水族館2
B1 ― 飼育管理室前
階段を降りるたび、空気が冷たくなる。
青い光は消え、非常灯だけが廊下を照らしている。
湿った匂い。
【目的:ポンプ室へ到達し、異常停止の原因を特定せよ】
左手に《飼育管理室》。
奥に《ポンプ室》。
ドアの下から、水が細く流れている。
「漏れてるな」
「先に管理室見る?」
海記が頷く。
「情報が欲しい」
⸻
■ 探索判定(飼育管理室)
■ 永田 海記
1D100 → 31
成功
机の上に点検ログを見つける。
《3日前:大型水槽内に異常波動確認》
《2日前:展示生体すべて移送》
《1日前:ポンプ出力、制御不能》
《当日:深度計が“測定不能”を表示》
「深度計ってなんだよ……水槽だぞ?」
⸻
■ 竹内 静太
1D100 → 44
成功
監視モニターを復旧。
ノイズ混じりの映像。
メイン水槽内部。
魚はいない。
だが中央に、
“黒い縦線”のようなもの。
「傷……じゃない」
それは、奥へ奥へと続いている。
まるで水槽の中に、
さらに深い“穴”が開いているように。
⸻
■ 杉波 このみ
1D100 → 76
失敗
棚を漁るが、目立ったものは見つからない。
代わりに、
足元の水がわずかに増えていることに気づく。
「……ねえ、水さっきより多くない?」
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■ 今関 夢菜
1D100 → 08
クリティカル
部屋の隅。
壁と床の隙間。
わずかな塩の結晶。
「海水じゃない」
舐めるように指で触れる。
「これ……涙に近い」
一瞬。
頭の奥が、軋む。
白い部屋。
壁の向こうの“海”。
圧倒的な深さ。
――精神判定。
■ 今関 夢菜
1D100 → 19
成功
減少量 0
表情は変わらない。
「ここ、ただの水族館じゃない」
⸻
そのとき。
ブゥン……
低い振動。
奥のポンプ室のドアが、わずかに震える。
床の水位が、ゆっくり上がる。
ピ……ピ……
静太のセンサーが鳴る。
「大型反応、地下に移動」
海記が言う。
「ポンプ室の中か」
ドアノブは冷たい。
内側から、
何かが擦れる音。




