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ビットウィーンソルジャー

ビットウィーンソルジャー

兵士の名前

ノヴァ(本作の主人公で兵士長)


ネルヴァ(キラースネイル捕獲作戦会議に質問をした兵団トップ)

エンガード(キラースネイル捕獲作戦会議にてノヴァの責任に言及した分隊長)

ランビ(キラースネイル捕獲作戦会議にてエンガード分隊副長に言及した分隊長)


テュラ(1stで避難を指示された兵士)

アウラ(1stで弓矢の隊を任された兵士)

ザウロ(1stで極術隊を任された兵士)

ラルス(ノヴァにキラースネイル捕獲作戦を提案した兵士)


エリス(キラースネイル捕獲作戦にて極術で援護するも殉職)

フィル(キラースネイル捕獲作戦にて極術で援護するも殉職)

ノルウェイ(キラースネイル捕獲作戦にて弓矢で援護するも殉職)

ランゴ(キラースネイル捕獲作戦にて弓矢で援護するも殉職)

ドルフ(キラースネイル捕獲作戦にて援軍を要請するも殉職する)


①〜場面は魔王城の茶室・明け方〜

(キラースネイルの腕の中でエペリナが息絶えて笑顔が消えるシーンから)守ってやれなくてすまなかった、、、エペリナ


場面は兵団の寮・ノヴァの部屋・朝


カーテンの隙間から陽射しがノヴァの顔を照らす。


ノヴァ「、、、またあの夢か、、、(ベットの上で仰向けになりながら)夢でも守れないのか、、、俺は、、、(はぁとため息をつく)」


ノヴァは起き上がり、洗面台に行き顔を洗い、歯を磨いた。その後、制服に着替え部屋を出た。


ノヴァ「(今日もパトロールと訓練か、、、)」


キラースネイルこと曲直瀬道三が第六天魔王を討ち取ってから2ヶ月が経っていた。ノヴァは唯一の家族であるエペリナを曲直瀬道三によって奪われたと誤解したまま時が過ぎていった。


〜場面は兵団の広場・朝〜


広場に大勢の兵士(制服の状態で腰に鞘に収めた剣を携えている)が並んでおり「休め」の体制を取っている。若干の話声があったがノヴァが広場の前に立つことでピタッと止まった。

中には目を輝かせ兵士長を見つめる者も少なくなかった。


ノヴァ「おはよう諸君!今日も神の名の下に民を守り、スネイル、引いてはキラースネイルの取り締まりを行っていこう!では!構え!(剣を鞘から勢いよく抜き上空を剣で指す)」


ノヴァの号令と共に兵士達が剣を鞘から勢いよく抜き上空を剣で指す。


ノヴァ「我ら神の名の下にスネイル、魔族を屠らん!!(大声で)」


兵士達が一呼吸置いてから同じことを大声で言う。


兵士達「「「我ら神の名の下にスネイル、魔族を屠らん!!」」」


ノヴァ「よし!これで朝礼を終わりにする。各員任務に努めるように!解散!!」


ノヴァが解散を告げると兵士達は各々の現場に行き、広場はノヴァ含め10人程しか居なくなった。


ノヴァ「さて、俺も書類を整理したらパトロールと行くか、、、(部屋に戻り兜を取ろうとする)」


ラルス「兵士長殿、報告があります。」


小隊長のラルスがそう告げ、ノヴァに地図を見せた。


ノヴァ「どうした?ラルス、報告書なら書類整理の後で見るぞ」


ラルス「いえ、こちらを見て下さい(地図を広げある場所に指を差しノヴァに見せる)」


ノヴァ「ほう、これは?(顎に手を当てながら疑問を浮かべる)」


ラルスの地図にはこの近辺の地形が描かれていた。ランクルスの指先はかつて第六天魔王が築き上げた城跡があった場所だった。


ラルス「実はこの近辺でキラースネイルと思しき人影を目撃したと兵士達が言っておりましす。魔王とキラースネイル、何かきな臭いとは思いませんか?」


ノヴァ「キラースネイル!?いや、ヤツはもうこの近辺に立ち入れないはずだ。辺りを見渡せば張り紙が貼ってあるからな「キラースネイルを捕らえよ」とな」


ラルス「ええ、ですが奴らは繋がっていました。城の焼け跡に何かを隠していて「それ」を回収しに来ていた所を我々に邪魔されたとしたら?」


ノヴァ「「何か」か、、、そう言えば!(2ヶ月前にキラースネイルと信長が戦っていたのを思い出しながら)ヤツは魔王に何かを刺していた!もしやそれが?」


ラルス「はい、恐らく「それ」らを回収しに来た所を我々に目撃され逃亡したのでしょう。ですが、我々もその「何か」の詳しい場所や詳細を知り得ません。」


ノヴァ「なるほど、潜んで来た所を取り押さえ「それ」諸共取りあげるってことか、、、」


ラルスは「その通りです」と言いニヤッと笑った。


ラルス「ですが、奴は警戒するでしょう。兵士が居た所にわざわざ来るとは限りません。そこで敢えて情報を流しましょう。」


ノヴァはふむふむとランクルスの話を軽く頷きながら聞いている。


ラルス「我々が町と門を厳重に警戒していることをアピールするんです。奴は新参者なので町で何かイベントでもしてると思い警戒を緩めるでしょう。そこで極術で潜伏した少数精鋭の兵士達で取り押さえるのです。」


