表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある貴族の人形遣い (仮)  作者: 涼坂 九羅
1章 転生と人形遣い
10/37

10話 お勉強の時間

 どうにか書けたので投稿


 明日はどうなるかは解りませんが

 出来るだけ投稿したいと思います

 気付けば2歳となっていた、正確には2歳と1ヶ月だ。


 そして…

 聞いて、聞いて!!

 俺、やっと、掴まり立ちが出来る様になったんだぜ!


 まだ、何か掴んでないとバランス取れなくて、直立二足歩行のスキルを取得するのは遠くなりそうだけど。

 でも、一歩前進だよな!!


…キャラ崩壊したかな、でも、嬉しいんだ…


 コレも全部、サヤカさんのおかげかな。

 彼女が俺の練習に付き合ってくれているから、俺はココまで来れたのだ…

 涙が出て来た…


 ここ、数ヶ月のことを報告しよう。


 心配していた暗殺者共は現れず、

 世間にも俺の存在は流れていない、

 荒崎の行方も依然、不明なままだ、

 事件は迷宮入りしようとしている…


 くそぉー、俺がせめて6歳くらいだったら

 眼鏡かけて犯人追いつめたのにな…


 この屋敷の管理人とは会えていない。

 アリサ曰く、


『彼女のことです、道に迷い彷徨っているのでしょう、直に戻ると思います

 御心配なく』


 だ、そうだ…

 何ヶ月も迷子って不味くないか?


 そう、聞いてもみたが、

 最長、半年迷子だったことがあるらしい…

 よく、道に迷う…というか、よく無意識に放浪の旅(これを俗に迷子と言う)に出るらしい。


 大丈夫かよ、おい…


 まぁ、端的に言えば、特に変わったことも無く平和に暮らせていた。

 俺はサヤカちゃんと歩く練習して、アリサと星見さんは家事や仕事に追われてた、唯一何もしてなかったのはポチだけだ・・・あいつ曰く、


『俺様の様にBIGな縫いぐるみは、休むことも仕事なんだぜ!!』


 と、訳の解らんことを言っていた。

 まぁ、アレだ平和だった…



「マスター、二点ご報告があるのですが、宜しいでしょうか?」


 俺が朝ご飯を食べていると、唐突にアリサが切り出した。

 因みに、サヤカも一緒にご飯を食べている。

 彼女は、自分の身分を気にして一緒には食べられないと言ったが、俺が同席させている。

 アリサも、『それが良いと思います』と了承してくれた。


「どうした?

 なにかあったのか?」


 俺が促すと、アリサは恭しく一礼し、口を開いた。


「まず最初に、そろそろ家伝魔法の勉強を始めたいと思いますが宜しいでしょうか?」


 それ、聞き間違いじゃないよな、魔法って言ったよな?


 俺は持っていた茶碗を置き、アリサを見た。

 多分だが、その時の俺は凄く目がキラキラしていたと思う。


「やろう! 直ぐやろう!!」


 俺は喜々とした声を上げた、

 そんな俺にサヤカさんは驚いていたが、直に…


「レイジ、行儀わるい…」


 と、呟き、

 俺を窘める。


 最初の頃は俺を警戒していた彼女だが、次第に心を開いてくれている。

 と、いうより次第に、俺に対しお姉さんぽく振る舞う様になって来た。


…中身は俺の方が、6倍くらい年上なんだけどね…

 まぁ、この世界では俺のが年下だけど…

 だから何と言うか、必死に『お姉さん』になろうとしている彼女を微笑ましく思う…

 前世にも、『姉』と『兄』が居たが、どっちも問題児だったな。

 少なくとも、目の前のサヤカよりは、しっかりしていなかっただろう…


 そんな彼女がアリサに聞く。


「アリサさん、あたしにも魔法の勉強を教えてくれますか?」


 アリサは直に首を横に振った、

 なぜだ、サヤカも一緒に学べば良いじゃないか?


「すみません、それは出来ないのです

 サヤカさんは、根本的に魔力総量が少なく

 無理に魔法を使おうとすると、身体に負担が掛かります


 魔力総量は修行を積めば増加しますので、魔力総量が一定値を超えてから学んだ方が宜しいかと

 それと、残念ですが魔法をお教えするのは私では御座いません」


 サヤカが落胆の色を浮かべている、

 後で、フォローしておくか。


 それにしても、

 アリサが駄目なら誰が教えるのだろうか?

 今言った理屈だと、俺も学べないのではないか?


「なら、誰が俺に教えるんだ?」


 アリサは優しい笑みを浮かべた。


「はい、そのことについてもう1つのご報告を

 驚かれると思いますが、奥様と旦那様が数日中にこの屋敷に参られるそうです」


 口が開いたまま閉じない。

 え?

 なんてった?


「レイジのお母さんとお父さんに、あえるの?」


 サヤカが驚いた顔でアリサに聞くと、

 アリサは和やかに頷いた。


「でも、あれ、…俺が、父様と母様に会うのは目立つって…」


 俺も動揺しているな…


「はい、通常ならもっと先になる筈だったのですが

 奥様が…


『わたしは、一刻も早く可愛い息子を抱きしめたいの!!

 はぁ? 何? 暗殺の危険性がある?


 なんなのよ、そいつら、親子の交流に水を差すとは…

 良い度胸してるじゃない!


 いいわ! わたしが相手になってあげる!!

