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とある貴族の人形遣い (仮)  作者: 涼坂 九羅
2章 月村の家伝
23/37

23話 月下戦闘

 苦手な戦闘描写です、

 一層、暖かい目でお願いします!!!

「ポチ、マスターを連れてこの場を離れて下さい」


 私が告げると直にマスターが反応しました。


「おい、アリサ一人で大丈夫なのか!?」(俺だけ逃げるとか、出来る訳ないだろ!!)


 心と言葉が同時に伝わる、ああそうだ、マスターはこういうお方なのです・・・

 私は振り向き、マスターに向けて言います。


「この侵入者、油断なりません

 マスターの身を守りながら戦うのは無理そうです」


「おいおい、俺も随分と買い被られたもんだなぁー」


 アリサの前に立つ武人は可笑しそうに笑う・・・その目は、やはり笑ってなかったが・・・


「すいませんが、マスターはここを離れ、サヤカさんと合流して下さい」


(確かに、アリサも心配だけど、サヤカも心配だ・・・俺はどうしたら・・・)


 マスターの苦悩が私には分かる、『ドール』の身としたら、これほど辛いことは無い。

 マスターは優しすぎるのだ・・・、私にはそれが辛かった。


「マスター、私は人形でありマスターの武器です

 今は人間であるサヤカさんや、戦う力の無い星見さんを心配して下さい

 私は、この男を片付け次第向かいます」


 逡巡のあと、直にマスターは言い放った。


「分かった、アリサ、無茶するなよ!!」(直に助けに来るからな)


 マスターとポチは、男が立つ廊下を使わない別ルートで、サヤカさんと星見さんの居る部屋に向いました。

 

 私に助けなど要らないのに、本当にマスターは御優しい。

 

 私は、マスターのことで気を取られることの無い用、伝達をOFFにします。

 これで、マスターの心は聞こえ無くなる・・・少し寂しいですね・・・


 私がここまでしなければならない程、目の前の男は不気味でした。

 

 私とマスターが喋ってる間も、マスターとポチが離れて行った時も、この男は殺気1つ出さず興味ないと言わんばかりにマスターとポチを無視したのです、まるで眼中に無いかの様に。

 男が向ける殺気の矛先は1つ・・・何故か、私なのです・・・


「やっと、離れてくれたかぁ

 俺も、あれだからな、子供切るのは嫌だしなぁ・・・

 コレで無駄な殺生をせずに済む」


「変なことを言いますね

 マスターが狙いではないと?」


「アイツがアレだろ?

 月村家が隠している、秘蔵っ子・・・

 荒崎のヤツが言ってたの本当だったんだなぁ


 まぁ、俺には関係ないがね・・・

 ・・・あれ、どうしたぁ、人形の姉ちゃん?」


 私は驚きを隠せなかった、ここでその名前が出て来ますか・・・

 男に問う・・・


「貴男の目的は何ですか?

 それと、荒崎という男とはどういう関係ですか?」


「なんだよ、唐突に・・・

 目的聞いて来るのは分かるが、なんで荒崎のことなんて聞くんだぁ?

 ・・・まぁ、別に良いけどさ・・・」


 別にいいのでしょうか?


「聞いて驚け、俺の目的は人形の姉ちゃんの足止めだっ!!

 後、荒崎とは同業者でたまに合うだけだぜ、それ以上でもそれ以下でもないね」


 ペラペラと喋る・・・

 私の足止めが目的とは・・・さっさと片付けますか・・・


 いや、でも、

 この男・・・聞けば何でも答えるのではないでしょうか?


「貴男の名前は何ですか?

 後、仲間の人数は?」


「俺の名前は、四水 陣

 相棒は一人で名前は、赤城だ!!」

 