ノヴァ「見事な作戦だが奴は手強いぞ?それに情報の裏を読んで来ないかもしれんぞ?」


ラルス「そこは大丈夫です。亡霊は者と物に執着するものです。特にキラースネイルは魔王と特別な仲だった様ですので必ず来ます。」


ノヴァ「キラースネイル捕獲の指揮は俺が取ろう!作戦の立案は頼んだ!」


ラルスは「はっ!」と言い敬礼した後踵を返した。それをじっと見つめるノヴァはあることを思った。


ノヴァ「(奴の能力は厄介極まりない。捕えるとした中遠距離からの極術で疲弊させた所を複数の兵士が近づいてと言った所か、、、そう上手く行くといいが、、、)」


ノヴァそう思った後に書庫に行き書類を1時間程整理し、昼手前くらいにパトロールする為に町に行った。


②〜場面は城下町・昼〜


ノヴァ「今日もいつも通りだな、、、(周りを見渡しながら)」


男A「だからキラースネイルは町に必要だったんだって!!」


兵士「あんたも分かんない人だな、、、奴は第六天魔王と繋がってて、この町を襲撃させた張本人だろ?」


男A「ならなんでこの町を助けてくれる様なことをしたんだよ?」


ノヴァ「どうしたネイビー?揉め事か?(ネイビーの肩にポンと手を乗せながら)


A「兵士長殿!こちらの市民が我々兵士がキラースネイルを追い出したと言ってきまして、、、」


ノヴァ「キラースネイルが居ないと何かお困りでも?(視線をネイビーから男に向ける)」


男A「あぁ!彼はこの町の英雄だった!この町には彼が必要だった!なのにあんたらが追い出した!」


ノヴァ「ふぅ、私の部下が失礼しました。ですが、キラースネイルが魔王と繋がっているのは事実です。実際に町を襲っていた第六天魔王と話していたでしょう?」


男A「ぐっ(ぐうの音)、いや彼は優しいから対話をしていたに違いない!スネイルも殺さず兵士に譲る様な男だ!」


ノヴァ「対話?何故魔王なんかと話すんですか?そもそもそれが間違いなんですよ、英雄として対話を試みたと言うよりスネイルとして魔族の親玉と対話をしたと言う方がよっぽどしっくり来ると思いますがね?」


男A「あんた達兵士は何故キラースネイルを嫌う?仕事を奪われるのがそんなに悔しいのか!?(声を荒げながら)」


ノヴァ「仕事を奪う?(ジロッと男を見る)いえいえ、実際助かってますよ?スネイルは大半が極術を使って来るんで気絶してくれた方が捕縛しやすくってね、、、」


男A「な、ならなんでっ!」


ノヴァ「もしですよ?スネイルの本拠地があったとして、それを見つける為に敢えてスネイルを泳がしてたとしたらですよ、たかが1匹のスネイルのせいで大勢のスネイルを見逃すことになるんですよ?まぁ、実際彼はそうしましたけど、この結果どうなると思いますか?」


