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ビバ☆ロック  作者: Rainbow project
「俺たちの青春の傍らにはいつもロックがあったんだ。」
1/15

第一話 [出会い]

はじめまして、Rainbow projectです。

本日から「小説家になろう」を使わせていただきます。


私は昔からお話を考えることが大好きでした。

夜寝る時に目を閉じて物語をつくりながら眠ったり、小説を書いたり・・・。


この作品、「ビバ☆ロック」を最初に思い浮かべたのは、

たしか小学生高学年の頃だったと思います。


そして中学生になって、ワードで小説を書いてはプリントして、

小説家ごっこを楽しんでいたのを覚えています(笑)


大学生になった今、自分の作品を通して、

みなさんに自分の考えや、自分の想像した世界観を伝えて行きたいと思うようになりました。



この場をお借りして、中学校のときに書いた小説を編集しながら連載させていただきます。

文章力が無く、拙いですがみなさんの評価も受け入れながら

より良いものを目指して書いていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


それでは、いってらっしゃい★

                     2015.5.21

   ビバ☆ロック



私は小林ミカ。学校なんて大嫌い。私は毎日いじめられている。

助けてくれる人なんて、誰もいない。


「早く学校が終わればいいのに。」

―いつもそんなことを思ってしまうのだった。




そんなある日・・・


生徒 「あ、ミカじゃーん」


生徒 「なにやってんのー?私たちと遊ぼうよー」


ミカ 「・・・。」


生徒 「何?あんた。私たちをバカにしてんの?後で痛い目にあうよ?」


生徒 「アッハッハ!!!」


ミカ 「・・・。」


生徒 「黙ってんじゃねぇよ、このブス!」


ミカ 「いたい・・・。」





―こんな毎日だけが続いた。

だた楽しいのは、帰り道だけだった。



   ドンっ


ミカ 「きゃっ」


? 「あ、わりぃ。ゴメンな。」



ミカは驚いた。リーゼントに、サングラス。いかにもヤンキーらしい格好だ。




ミカ 「あ・・・。大丈夫です。」


? 「でも、お前結構可愛いな。」


ミカ 「え・・・?」




ミカは驚いた。三つ編みに、ひび割れた眼鏡をかけた格好だったのに、

こんな怖そうな人に「可愛い」と言われるなんて。




ミカ 「・・・あ、音楽の教科書が・・・。」


? 「あ、あそこに落ちてるの・・・お前のか?拾ってくるよ」


ミカ 「・・・。」


? 「はいよ。お前・・・立てるか?」


ミカ 「はい・・・平気です。」


? 「え。ケガしてんじゃねぇか!!・・・ほら、来いよ。何もしないからさ。」


ミカ 「え・・・はい・・・。」


? 「よいしょっと」


ミカ (・・・えっ!?!?)




ミカは焦った。このヤンキーにお姫様抱っこされてしまったのだ。




ミカ 「あ、あの!いいです、私!じ、自分で歩けますっ!」


? 「・・・大丈夫だ。任せろ。」


ミカ 「・・・。」


? 「お前、なんていうの?俺は翔。」


ミカ 「ミカといいます。」


翔 「うわっ!お前、眼鏡割れてんじゃん」


ミカ 「あ・・・さっき殴られて。」


翔 「はあっ!?」


ミカ 「私・・・いじめられてるんです。」


翔 「ええ!?」


ミカ 「あっ・・・あの・・・」


翔 「ん?何だ?」


ミカ 「私、可愛くなりたいんです。」


翔 「は?お前十分可愛いじゃねぇか」


ミカ 「違うんです・・・私ブスだし・・・いじめられてるし・・・声は低いし・・・」


翔 「お前、我慢してるんじゃねぇの?」


ミカ 「え・・・?」


翔 「我慢すんなよ。苦しくなるぜ、後で。」


ミカ 「でも・・・そうしないと友達ができなくなるし・・・」


翔 「我慢したら逆に・・・友達いなくなると思うぜ?」


ミカ 「そうですかね・・・あ、家ここなんで。ありがとうございました。」


翔 「なぁ・・・本当に変わりたいか?」


ミカ 「はい。だから頑張ります」




ミカはそっと笑った。

ひび割れた眼鏡のレンズの向こう側にある瞳は、少し潤んでいたかのように見えた。

口元は震えながらも、諦めたように無理やり微笑んだ。



翔 「お前、時間あるか?」


ミカ 「?・・・ありますよ」


翔 「来てくれる?俺と一緒に。」


ミカ 「え・・・!?」




これって、いわゆる「ナンパ」というものなのだろうか?

それとも、クラスメートの仕掛けた罠?

