぜ?」
ミカ 「そうですよね・・・!」
翔 「あとさ、敬語じゃなくていいよ?」
ミカ 「あ!!うん。」
ジョニー 「翔、ちょっと合わせてみたいんだけど来てくれ。」
翔 「お、分かった。」
バタン・・・
ミカ (あー・・・行っちゃった。曲作り、まず最初に何からやればいいかな・・・?)
― 一時間半後・・・
翔 「ミカ、どうだ?」
ミカ 「zzz・・・」
翔 「あ、寝てる」
翔はクスっと笑った。
ミカ 「ん・・・」
翔 「お、起きたか」
ミカ 「・・・あ!す、すみません!曲のこと、色々考えてたら眠くなってしまって・・・」
翔 「今日はもう終わりにしよう」
ミカ 「え、でも・・・」
翔 「大丈夫!まだ始めたばかりだ、ゆっくり作っていこーぜ!」
翔はミカの肩をポンと叩いた。
ミカ 「っ・・・!」
翔 「?」
ミカ 「あ、ゴメン。わ、私ゆゆゆ夕食のしたくするにぇ!」
翔 「え?」
バタバタ・・・
翔 (あれ、俺警戒されてる・・・?)
―ミカの部屋
ミカ 「ふぅ・・・。」
ミカは電気をつけて、ベッドに倒れた。
ミカ (・・・なんで私ドキっとしてるの!?ちょっと肩に手置いただけじゃん!も、もう寝よう・・・)