男は黙ってノヴァを見つめていた。


ノヴァ「スネイルが躍起になり仇打ちなどでスネイルと戦争になり、最悪の場合あなた達市民を巻き込むことになるんですよ。」


男A「それはあんた達兵士も同じだろ?」


ノヴァ「違いますよ。我々兵士には顔がある。ですが、キラースネイルは卑怯にもマスクを被っている。これがどういう意味か分かりますか?」


男はまた黙ってノヴァを見つめていた。


ノヴァ「無差別に市民を攫い拷問するんですよ。「お前はキラースネイルか?」ってね、勿論違うって言っても信じてくれませんよ。だから奴らはスネイルなんです」


男は一気に青ざめた顔をしながらこう言った。


男A「それでもこの町には彼が必要だったんだ、、、例え第六天魔王と繋がってたスネイルだとしても信じたかったんだ、、、この町の象徴を、、、」


男はそう言い残しノヴァ達とは真逆の方に歩いて行った。


兵士「ありがとうございます兵士長!おかげで助かりました!!」


ノヴァ「なに、事実を言ったまでさ。市民の皆様にいずれ理解される。この町には我々兵士だけでいいってことが、、、」


その後ノヴァは夕方まで町を歩き回り、パトロールしながら市民や部下達に声を掛け、キラースネイルが悪だと印象付けた。


③〜場面は城下町・夜〜


ノヴァ「ふぅ、張り紙も貼ったしパトロールも交代か、、、どれ、訓練でも見てやるか、、」


場面は兵団寮付近の訓練場・夜


テュラ「抜刀!(大声で)」


テュラの声で兵士達が鞘から勢いよく剣を抜く


テュラ「構え!胴体!!脇!!頭!!」


テュラが人体の部位を言った後に兵士達が素早く剣技用のマネキンに斬りかかる。


ノヴァ「精が出るな、デュラ、、、」


テュラ「そのまま続け!これは兵士長殿、どうしましたか?」


ノヴァ「何、暇だったので訓練でもしようかと」


テュラ「でした、、この後模擬戦をする所です。兵士長殿さえよろしければ手合わせを願います。」


ノヴァ「言う様になったな、、、ではそうしよう!」


新兵達がざわつく


新兵「おいおい、マジか!教官と兵士長が戦るってのかよ!」


新兵「どっちが勝つんかな?やっぱ兵士長か?(コソコソと隣にだけ聞こえる大きさで)」


ノヴァとテュラが兵士達の前で実技用の場所に立った。テュラが極術によって斬られてもダメージが出ない実技用の剣を2本手に持った。


テュラ「では兵士長殿、こちら模擬戦用の剣でお願いします。(剣の持ち手をノヴァに渡す)」


ノヴァ「うむ!(剣を受け取る)久しいな(新兵だった頃を思い出しながら)」 


ノヴァとテュラが剣の先端を軽く叩く、これは決闘の合図で2人の模擬戦が始まった。合図の後、2人は一歩後方に退がり西洋風に剣を構える。先に仕掛けたのはテュラだった。


テュラ「(先手必勝、あらゆる角度から叩き隙を作る!)」


テュラの振るった剣をノヴァが剣で下に流す


ノヴァ「、、、(まずは軽く流しつつ隙を見つけるか、、、)」


テュラが更に踏み込んでノヴァの胸目掛けて剣を突く


ノヴァ「っ!!(自身の剣を逆かつ、縦にして突いてきたテュラの剣を受け流す)」


剣と剣が擦れ金属音が辺りに響く、ノヴァが剣を振りテュラの剣にぶつかる


テュラ「うっ!(一瞬剣が浮き焦る)(やはり隙がない!このままではジリ貧、ならば!)」


テュラが両腕を肩の近くまで上げて、剣先をノヴァに向けて突進する。


ノヴァ「、、、(捨て身か、、、隙だらけに見えて気迫がある、、、生半可には行かないな、、、)」


突っ込んで来たテュラに対してノヴァは片足を前に出し、半身を右側にし相手から見て左半身しか見れない体勢を取り剣を縦にし、剣先を左手で添えた。


テュラ「(受け身の姿勢か!?だがもう止まらない!このまま押し切る!)」


テュラが勢いを殺さず突っ込みノヴァの剣にぶつかった瞬間に金属が擦れる鈍い音が辺りに広がった。そして、ノヴァの体幹が勝ち、テュラが体勢を崩す。


テュラ「しまっ、、、(そのままぐらっと右足が浮き足立ち体勢を崩しそうになる)」


その隙をノヴァが見逃さなかった。


ノヴァ「勝負有りだな!テュラ!(受け身の体勢を取れず無防備な姿を晒したテュラに対して剣先を喉に向ける)」


テュラ「、、、参りました、、、」


テュラの宣言と共にノヴァが剣を鞘に戻したと同時に新兵達が歓声を上げる


兵士「やっぱ兵士長すげぇ!テュラ教官の突きを体幹だけで押し除けた!」


ロキシー「いや、そこに至るまでに剣で受け流すのも見事だった!やっぱ歴戦の猛者だ!」


テュラ「お見事です。兵士長殿、、、最後の突きは迂闊でしたかな?」


ノヴァ「いや、見事な一撃だった。だが、焦り過ぎたな。攻撃だけではなく受け流すのも剣技ということを忘れるな」


ノヴァとテュラが終わりの挨拶となるお辞儀をすることで2人の模擬戦は終わり、続いて新兵達の模擬戦が始まり、ノヴァは周りを歩きながら新兵達の動きを見ていた。


ノヴァ「軸足を意識し、体幹を強く持て!剣技だけが戦いではないぞ!」


新兵「はっ!(模擬戦をしながら)」


ノヴァ「相手を恐れるな!よく見て、よく観察し、よく動け!」


新兵「はっ!(模擬戦をしながら)」


ノヴァは一通り見回った後に、テュラに後を任せ、その場を後にした。


④〜場面は兵団寮・ノヴァの部屋・夜〜


ノヴァ「今日はスネイルを4体捕まえ、治安を維持した、、、と(記録をカリカリと書きながら)」


ノヴァが記録を書いていると「コンコン」とノックがした


ノヴァ「誰だ?(ドアの向こうの主に向かって)」


ラルス「夜分に失礼します。ラルスであります。今朝の作戦について来ました。」


ノヴァが入れというとラルスが入室した。


ノヴァ「ご苦労、まぁ、座りながら話をしようか、、、」


そう言われラルスは「失礼します」と言いノヴァの部屋の椅子に腰をかけた


ノヴァ「それで、奴をどう捕える?」


ラルスは今朝と同じ地図を開き、赤丸が付いた部分を指を差しながら説明した。


ラルス「今朝も仰った様にこの作戦は端的に言うと待ち伏せです。まず、ここの周りに兵士を数名配置します(赤丸から数センチ離れた所に指を指し、そこからすっと指を円を描く様に動かし止める)」


ノヴァ「キラースネイルを監視するためか?」


ラルス「えぇ、それもありますが狼煙で合図を送らせるためです。(指した指をトントンと叩く)予想外の事が起きた時のためにです。」


ノヴァ「予想外か、、、キラースネイルが魔王軍の残党を引き連れて町を攻めに来たり、スネイルを引き連れて包囲網を突破とかか?」


ラルス「はい、そう言った予想外の出来事を迅速に見つけ伝達し、臨機応変に作戦を遂行する重要な役目です。そして、もう一つは(地図に記されてる魔王城跡に指を置く)、、、」


ノヴァ「城跡に兵士を待ち伏せる、、、だっけか?(ラルスの指を見ながら)」


ラルス「はい、極術を使える少数精鋭の兵士を4名程待機させ、ブツを餌に捕えます。(指をトントンと叩く)」


ノヴァ「今朝も言ったが奴は手強いぞ、具体的な対策は?」


ラルス「えぇ、今朝も申しましたが、極術で潜んだ兵士達が中遠距離から極術で距離を取りながら周りやキラースネイルを攻撃します。疲弊した所を極術で捕縛し、キラースネイルとブツを捕らえます。」


