スピード一休 作者: 木こる 掲載日:2024/05/14 立て看板にはこう書かれていた。 『このはしわたるべからず』 一休は頭を捻らせた。 するなと言われたことには逆らいたい性分だ。 この橋をなんとかして渡れないものだろうか。 そこで一休は閃いた。 一休は、橋の真ん中を堂々と歩いたのである。 これならば“端(はし)”を歩いていない。 我ながらよく利いたとんちだと思う。 和尚さんは額に手を当て、してやったりだ。 直後、足元が崩れ落ち、一休は奈落の底へと消え去った。 橋は壊れていたのだ。