・・・そんなことを考えながらも、不思議と不安にはならなかった。

普段めったに話さないミカが、初めて会った人に「変わりたい」と告げるなんて。

これはきっと、何かのチャンスに違いない、と思った。




翔 「・・・ミカ?」


ミカ 「あ。」


翔 「あ、大丈夫。危ない事はしないから。」


ミカ 「はっ・・・はい・・・」



ミカは小さくうなずいて、下を向いたまま翔についていった。







― 十分後・・・。



翔 「さあ、ここだ。入ってくれ。」


ミカ 「・・・。」



ミカはまた驚いた。連れてこられた場所は、なんとすっきりした印象の建物だ。




ミカ (なんて大きな建物・・・!)


逆に怖い、と思いながらもミカは入ってみた。




翔 「ヘイ!」


? 「おお!翔〜」


? 「どこ行ってたんだ?」


翔 「へへっ」


ミカ 「あっ・・・あの・・・」


? 「うわぁ!オンナノコ★」


ミカ (やばい・・・明らかに危ない。逃げようかな・・・)


翔 「ミカ。こいつらは俺の仲間だ。」


ミカ 「はぁ・・・。」




ミカは不安そうに周りを見渡した。



翔 「ギターの俺とツバサ、ベースのジョニー、ドラムの光!」


ミカ 「え・・・という事は・・・」


翔 「俺たち、バンドやってるんだ!」


ミカ 「かっこいいですね・・・。」


翔 「なぁ、ミカ。お前・・・ロックは好きか?」


ミカ 「大好きです。」



ミカは笑って答えた。




ツバサ 「じゃあさ、俺たちのバントに入らない?」


ミカ 「ええっ!」


光 「やろーぜやろーぜ!」


ジョニー 「おい、どうするんだ?」


ミカ (そんないきなり言われても・・・でも、こんなことって滅多にないし・・・でも私・・・自信がない・・・)




翔 「どうする?ミカ。自分で決めろ」


ミカ 「私・・・やります!バンドに入ります!」


翔 「よし!じゃあミカ、お前の担当は・・・」


ミカ 「あのっ・・・私できればボーカルがいいんですけど・・・」


光 「ああ、いいんじゃない?」


ジョニー 「結構いい声してるしな。」


ツバサ 「うんうん♪」


翔 「ちょうど良かった!今、ボーカルがいないんだよ。やってみるか?」


ミカ 「本当ですか?」


翔 「ああ、よし、決定!それからここは一応俺たちの家になっているんだ。」




ミカは改めて周りを見渡してみた。

確かにこの大きな建物にはそれぞれの部屋もあるが、

共用スペースもあってシェアハウスのようなつくりになっている。

グループで住むには良い環境だ。




ミカ 「はいっ・・・。」


翔 「じゃあまずは見た目をどうにかしないと・・・」


ミカ 「あはは、そうですよね・・・」


翔 「メガネ外してくれる?それと髪とかして。」


ミカ 「はい・・・。」


翔 「ツバサ。頼むぞ?」


ツバサ 「オッケー!じゃあミカ、髪結ぶからね。」


ミカ 「えっ・・・はい。」


ツバサ 「軽くメイクもしてみよっか。・・・よし。鏡見て☆」


ミカ 「・・・!?」




ミカは鏡を見て驚いた。初めてのサイドポニーテール。慣れないナチュラルメイク。

そして、久々に見つめる、自分の素顔。




ミカ 「これ・・・私?すごい・・・」


翔 「お前は本当は可愛いのに、隠しちゃってるからな。」


ミカ 「あのっ・・・すごくびっくりしました。けど嬉しいです・・・ありがとう・・・」


翔 「おうっ、良かったな!」


ジョニー 「じゃ、夕食の準備するか」


ツバサ 「おー♪」


光 「楽しみだYO〜!」


ミカ 「私も一緒に・・・ですか?」


みんな 「もちろんっ!」





―夜・・・



ジョニー 「さて、もう寝るぞ。」


ツバサ 「は〜い」


ミカ 「お休みなさい。」


翔 「ミカ、ちょっと。」


ミカ 「ん?」


翔 「あのさ、敬語使ってるけど・・・同い年なんだし、タメ語でいいからな?」


ミカ 「え・・・」


翔 「遠慮すんなよ。同じバンドのメンバーにもなったんだから」


ミカ 「はい・・・。」


翔 「そうじゃなくて?」


ミカ 「あ、うん。」



翔 「よし☆じゃあ寝ようぜ」


ミカ 「うん・・・翔さん。」


翔 「ん?」


ミカ 「今日は本当に、ありがとう・・・!」


翔 「おう!」





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