ノヴァ「(自信たっぷりだった割には予想通りだな、、、)なるほど、奴の能力対策の為に周りも攻撃するという訳か、、、で、奴がいつまでも来なかった場合は?そもそもいつ来るんだ?」


ラルス「はっきり申しますと分かりません、今日来るかもしれませんし、永遠に来ないかもしれません。ですが、奴を捕えられるとしたらやる価値はあります!」


ノヴァ「確かに、奴には知らないことばかりだ、、、可能性が低くてもやる価値はあるな!それで、今朝言った通り町の警備を強くし、奴の警戒を弱め、来やすくすると言うのは分かるが、、、」


ラルス「いつまでも町の警備を強くは出来ないということですね?」


ノヴァ「あぁ、兵団には兵団の都合があるからな、、、遠征もあるしな、、、」


ラルス「もし、その日に奴が来なかったら「アレ」を餌に使います。」


ノヴァ「何!アレを使うのか!リスクが大きすぎる!!」


ラルス「確かにリスクは大きいですが、その分リターンも大きいです、キラースネイルを捕えることに成功したらお釣りが来ますよ?」


ノヴァ「それはそうだが、しかし、アレは、まだ研究の途中だろう?」


ラルス「背に腹はかえられない様に撒き餌が無いと魚は寄って来ません。ここは決断の時です。」


ラルスがそう言うと、ノヴァは少し考えた


ノヴァ「(アレを使うにはリスクがデカい、しかし、キラースネイル、、、妹の仇を捕えるのはもっとデカい、、、だが!)」


ノヴァ「分かった!もし、その日に捕まえられなかったらアレを使う様上に掛け合ってみよう!今朝も言ったが作戦の指揮は俺が取る!作戦会議を明後日に行う!」


ノヴァがそう言うとラルスは安堵した様な表情を浮かべた後、「はっ!」と敬礼した。ラルスが部屋から出て行ったの見送りながらノヴァは思った。


ノヴァ「(アレか、、、魔王とは言え遺体を囮に使うのは人道に反しているとエペリナに言われるだろう。だが、例え人道に反しようが必ず奴を捕らえて見せる!待ってろキラースネイル!いや、曲直瀬道三!!)」


夜が更け、ノヴァは床についた。月光が窓の隙間から差しノヴァの顔を照らす。後日、ノヴァは上に掛け合って第六天魔王の遺体使用許可を承諾された。


⑤〜場面は2日後の兵団寮・昼前〜


キラースネイル捕獲の任務を立案者であるラルスとノヴァが作戦会議の中心となり説明した。


ノヴァ「、、、と言う訳です。アレは先日、使用許可を頂いたので問題はありません。では、何か質問のある方は?(周りを見ながら)」


ネルヴァが手を挙げ、ノヴァが「どうぞ」と言い手を差し伸べた。


ネルヴァ「この作戦には少々疑問がある。警備や情報を流すのはいいが、アレを使っても奴が来なかった場合はどうする?兵士達の働きを無駄にすることになるぞ?」


ノヴァ「その場合は、私が責任を持って辞職致します。この作戦はそれ程までに価値あるものです!」


周りがざわつく、ラルスが驚いた表情を浮かべノヴァを凝視する。そして、エンガード分隊副長が口を開き


エンガード「ちょっと待ってくれ!何も兵士長殿が辞めなくてもいいのではないか?キラースネイルを捕えることができなくても魔王城の警備をすることで奴への牽制になるでは無いか?」


