【プロットタイプ】摩擦
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
駄目になる一番の理由って、摩擦だよね。
ものだけじゃなくて、人間関係も。
ほぼ大抵のものは摩擦によって駄目になっていく。肌もそう、髪もそう、服もそう、靴もそう、傘もそう、全ての物はすり減る事によって駄目になっていく。そして其れは、何も物だけに限った事ではなく、人間関係にも言えるだろう。
頻繁に髪を梳かす様になって、変化が訪れた事が一つある。風呂に入った際にシャワーの水が通り易くなった。シャンプーが泡立ち易くなった。トリートメントがし易くなった。 一つの毛糸とミシン糸、何方が水を通しやすいか、と聞かれても其れは明確である。
だが、髪は梳かし過ぎると痛むらしい。数多に捧げられる摩擦によって痛むらしい。
「髪、綺麗になったね」
束ねた髪を前に向け、枝毛を探していると、目の前に座る諭羅からそう言われた。
顔を見る。何時もの私が絡みに行った時の鬱陶しげな顔ではなく、晴れ渡った笑顔だった。嘘でも、建前でも、増して皮肉でもなく、賞賛してくれているらしい。
「瑠衣がドヤ顔してる」
「あ?」
まさか自分に話を振られると思っていなかったのか、不機嫌な声で返事をする。この返事一つとっても、嫌な人は嫌がるのだろう。其れが梳かし過ぎた髪のように、摩擦を感じる人々も居るのだろう。その筆頭が諭羅であるとも思うのだが。
「『あ?』じゃないよ。言葉使いが悪い」
ほら、しっかり反論してくる。空気が濁るのを感じ、話を変える。
「まぁ、瑠衣が梳かしてくれるから」
高めのブラシを、櫛を買って、シャカシャカと。丁寧だった。髪が好きだとは分かっていたが、手入れも好きなのだと痛感した。
「摩擦によって、全ての物って駄目になるよね。物に限った話じゃないか。人間関係も」
最初は気にならなかった言動が気に障る様になったり、相手の体臭が合わずに段々と不快になってきたり、その積み重ねでその人の関係が嫌になる。
「でも擦れ合わないと発展も見込めないんだよね。摩擦を絶対に与えない行為というのは、そもそも干渉しないということ」
果たしてそれに意味はあるのだろうか。
ブラシを入れ続けなければ、私の長い髪は長い塊になるだけ。何れ部屋の隅に置かれた人形の様に、ベタベタになるのだろう。
「包まれた物に、ただそこにあるだけの物に、価値はあるのだろうか」
瑠衣のその言葉に、諭羅はただ笑って返すだけだった。
最近のテレビって、『賭け事』を主に出してくるよね。
推してる人がブランド物身に付けて、偶に炎上するのは、置いていかれたと思ってるから。
明日、忘れなかったら、または気が変わらなければ。
物が駄目になる最大の理由って、摩擦だと思うんです。
一、二回、箱から出して使うだけなら消耗も少ないけど、これを何度も繰り返すから、駄目になる。
だから時折、手入れが必要だったり、そもそも摩擦を与えない様に、カバーとか袋に入れる事になるんですが。
これね、人間関係でもそうじゃないですか。
一回、二回の不快な事なら目を瞑るけど、何度も同じ事を繰り返されると、愛想を尽かします。
受け答えをする時に常に否定から入るとか。
ゲームに負けると舌打ちとか、『クソが』と言うとか。
で、この摩擦を与えない究極系というのが、『そもそも其れと関わらない』なんですよ。
関わらなければ気に障る事も言いません。不快感を与えることもありません。
でもそれってその人にとって価値があるものなのか。
という話。
例え傷付くことになっても、何かしないと駄目になる一方なんですよ。
使わないと、擦れ合わないと、価値がないか、意味が無いんです。
傷付きながらも、オブラートに包みながらも、関わって行くしか生きていけないんだよね。
以下は眠気MAXの戯言発言。
動画見てたから、『はぁ〜?』ってなっちった。
自分のことしか考えてないんかよ!! って。
自分はよしよしされたいけど、相手のことはなんも考えてねぇのかよ!! って。『はぁ〜?』って。
お前のパピーでも、マミーでもねぇんだよ!! って。
共感ってさぁ、話にワンクッション置くことなんだよ。
オブラートに近いかも。
『今日も〇✕がツレー』って言った時、『じゃあそれ辞めれば?』、『自分のがつれぇ』って言われて、男女問わず嬉しい? 喜ぶ人いないと思うんだけど。
自分がされて嬉しい? 嬉しくないことしちゃ駄目でしょ。
そういう事するから、摩擦ダイレクトで人間関係駄目になるんだよ。
というか、愚痴の一つも垂れ流すことが許され無いほど、この世界は残酷なのか。
そんなに自分が上だと、正しいと示したいか。マウント取りてぇか。
闘争心剥き出しにするのも大概にしないと、円滑に回らんでしょーが。