 レイジを殺そうとすると言うことは、一生わたしの玩具になるという意味なのよ

 わたしのレイジを殺そうとした不届きものは、生きていることを後悔させるわ!!


 ということで、アリサ、いいこと?

 わたしとダーリンは数日中に屋敷に行くわ

 レイジによろしく伝えといてね♪』


 とのことです」


 伝えておきたいことがある。

 途中からアリサの声色が変わった、口調も変化した…

 アレか? 声帯模写とかいうヤツか?


 でも、若干違う様な…

 なんか、こう、録音とかそういう単語が合いそうだ。

 ボイスレコーダーの録音機能ににているのか?

 ドールの機能は謎が多いな


 魔力探知機能といい…

 そういえばポチも、直ぐに汚れが取れる不思議能力持ってたな。


 みんな、何かしらの能力を持っているのだろうか?


 まぁ、それはさておき、驚いた、


 1つは、アリサの声が突然変化したこと、

 これについては、サヤカも驚き箸を落としている。


 2つ目は、俺の母様、テンション高っ!!

 あの、アリサの口から常時ハイテンションな台詞が羅列されたのだ、驚きである。


 ん?

 まてよ、父様と母様が来ると言うことは…俺に魔法を教えるのは…


「はい、奥様の月村美夜子様でございます」


 ああまぁ、そうなるよな。

 

 父様は教えてくださらないのだろうか?

 と、聞いてみたのだが、

 アリサ曰く、


『奥様がどうしても譲らなかったご様子でして…』


 とのこと…



 父様、母様、到来を前に、アリサによる簡単な社会科の授業が執り行われている


「まず、この国の歴史を簡単にお教え致します」


 受講生は、俺とサヤカと、何故かポチ…何故、ココに居る?


 アリサの語る歴史は、日本における日本史と酷似していた。

 地図を見て、まんま『日本列島』だったときは笑ったが…


 やはり、和風な世界だけあって歴史も似ているのだろう。

 まぁ、要所要所に魔法やら人形遣いやらの言葉が出てくるのだが…

 歴史の大筋は日本史と同じといってもいい。


 日本史と大きく異なる歴史を歩みだしたのは、

 日本でいう所の戦国時代、詳しくいえば、現在の鹿児島県にポルトガル人が来たあたり…


 しかし、この国にやって来たのは、某有名な宣教師ではなかった。


 やって来たのは、船で遭難し、この国に流れ着いた異国の魔術師達。

 しかし、彼等の魔法は、この国における当時の魔法より、戦闘面においては劣っていたため、この国の人の殆どは興味を示さず、面倒ごとを他の領地の人間に押し付け合った…


 そこで彼等の保護に名乗りを挙げたのは、辺境で殿様をしていた『日恵野家』という一族…


 日恵野は、異国の魔術師を引き入れ、自身の家の魔術を進歩させれないかと模索した…

 結果、その目論みは成功する


 日恵野は異国の魔術師を抱え込むことで急成長を果たし、日本を統一してしまった、下克上である。


 この世界で、有名な戦国武将は誰か? と、問えば…

 一番人気が、その当時の日恵野家頭首である、日本でいう所の織田信長みたいなものだ…


 しかし、日恵野と三つ巴の様相を呈す程に、違う方法で力を付けた家が他に2つ。


・異国で魔術の修行を成功させ、日本で勢力を拡大させた、水無瀬家。

・古くからの魔術を極め、異国から逃れて来た魔女を抱え込んだ、土ノ宮。


 この、日恵野、土ノ宮、水無瀬の三家は現在も7大貴族に名を連ねる御家だ。


 では、他の4家は何時頃、発展したのか?


 その多くが、60年程前に終戦した『大戦』と呼ばれる、大きな戦争で成り上がった家と言えるだろう。

 日本史でいう所の、第一次世界大戦であると予想する。時系列がおかしいのは、この世界に魔法があるという事実と、この世界において日本とされるこの国が強過ぎることをあげる。


 まぁ、その辺はまた後日、

 今、アリサが重用視しているのは7大貴族についてだ。


・戦争の影響で、この国に根を下ろさざるおえなくなった異国の錬金術師を取り込んだ、月村家。

・戦争で海を渡り、敵国の魔術師を殺し、その技術により一兵卒から成り上がった、火鳥家。

・戦争勃発で日本に帰れなくなり、終戦後、異国の魔術師をおおく連れ込み独自の進化を遂げた、金城家。

・戦争で捕虜にした兵を用い、今では禁忌と呼ばれる術を生み出した、木暮家。


 日恵野、水無瀬、土ノ宮と上記4家を合わせたのが、現在の7大貴族となるらしい…


 覚える名前いっぱいある、あたま、いたい…



 作中でも書いたけど、7大貴族を整理


・日恵野

・月村

・火鳥

・水無瀬

・木暮

・金城

・土ノ宮


 以上の7家が、国のお偉いさんの一族です

 それどれに独自の『家伝魔法』を与えるつもりです


 捕捉しますと、

 戦国時代くらいに成長した、日恵野、水無瀬、土ノ宮、と

 大戦により成り上がった、月村、火鳥、木暮、金城、の4家は若干仲悪いです


 扱う魔法も、大戦組の方が若干、血なまぐさい感じですしね・・・

 

 作中でレイジに言わせますが

 上記した3家と4家の呼称を、『戦国組』と『大戦組』に分けます

 呼称がないとしんどいですから・・・


 歴史苦手な作者です

 変な感じに書いていたらスイマセン


 どうか暖かく見守って下さい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