ランビ「いや、それだと民や兵士達に示しが付かない、それに、それ(キラースネイルの牽制のためでした)は指揮を取った兵士長殿への侮辱となる。」


ネルヴァ「確かに結果を残さんといくら兵士長と言えど示しが付かんな。だがそれ程までに確証はあるんだな?」


ノヴァ「はい、奴は確実に来ます。約束しましょう。必ず、奴と奴が探していたであろうブツを差し出します。」


ネルヴァ「よし、作戦結構日は1週間後の夜からとする。日時や人員はまたの会議で決める。では解散!!」


ネルヴァの宣言と共に作戦会議は終え各自解散となる。


場面は兵団の会議室・昼

ノヴァとラルスが2人きりで話す


ラルス「兵士長!何もそこまでしなくても、、もし奴が来なかったら、ブツがなかったら、、、」


ノヴァ「ネルヴァ殿を納得させる為にはああするしかなかった。それに奴は必ず来る、そしてブツもある。(窓から差す太陽光を見つめながら)」


ラルス「(そこまでして妹さんの仇を討ちたいんだ、、、)兵士長殿、この作戦必ず成功させ、奴に償わせましょう!」


ノヴァは静かに笑いラルスと共に会議室を出た


場面は兵団の寮・中央広場・昼過ぎ


その後、ノヴァはラルスと共に兵士達にキラースネイル捕獲作戦を説明し人員を決めた。



ノヴァ「、、、が今回の任務だ!作戦に参加する者はラルス、ザウロ、ラグロス、スコークス、ラシャド、ラウダ、、、以上!作戦は1週間後の夜に決行する!」



兵士達「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」


ノヴァによるキラースネイル捕獲作戦についての説明が終わり、作戦当日を迎える


⑥〜作戦当日・町から5キロ離れた森が近くにある平原・夜〜


ラルス「兵士長殿、野営及び兵士の配置完了しました!」


ノヴァ「よし、あとは獣が罠に掛かるのを待つだけか、、、」


ラルス「立案しといてなんですが、、、ヤツは来るでしょうか?」


ノヴァ「弱気になってどうする。ヤツは来るさ。餌は用意してあるんだからな、、、デザートもな、、、」


1時間が経った頃にノヴァに報告が届いた


兵士「報告!5時の方角より魔物多数接近!!近場の兵士が対応しています!」


ノヴァ「やはり魔物が活発になっているかぁ、、、魔物の中心に人型は居なかったか?」


兵士「いえ!目撃してないそうです!」


ノヴァ「、、、ラルスここは任せた、、、私は現場に向かう!案内してくれ!」


兵士「はっ!」


ラルス「了解、、、ご武運を」


ラルスに指揮を任せ、ノヴァが現場に着いたのは10分後だった


ノヴァ「(新兵上がりには荷が重いとはいえ、15分くらい戦ってこの有様か、、、上はどうしても俺をクビにしたいようだな、、、)皆お疲れ様あとは下がっていいぞ、、、」


兵士達「はっ!」


魔物「ぐふるるるるるる(涎ダラダラ)」


ノヴァは魔物を3体正面に捉え剣を構えた。


ノヴァ「報告通り人型は見当たらないな、、、野良かぁ?めんどくせぇ〜」


魔物がノヴァに飛びかかるが、ノヴァによって胸を突き刺さられ、倒れる。間髪入れずに、2体目3体目と攻撃を仕掛けるがノヴァは上空3m程跳び攻撃を交わし、落下の勢いを利用し2体目の魔物の頭部に剣を突き刺す。突き刺した剣を抜き3体目の魔物を睨む、睨まれた魔物は恐怖でノヴァに背を向けて逃げるがノヴァの極術によって焼かれ絶命する。


兵士「さ、流石兵士長だ!」


ノヴァは兵士達の歓声を聞き逃しながら上空を見つめる


ノヴァ「やっぱ居たかぁ〜めんどくせ、おい魔族野郎、こっちは忙しいんだ、キラースネイルを呼べ」


魔族「キラースネイル?てめぇらの仲間だろ?」


ノヴァ「やれやれ、あいつの首見せれば来るといいな、総員!目標は上空の魔族!矢を放て!」


ノヴァの号令と共に矢が空目掛け射抜いてく、

魔族は羽を使って回避するが、それがノヴァの狙いだった。矢を避けた先にノヴァは剣を投げた。魔族は腕でガードしたが剣が突き刺さった。ノヴァは再び上空に跳び右手を平手にして向ける。


