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Deep Archive Online  作者: しゃみぃ
12/13

水族館2

B1 ― 飼育管理室前


 階段を降りるたび、空気が冷たくなる。


 青い光は消え、非常灯だけが廊下を照らしている。


 


 湿った匂い。


 


 【目的:ポンプ室へ到達し、異常停止の原因を特定せよ】


 


 左手に《飼育管理室》。


 奥に《ポンプ室》。


 


 ドアの下から、水が細く流れている。


 


「漏れてるな」


 


「先に管理室見る?」


 


 海記が頷く。


「情報が欲しい」


 



■ 探索判定(飼育管理室)


■ 永田 海記

1D100 → 31

成功


 机の上に点検ログを見つける。


 


 《3日前:大型水槽内に異常波動確認》

 《2日前:展示生体すべて移送》

 《1日前:ポンプ出力、制御不能》

 《当日:深度計が“測定不能”を表示》


 


「深度計ってなんだよ……水槽だぞ?」


 



■ 竹内 静太

1D100 → 44

成功


 監視モニターを復旧。


 


 ノイズ混じりの映像。


 


 メイン水槽内部。


 


 魚はいない。


 


 だが中央に、


 “黒い縦線”のようなもの。


 


「傷……じゃない」


 


 それは、奥へ奥へと続いている。


 


 まるで水槽の中に、

 さらに深い“穴”が開いているように。


 



■ 杉波 このみ

1D100 → 76

失敗


 棚を漁るが、目立ったものは見つからない。


 


 代わりに、


 


 足元の水がわずかに増えていることに気づく。


 


「……ねえ、水さっきより多くない?」


 



■ 今関 夢菜

1D100 → 08

クリティカル


 部屋の隅。


 壁と床の隙間。


 


 わずかな塩の結晶。


 


「海水じゃない」


 


 舐めるように指で触れる。


 


「これ……涙に近い」


 


 一瞬。


 


 頭の奥が、軋む。


 


 白い部屋。


 


 壁の向こうの“海”。


 


 圧倒的な深さ。


 


 ――精神判定。


 


■ 今関 夢菜

1D100 → 19

成功

減少量 0


 表情は変わらない。


 


「ここ、ただの水族館じゃない」


 



 そのとき。


 


 ブゥン……


 


 低い振動。


 


 奥のポンプ室のドアが、わずかに震える。


 


 床の水位が、ゆっくり上がる。


 


 ピ……ピ……


 


 静太のセンサーが鳴る。


 


「大型反応、地下に移動」


 


 海記が言う。


「ポンプ室の中か」


 


 ドアノブは冷たい。


 


 内側から、

 何かが擦れる音。

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