表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏生詩集

ラジオデイズ

作者: 夏生

中学生のころ


毎晩決まった時間に


ラジオを聴いていた


DJはいつも僕らの味方で


カッコイイ音楽と笑える下ネタ


くだらないことが


とんでもなく


面白かった


ニューヨークから生放送のときは


「これがニューヨークの空気だよ」


と窓を開ける音が聴こえた


ふわっと風を感じた


遠くに人の声(英語で)車のクラクションが聴こえて


自分もニューヨークにいるような気分になれた


毎日を無難に過ごすことだけに


未熟な神経を強張らせていたあの頃


秘密基地に集合したような


特別な面白さが唯一の宝だった



高校卒業間近のとき


DJは番組の終わりを宣言した


理由はわからない


「君のような人に出会えてよかった」


DJは言葉を詰まらせながら


最後の最後に泣いた


僕も泣いた


声を上げて泣いた



今もラジオを聴いている


あの頃のようなラジオを


もう一度聴きたくて

















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすい。 [一言] イイカンジだね。 BY/とーよー
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