 本当にペラペラと喋ります、

 四水と名乗った男は本当に馬鹿の様です。

 その赤城と言う男が、侵入している可能性がありますね・・・

 やはり、さっさと片付けましょう、マスターが心配です。


 私は四水が喋っている隙に、武器内蔵機能で身体に隠してある『拳銃』を取り出す。

 西欧から輸入したリボルバーで、通称は『ピースメーカー』・・・旦那様の技術で魔法的な改良がなされた、私の愛銃の一丁です。


 この距離なら外すことは無いでしょう、ためらわず引き金を引きました・・・


 暗闇に響き渡る銃声。

 殺しはしません、聞きたい話がありますからね・・・狙ったのは足です・・・


 私が銃を取り出した瞬間に反応した四水は、その『長い棒』・・・いや、『仕込み刀』を引き抜き刀身を露にしました。

 居合いには向かないであろう長刀、それを一瞬で引き抜く所は、やはり武人・・・

 抜刀された刀身は、私の放った弾丸を奇麗に両断しました・・・


 驚きはしましたが、予想の範囲内です。

 武人の中でも、飛んで来る弾丸を切れるとなると、かなりの手練・・・


 生かして捕らえることは諦め、間髪入れずに発砲します。

 この銃の装弾数は6発・・・その全てを、四水は切り裂いてみせました。


 弾が切れたので拳銃を捨て。

 次に取り出したのは、先程の拳銃同じく魔法加工が施された『散弾銃』です。

 私専用に改造された魔導具で、そうですね・・・『アリサ・ショット』とでも名付けましょうか・・・


 私が次の銃を取り出したのを見ると、四水は顔色を変えました。


「おいおいおい、人形の姉ちゃん・・・

 んな、危ないもん何処から取り出してるんだ、おい!!」


 叫びながら四水は刀を廊下に突き立てます。


 私が引き金を引き、散弾を発射したのと、

 四水が突き立てた刀を中心に闘気を爆発させたのは、ほぼ同時でした。


「風神暴風結界!!!」


 四水が叫ぶと、四水の周囲に闘気で作られた風の防護壁がドーム状に広がりました・・・

 小さい散弾の弾は風の壁に阻まれ、四水に届くこと無く吹き飛ばされます。


 散弾銃でも駄目ですか・・・


 そうなって来ると、手段は多くはなですね、私はマスターと合流しなければなりませんし・・・


 銃を捨て、さらに身体に隠してある武器を取り出す。

 双剣・・・『アリサ・ブレード』とでも名付けましょう・・・

 それを取り出し、両手に持ちます・・・

『アリサ・ブレード』は、四水が持っている刀よりリーチは短いですが、私の魔力を乗せることの出来る魔導具です・・・試したことはありませんが、鉄板を紙の様に切れるとか・・・


 風のドームが解除された瞬間、

 加速機能を用い、一気に四水の近くまで接近します・・・

 

 四水は驚いた様ですが、直に刀を引き抜き私に横薙ぎの一閃を放ちます・・・


 加速をギリギリの所で解除し停止、目の前を刀が通り過ぎるのを見送り、また加速。

 正確な太刀筋です、私があのままのスピードで四水に接近しよう者なら切られていたでしょう。

 私は接近し双剣を切り上げました・・・


 しかし、流石は手練・・・


 四水は自分が空振りしたことに気付くと、刀を振るう遠心力に任せ、私の斬撃を回転しながら避けました。

 標的を見失った私は、バランスを崩しながら倒れる様に見えた筈です・・・


 しかし、それは『ありえません』・・・自動照準機能で常に四水を捕捉しているからです・・・


 彼にとって、獲物が体勢を崩し、自分に背中を向けている絶好の攻撃機会だったでしょう・・・

 しかし、私は『人形』です、舐めてもらっては困ります。


 四水が刀を振り上げた瞬間に、首だけ後ろに回転。

 次は、首を軸に身体を無理矢理回転、・・・その動きだけでも驚いた様ですが、まだです・・・

 

 四水は丁度、私の真後ろに立ってました・・・今は、目の前ですが・・・丁度いい所に立ってます・・・

 

 私は自分が作りだした魔糸を引っぱり、捨てた『銃』二丁を勢い良く引き寄せます・・・

 無論、銃による射撃でこの男をどうこう出来るとは思いません・・・ただ、銃は撃つだけではなく、打つことだって出来るのです・・・


 勢い良く引っ張られた『ピースメーカー』は宙を舞い、四水の右肩に激突しました。

 右肩に走る激痛に四水は顔を歪めます・・・瞬時に状況を理解し、振り向いたことは賞賛しますが・・・今、振り向くとかなり痛いですよ? 振り向かなくても痛いですが・・・


 振り向いた瞬間、四水の顔に『アリサ・ショット』が回転しながら直撃しました・・・



 俺は、あまりの痛さに悶絶した・・・

 鉄の塊が飛んで来たのだ、俺じゃなかったら死んでるぞ!?


「いってええええええええええええええええな、おっい!!!」


 あまりの痛さに叫び声を上げちまった。

 そのとき刀を落として顔を摩っちまった(鼻折れてないよな?)・・・

 人形の姉ちゃんが俺の叫び声に動揺してくれたから、後ろから刺される前に刀を拾うことが出来たができたんだがな・・・


「・・・なんで生きているのですか?

 普通なら死んでますよ?」


 人形の姉ちゃんが不思議そうな顔して俺を見る。


「いやいやいや、俺、特殊体質だから・・・身体は丈夫なんだよ・・・あー、イテぇ・・・」


 俺が既に殺気を放っていないからか、人形の姉ちゃんが訪ねて来た。


「貴男は私を舐めているのですか?

 私は、たとえ貴男が無抵抗でも、無警戒でも、無防備でも、貴男を殺すつもりですよ?

 敵のまえで殺気を解くとは・・・どういう、つもりですか?」


「・・・いやいやいや、俺はもう負けてんだよねぇ・・・

 師匠に『侍は刀を落とした時点で負けだ』って教えられてきたし・・・んじゃ、俺の負けってことで♪」


 俺が立ち去ろうとすると、

 姉ちゃんは銃口を向けて来る・・・


「逃がすと思っているのですか?」


 俺は振り向き笑ってやった・・・


「おいおいおい、人形の姉ちゃん、俺に構ってないで、

 アンタの大事なマスターを心配した方が良いんじゃねぇえか?

 今頃、赤城に殺されてるかもな・・・」


 人形の姉ちゃんは、一瞬、何事かこめかみを押さえた後に、

 苦虫を噛み潰したかの様な顔で俺を睨み、屋敷の奥へと走っていった・・・


「さあ、頑張れよ姉ちゃん、

 また合うかも知れねぇぜ・・・」


 四水の呟きを聞くものはいなかった・・・

 この戦闘で四水はアリサを10分間足止めしてます。

 次の話は、四水とアリサが戦っている10分間に起きた出来事です・・・


 因みに作者の個人的な、アリサの銃のモデルは・・・


『ピースメーカー』・・・まんま通称が『ピースメーカー』な銃

『アリサ・ショット』・・・M1887のソードオフモデルに、したいな・・・


 あくまで一部の意見です、

 実際、この世界の銃は魔法的な要素で改造されてます。

 なので、どんな形状の銃なのかは読者の皆様に御任せします!!!


 お気づきの方も、いらっしゃるでしょうが、

 作者はガンアクション大好きです♪

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