ノヴァ「極術、、、って便利だなぁ、お前みたいなめんどくさいヤツでも楽に倒せるもんなぁ」


跡形もなく消し飛んだ魔族を見つめ本部へと戻るノヴァがある異変に気づく


ノヴァ「今日は真月のハズ、、、魔物や魔族は活発じゃないはず、、誰かが作戦を立て、これが陽動だとしたら!!」


本部の方角から爆発音が鳴り、ノヴァは本部へと走る。本部の周りには気絶したのか倒れた数名の兵士が居た。



ノヴァ「ラルス!!状況は!?」


ラルス「キラースネイルと思しき人物が現れました!そいつに数名の兵士がやれました!」


ノヴァ「そいつはどこだ?(視線を目配らせながら)」


ラルスが指を指した方向にそれはいた。

黒いローブに身を包み姿ははっきりとしない印象だった。


ノヴァ「会いたかったぜ、キラースネイル!!」


ノヴァはそう言いながら剣を抜き、構えながら黒い男目掛け突進した。


ノヴァ「薬屋ァ!妹の仇を取らせてもらうぞ!!」


ノヴァが突きの姿勢で突進したが剣がマントを貫いただけだった。黒い男は上空に跳び攻撃を回避した。


黒い男「、、、」


黒い男は着地しノヴァを一瞥するとニヤリと笑った


ノヴァ「どうした?石を剣にしてみろ!ローブを弓にしてみろ!決着をつけろ!」


黒い男「、、、?あぁ、そういうことね、、、」


ノヴァ「ようやく会話してくれたか、、、舐めやがって、、、今際の言葉は決めたか?」


ノヴァはそう言うと右手を平手にし黒い男に向け極術を放った


黒い男は極術を倒れるように伏せて躱し、一瞬でノヴァまで距離を詰め、ノヴァの両手を掴み動きを封じ込める


黒い男「面白い奴だな、いいことを教えてやろう。まず、お前が言うキラースネイルとやらは私ではない。」


ノヴァ「なに!?貴様は何者だ!」


黒い男「そうだな、、、お前らからしたら隣人ってとこかな。そして、近い内に沢山の隣人がこっちに引っ越してくる。私が手引きする。」


ノヴァ「!?キラースネイルみたいな奴がくると言うことか!?そして、貴様は元凶って訳か!」


ノヴァは黒い男の手を振り払い後方へ跳び距離を取る


ノヴァ「貴様の目的は何だ!?キラースネイルの軍を連れて何をするつもりだ!?」


黒い男「それはまだ言えないが、強いて言うなら色んな色を混ぜて黒にしたい。そんな感じかな」


黒い男は笑いながらそう言った


ノヴァ「この世界は真っ白だから綺麗なんだ。お前ら【隣人(黒)】は汚れでしかないんだ!消えろ!!!」


黒い男「それじゃつまらない、、、人は常に進化し何かを成し残していくものだ。」


ノヴァ「ならば俺は貴様らを倒しキラースネイル殺しとなろう!」


黒い男「いいことを教えてやろう。相手を倒すなら相手を知ることだ。相手自身になる様にね。」


ノヴァ「何が言いたいんだ?」


黒い男はそう言われると懐から血清を出しノヴァに差し出した


黒い男「つまりこれで君もキラースネイルにならないか?ということさ。こいつを体内に取り込めばキラースネイルを倒せる怪力を手に入れることができる。」


ノヴァは黒い男から奪う様に血清を受け取った


ノヴァ「、、、勘違いするなよ。こいつはキラースネイルへの手掛かりになる。そしてお前を捕まえてキラースネイルを誘き出す。(剣を構えながら)」


月明かりが2人を照らす


ノヴァ「何だ!?今日は真月のはず!ならこの光は!」


黒い男「周りを見すぎるのは君の悪い所だね。じゃ、それは渡したからね。」


黒い男はそう言うと煙の様に消えていった。


ノヴァは視線を上から黒い男へと向けるが既に消えたことに対して憤り、地面を蹴る

その後、本部へ戻り気絶した部下達を介抱するも時間は刻一刻と過ぎていく。


⑦場面は本隊・時間は夜


ノヴァ「ラルスあれを使うぞ」


ラルスは「はっ!」と言い、部下達に第六天魔王、信長の死体をノヴァの元へ持ってくる様に指示した。数分後、一つの棺桶を本部へ持ってきた。


ラルス「用意しました!これでキラースネイルめを誘き出せます!」


ノヴァ「よしこれを森の奥に運び、我々は隠れ奴を待つ。作戦は以上だ。」


ノヴァ達は魔王の死体を森に運びキラースネイルを待ち構えた。10数分後、ノヴァが異変に気づく


ノヴァ「もう少しで夜が明ける、、、なのになんだこの数は!」


森が震える、魔物達の足音が叫びが轟く、


ラルス「へ、兵士長殿!魔物多数接近!魔王の死体に近づいております!」


ノヴァ「総員!戦闘用意!なんとしても死体だけは死守せよ!」


ラルス「(む、無茶だ。相手はパッと見30体くらい居る!対してこちらは精鋭とはいえ10余名、、、加えて真月とは言え、今は夜、、こちらが不利すぎる)」


ノヴァ「エリスとフィルは2時の方角に展開し極術で援護!ノルウェイとランゴは11時の方角にて弓矢で援護!ドルフは本隊に援軍を要請してくれ!他は私と共に正面から粘れ!」


ノヴァは部下達に指示をしながら右手を魔物の群れに向け極術を放ち、剣を構え突進した。ノヴァに続いて部下達も走り出した。


ノヴァ「(やはり真月の日を選んで正解だった!魔物は満月の光から魔力を変換し吸収する。その魔力によって気性が荒くなり結果強く成る。この数でこれ以上はしんどいからなぁ)」


ノヴァは魔物の膝を蹴り、倒れた所を剣で頭を串刺しにした。辺りを見渡し、部下達が順調に魔物のを倒しているのを見て少し安堵した


ノヴァ「やはり選ばれし者は違うな!このまま耐え忍ぶぞ!ドルフはまだか!?」


ドンっ!と音を立てた後に何かがノヴァの足元に転がる。ドルフの生首だ


ノヴァ「なっ!ドルフ!」


ノヴァがそう言うとドルフの生首が飛んできた方角から多数の魔物が攻めて来た。


ラルス「は?嘘だろ!兵士長!本隊の方角から魔物多数接近!森の中の倍以上は居ます!」


ノヴァ「本隊は全滅と考えるのが妥当か、、、総員撤退!!作戦は失敗した!!生き残ることだけを考えろ!!」


部下達「はっ!!」


ラルス「そ、そんな!魔王の死体は置いてくのですか!?それに兵士長殿はこのままだと!」


ノヴァ「生きて帰ってから考えろ!お前達を生還させる責任が私にある!私の首はその後に捧げよう」


しかし、ノヴァの意気込みとは裏腹に魔物は次々と部下達を殺していった。まず、エリスとフィルが魔力切れを起こした所で魔物に囲まれて爪や牙で体を抉られた。


エリス「い、いやぁあああああああ!!!」

フィル「兵士長ぉおおお!たすけ、、、」


ノヴァは悲鳴を聞き助けに入るも魔物が2人の遺体を貪る所だった。


ノヴァ「くそっ!こっちだ!魔物共め!」


ノヴァの声にピクッと反応し、ノヴァ目掛けて10体が襲いかかる。ノヴァは先頭の魔物の頭部を剣で突き刺し、2体目は上段蹴りで吹き飛ばし、3.4体目は極術で吹き飛ばし、飛びかかった5体目は剣を脳天目掛けて投げた後に落下し絶命した。


