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とある貴族の人形遣い (仮)  作者: 涼坂 九羅
1章 転生と人形遣い
12/37

12話 ゴリな父様、ロリな母様

 本日より通常運転を再開します!!


 野暮用終了!


 夏休みの課題も忘れて、書きまくりますwww

 俺の目の前に座る、ゴリマッチョ

 その膝の上にちょこんと座る、ロリロリな美少女

 部屋の隅にはアリサが控え

 サヤカは別室


 ポチは勿論居る訳が無い・・・


 目の前のゴリな男(服装は紳士的)と目が合う

 何方とも無く目を逸らした

 ロリな美少女(服装はゴスロリか?)は、常時、ニコニコしていらっしゃる

 アリサは溜め息を付いている


 何、この状況?

 誰か説明して!


 確か今の状況は・・・


 俺はあの後・・・このゴリな人とぶつかった後に

 目の前のロリな人に抱きつかれ

 アリサが現れ

 アリサに助けられ

 アリサに拉致られ

 この部屋に待機させられ

 遅れてこの二人が来て・・・・

 無言で10分


 意味が解らん、なんだこの状況!?


 ロリな人が口を開いた

 俺は身構える、逃げる準備だ


 この人の抱きつきは遠慮したい・・・


「レイジ、

 レ・イ・ジ、

 レ~イ~ジ、

 レイジー、

 レイジちゃん

 レイジ君

 レイジく~ん」


 何?

 何この人?

 俺の名前、何故に連呼してんの?

 さらに、なんで少しずつアクセントが違うの?


 何コレ、新手の嫌がらせ?

 自分の名前をただただ連呼される嫌がらせか?


「ねぇえ、レイジはどれがいい♪」


 満面の笑みなんですけど

 俺の返答待ってるんですけど

 俺、さっきの中から選ばないといけないの?

 自分で自分の呼称を選ばないといけ無いの?


 ・・・うわ~

 見てるよ、ずっと見てるよ

 凄い期待と不安が混じった目で見てるよ・・・

 答えない訳には行けないよなコレ・・・


「・・・・・・、レイジで」


「キャアー、聞いた、聞いた? ダーリン!!

 私たちのレイジが喋ったわ!!


 コレは記念日を作るべきね!

 私たちの領地で作りましょ!!


 今日は、『レイジが私たちと初会話』記念日ね♪


 いいわね?

 そうしましょう!!


 私たちとレイジの記念日はどんどん増えて行くわ!!!」


 なんなんだよこの人たち、恐いんだけど

 そりゃ、喋るだろ

 俺じゃなくても普通の2歳児ならカタコトを喋る・・・


 アリサをちらりと見る・・・カンペを持ってた・・・


『月村王雅様と月村美夜子様です

 お二人ともマスターのご両親です』


 カンペから目を外し、目の前の二人を見る

 ロリな人が、ゴリな人の膝の上で、ゴリな人の胸板を叩いている

 満面の笑みで、心無しかゴリな人も笑顔だ・・・まぁ、表情に乏しいのだけど・・・


 俺の両親だと?

 なんだと・・・

 オカシイだろ!?


 ゴリな人はまだしも、ロリな人は無い

 ゴリな人も、このロリな人に手を出しているのなら、日本では確実に務所へと入れる

 それくらいの、見た目だ


 なにこの二人?

 本当に俺の父様と母様か?


 恐い、恐過ぎる

 俺の父様は犯罪者か?

 どう見てもこのロリな人、◯学6◯生の外見じゃねぇーか!!


 実年齢は流石に、◯2歳じゃないだろうが・・・(だったら、法に触れるが・・・)

 コレが俗にいう、合法ロリか?・・・

 ありえん、この外見は流石にありえん・・・

 この外見で20超えてたら、不老不死とか、浦島太郎とか、UMAとか、そういう類いの存在としか思えん


 そういやこの世界には魔女が居るらしい・・・

 まさか、目の前の女性は魔女なのか?

 日本にも、見た目は幼女な魔女が沢山居たが・・・(主に二次元で・・・)

 まさか、リアルで魔女さんですか?!


 まぁ、例え合法でも、この見た目の女性に性欲を抱くゴリな人は

 偏見無しで、ロリコンだろう・・・


 俺の父様がロリコン・・・


 嫌だ・・・

 嫌だ、嫌だ・・・


 前世の親も変人だったんだ

 現世の親も変人だったら目も当てられない・・・


 ゴリとロリの・・・いや、父様と母様はイチャイチャしてる

 そりゃあもう、ラブラブですよ

 こちらが恥ずかしくなるくらい、イチャイチャですよ


 思いだすな前世の父、母

 あの人達も、イチャイチャ、ラブラブだった

 結婚20周年で、まだ一緒に風呂入ってんだぜ?