ラルス「兵士長殿!完全に囲まれました!撤退は不可能です!」


ラルスの報告を尻目に10匹目に突き刺した剣を抜き、剣を天に向け高らかに叫ぶ


ノヴァ「我ら精霊王の名の下に俗物なる魔物共を屠らん!!俺が囮になる!少しでも生き延びて援軍を要請してくれ!」


ノルウェイ「この数を1人で!?無茶だ!俺も!」


ランゴ「兵士長の覚悟に水を刺すな!それに兵団最強の兵士が任せろって言うんだ。ここは、、」



ノヴァは極術で一部分の魔物の群れに放ちスペースを作った。


ノヴァ「今だ!!行け!」


ラルス「よし!行くぞ!皆!兵士長殿ご武運を!!」


ラルス達はノヴァに作ってもらったスペースを通り森を抜け城下町への帰還を目指す。

そして、森の中でノヴァを20余体の魔物が囲む。


⑧〜場面は森・夜〜


ノヴァ「さーてどうするかな?極術は良くて一発、武器はこの鈍か、、、どうするよ?魔王様」


ノヴァが第六天魔王の死体を一瞥した瞬間、魔物が一斉に襲いかかる


場面は森を抜けたラルス達


ラルス「あと3キロ程このまま進めば町に着く、後少しだ!」


ランゴ「本当に皆死んじまったのか!?」


ノルウェイ「誰も着いて来てないだろ?残酷だが、、、」


ラルスが先導し、泣きながら歩いてるランゴをノルウェイが支える。


ラルス「見ろ!!夜が明ける!これで魔物は弱るはずだ!」


場面は森の中・魔物に囲まれてるノヴァ


ノヴァ「、、、の筈なんだけどなぁ、なんで強いまんまなの?(恐らく黒い男の仕業か?この魔物達の数も恐らく、、、)」


魔物達はぐるるると涎を垂らしながらノヴァを囲い睨む


ノヴァ「いい加減しんどくなって来たな、、、でも魔王の死体を放っといたらもっとめんどくさくなるしな、、、」


ノヴァは黒い男の言葉を思い出した。

黒い男「こいつを体内に取り込めばキラースネイルを倒せる怪力を手に入れることができる。」


ノヴァ「どうする?このまま人として死ぬか、キラースネイルとして生き抗うか?俺は!?」


魔物が一斉にノヴァに飛び掛かる。ノヴァは最後の極術を放った一斉に肉片と化した魔物達に群れは一瞬硬直する。


ノヴァ「どっちみち人間のままじゃ勝てない、、、仇は打てない!ならば!」


ノヴァはいつかの日にてヤツと戦ったこと・妹の亡骸を抱えたヤツを思い出す。

ノヴァは復讐を誓い血清を左腕に刺す


ノヴァ「ぐあァァァァアア!!!!!」


魔物達は再び飛び掛かり、ノヴァに肉を喰らおうとする。瞬間、魔物達は肉片と化す。ノヴァがその場で回転斬りをしたからだ。


ノヴァ「ぐあぁぁぁぁあああ!」


ノヴァは叫びながら囲んでいた魔物達を切り刻んでいく構えや斬り方などお構いなしのめちゃくちゃなフォームで


次々と斬られ段々数が減っていく仲間に恐怖を覚え逃げ出す魔物達が現れたが、鬼神と化したノヴァは1匹も逃すつもりはない。魔物に匹敵する速度で走り後ろから1匹1匹背中から刺していく。最後の魔物が木を背にし怯えながらも飛び掛かった所を胴回し蹴りで木に叩きつけて絶命させる。森は所々真っ赤になった。


⑨〜午前7時城下町・兵団本部・朝〜


ラルス達は町に帰還できた。


ラルス「ネルヴァ殿!ラルス以下2名帰還しました。」


ネルヴァ「む、大義であった。そして、成果は?」


ラルス「作戦は失敗。魔王の死体に寄せられた多数の魔物共により隊は壊滅我々だけ生還しました。」


周りがざわつく


エンガード「あのノヴァ兵士長もか!?」


ラルス「ぐっ!そ、それは」


ランゴ「兵士長は我々を逃す為に単騎で残り魔物の群れに挑みました」


周りが一際大きくざわつく、「もう無理だ」「兵士長は死んだ」と呟く者も居た


ノルウェイ「そ、そうだ!援軍をお願いします!兵士長を助けなくては!」


ノヴァ「それは必要ない、、、」

ノヴァが棺桶を引き摺りながら歩いてくる


周りがギョッとする。まるで死人でも現れたかの様な反応だ。


ラルス「兵士長殿!よくぞ帰ってこられました!!」


ノヴァ「あぁ、、、ネルヴァ殿、魔王の死体はご返却致します。そして、作戦は失敗しました故宣言通り、本日を持って辞任します。」


ラルス・ノルウェイ・ランゴ「「「兵士長殿!」」」


ノヴァは振り返ることなく兵団本部を出ていき自宅へと帰宅する。


⑩〜ノヴァの自宅・朝〜


ノヴァは戦いに疲れベットに横たわった瞬間泥の様に眠った。極術は睡眠と特殊な方法で回復するが1日に限りがあり、それは種類による。疲れもあるが職業病故睡眠を取った。そして、目が覚めたのは夕方のことだった。


ノヴァは重たい瞼を擦りながら窓の外を眺めた。兵士としめではなく一市民としての景色。


ヘトヘトになりながらも街を散歩した。これも職業病故の行動。途中知り合いの兵士達に会っては敬礼をされたが「もうお前らの上官じゃない」と返した。30分程歩き回り、もう家に帰ろうかと思った時市民の悲鳴を聞いた。


女「きゃあああ!誰か助けて!」


スネイルA「騒ぐんじゃねぇ!兵士が来たらどうすんだ?」


スネイルB「へへへ、金目のモノもいいが皆で楽しむってのはどうだ?」


スネイルC「考えることは一緒だな」


女「ひっ、ひいいいいいいいいいい!」


スネイルが女を囲み襲い掛かろうとする中、悲鳴を聞きつけやって来たノヴァ


ノヴァ「ゲス共が、、、恥ずかしくないのか?」


ノヴァはそう言うとスネイルBに殴りかかる。拳が胸に当たった刹那、拳が貫き後ろの壁に当たり亀裂が走る。


スネイルB「ぐはぁっ!」


スネイルBが血反吐を吐き絶命する


スネイルA・C「「なっっっ!」」


2人が驚く間も無くノヴァスネイルAの懐へと潜り込み鳩尾にアッパーを繰り出す。刹那スネイルの肋骨にヒビが入る。


スネイルA「ッッッ!!!がはっ!」


アッパーの勢いで2秒ほど空に浮き無防備になったスネイルAの胸を回し蹴りをし吹き飛ばし、壁に激しくぶつかり絶命する。


スネイルC「ひっ!ば、バケモノだあぁあぁ!」

スネイルCは泣き叫びながらノヴァに背を向けて走るが3秒後に抜かされ顔を両手で鷲掴みされる。


スネイルC「頼む!助けてくれ!お願いだ!もう2度としない!女は、、、」


スネイルCの命乞い中にノヴァは顔を両手で圧縮し「ぐちゃあ」と音を立てて潰した。


血塗れになりながら尻餅着いてた女の元に歩み寄り手を差し伸べた。


ノヴァ「もう大丈夫ですよ。これで安心だ。」


女「ひっ、ひっ、ひぃいいいい!バケモノ!」


ノヴァが面くらいきょとんとしていると女の叫び声と自身の攻撃によって発した音で市民が集まって来た。


市民A「な!なんだこれは!?」

市民B「ひでぇ!何があったらこうなるんだ?」

市民C「ひっ!あいつがやったんだ!?」


ノヴァ「違う!奴らはスネイルでこの人を襲い掛かってたんだ!私は!」


市民D「知ってるぞ!スネイル殺しのノヴァ兵士長だろ!?今日辞任したって話題は持ちきりだ。」


市民E「辞任したってことは今は兵士じゃないんだろ!」


市民A「人殺しだ!!」


市民Aの一言で周りがざわつき更に市民が集まってくる。そして、女が兵士を連れて来た


女「こ、この人がやりました!この人が人を殺しました!」


ノヴァ「なっ!なんだと!?」


兵士「これは!兵士長殿!どう言うことですか!?」


ノヴァ「違う!私はただ悲鳴あげた民を助けただけだ!」


静寂が走る。市民が口を開けた


市民A「うるせぇ!偽善野郎!大体兵士でもない奴が人助けなんかしてんじゃねぇよ!」


市民B「そうだ!人殺しが!」


兵士「皆さん落ち着いて!、、、はっ!ネルヴァ殿!!」


兵士の要請に聞き参じてネルヴァが現れた


兵士「ネルヴァ殿、どうしてこちらに?」


ネルヴァ「む、ノヴァ兵士長が騒ぎを起こしたと聞いてな。してこれはどういう状況だ?」


ノヴァは額に脂汗をかきながら口を開けた


ノヴァ「私は悲鳴をあげた民を救うべく。スネイルに対処した。その行いは兵士じゃなくても力ある者の責任と思ったからです。」


ネルヴァ「確かにその理論は一理ある。だが過剰防衛では?(スネイルの死体を見ながら)」


ノヴァは口を閉ざし周りを見た。スネイルの死体、まるで自分が怪物かの様に見つめてくる民衆、ネルヴァの正論によって冷静になりつつも激しい葛藤をした。


ノヴァ「(力ある者が民を守る。これ自体は正しい。しかし、過剰防衛によってスネイルとはいえ民を死なせた。兵士でもない私が?これでは)」


キラースネイル以下の外道そう考えた時、黒い男の言葉を思い出す。


黒い男『つまりこれで君もキラースネイルにならないか?ということさ。こいつを体内に取り込めばキラースネイルを倒せる怪力を手に入れることができる。』


ノヴァ「(力の代償が外道に堕ちる、、、と言うことか?キラースネイルを倒すにはキラースネイルになるしかないと言うことなのか?)」


ネルヴァ「ノヴァ元兵士長、、、私に免じてスネイル殺しは免除する。ただ、悪い事は言わない。この町から出て行ってくれ、、、」


ノヴァは少し考えた後静かに「はっ!」と言い敬礼をした後、兵士や市民に頭を下げ自宅に戻った。


⑪〜ノヴァの自宅・夕方〜

ノヴァは荷物をまとめていた。ネルヴァの宣言通りにする為、町から出ていく為。荷物をバックの中に詰め込んでいく中、エペリナの絵を手に取った。辛い訓練も乗り越えられる様にと5年前に専門家に描かせた絵だ。


ノヴァ「エペリナ、、、俺はお前を救う事が出来なかった最低の兄だ。そして、民を殺した最低の兵士だ。」


ノヴァは視線を絵から窓へ移し夕日を悔しそうに見つめる。


ノヴァ「だが、こんな俺にも役割を見つけた。俺からお前を奪ったキラースネイル共を、これからやってくる【隣人(黒)】を始末する。それが俺にできる償いだ。」


ノヴァは部屋で自分に言い聞かせる様に、絵のエペリナに誓うように宣言した。【住人(白)】と【隣人(黒)】との狭間で兵士から戦士になることを

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