 頭おかしいだろ絶対


 そう、そうなんだ

 目の前の二人から、懐かしき父母の面影を感じる

 外見は全然コレぽっちも違うんだが不思議だ・・・


 俺の親はデフォルトでこんなのばっかなのかもしれんな・・・


 ゴリな父様が初めて口を開いた


「・・・・・・・・・・・・・・そうだな」


 お前どんだけ間を開けやがんだ!!

 しかも一言だけかよ!

 思った通りの渋い声だな!

 前世にそんな声の声優さん居たよ!!


 自分でも何言ってんのか解らん突っ込みを心中で連発する


 アリサの頭に?が何個も浮かんでいるが

 突っ込み要員として目の前の夫婦はボケだと感じ取ることが出来た

 この二人は危険だ、両方ボケ、突っ込みなんて何も無い、非常識人だと直感したんだ


 前世の親がそうだった

 父母と生活してたら、ストレスフルな毎日を送れたことだあろう

 だから前世では、兄、姉、妹と結託して、世界一周旅行をプレゼント、2年間の安息を得た


 この世界では俺に兄弟って居るのだろうか?

 居たら前のご夫婦をどうにかする計画を手伝ってもらおう・・・

 そして安息を・・・


 アリサがカンペを持っている、なになに・・・


『マスターにご兄弟は居りません』


「・・・・・・・・・・・・・・」


 俺だけで、俺だけでこの二人と戦えと言うのか!?

 神は俺を見放した・・・

 この手の夫婦は一人で戦っちゃ駄目なんだ!!

 一人じゃ絶対にコイツ等のペースに飲まれて終わる・・・



 いや、待て・・・

 今までのは全て冗談で、実は普通の夫婦という・・・


「ねぇ、ダーリン

 可愛いレイジの為に、今晩はいつも以上に頑張りましょうね♪


 ・・・そうね、レイジが寂しく無い様に兄弟は4人欲しいわね・・・」


 なに2歳児の前で乳繰り合ってんの?

 なにその会話?

 2歳児に聞かせる話じゃねぇーだろ!!


・・・ここは1つ、虐めてやるか・・・


「あの、かあ様、兄弟はなにを頑張ったらできるの?」


 アリサが噴いた

 

 五月蝿せぇ、俺は両親の前ではこのキャラで行くと決めたんだ!!

 さぁ、無垢な2歳児の前で不用意な発言をしたことを後悔・・・


「それはねぇレイジ♪


 ダーリンの●●●が大きくなって、私の△△△に入ってね、それで・・・」


 恥ずかし目も無く堂々と、10分間、保険体育の授業をしやがった


 もう良いよ

 コイツ普通じゃねぇーよ

 もう駄目だよ、親として・・・人として何処か終わってるよこの人!!!


 父様、ここはガツンと注意して・・・


「・・・・・・・・・・・・・(ポッ・・・///」


 ポッ・・・・・・・じゃ、ねーよ!!!

 このゴリ、顔を赤らめて照れていやがる・・・

 なかなか、純情じゃねーか

 硬派か? 硬派のつもりか?

 このロリロリ生物に手を出してる時点で、硬派でも何でも無いけどな!!!



 かれこれ1時間、親子の会話を楽しんだ(?)俺はほとほと疲れ切っていた

 駄目だ、突っ込み仕切れない・・・

 なんというボケ地獄、抜け出せない・・・

 これ以上のボケは止めてくれ、俺のライフはゼロよ!!


 俺の母様は、さも今、閃いたかの如く手を叩いた


「そうよ!

 可愛いレイジに魔法を教えないと行けないわ!!!」


 やっとか・・・、やっと、やっとちゃんとした話が出来る

 それに、やっと魔法が使える

 かれこれ2年、この時を待ち続けて来たのだ

 ファンタジー世界に来て魔法を使わずに死ねるか!!


「かあ様、僕、早く魔法を使いたい!!」


 ありったけの可愛さを全面に出し、超アピール

 おいそこ、噴き出してんじゃねぇー

 畜生、アリサに笑われる度に、またライフが・・・


 母様が突然抱きついて来た

 何事!?


「いいわ、教えて上げる!!

 可愛いレイジの頼みですもん、なんでも教えて上げるわ

 今直にでも教えてあげる!」


 俺は内心ほくそ笑んだ・・・

 自分の思う通りにことが運んだと思ったのだ


 しかし、それは、数時間後には苦悶の表情となる


 まぁ、今の段階では関係のない話だが

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