皇帝陛下の愛娘は今日も幸せに笑う
これにて完結となります!最後までリリアージュを見守っていただければ幸いです!*・゜゜*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*
リリアージュが結婚して早十年。ナタナエルは引退して、リリアージュが女帝となった。ナタナエルは引退したといっても、まだまだ影響力を持ち合わせており、リリアージュに敵対する動きがあればリリアージュの祖父と協力して容赦なく潰している。ルイスはそんなナタナエルに呆れつつ、成長したリリアージュの姿に感動している。
二十八歳になったリリアージュは、今や凛とした美しくも優しく、そして時には厳しい判断も下せる国母となっていた。
また、同じく二十八歳になったニコラも皇配としてリリアージュを支える。素晴らしい信頼で結ばれた二人は、今日もラブラブな雰囲気を醸し出しているが突っ込む人は誰もいない。日常だからである。
リリアージュとニコラは今、可愛らしい愛娘である長女リリーと次女マリーの双子を捕まえて説教をしている。八歳になる二人は、五歳になる三女ニーナと隠れんぼをしていた際に宝物庫に侵入して結果中に閉じ込められていた。ニーナが騒ぐ二人の声を聞いていなければどうなっていたことか。お宝は傷つかなかったが、リリアージュとニコラにとっての一番の宝は子供達。心を鬼にして叱りつける。
「もう勝手に鍵を開けて入ったりしちゃダメよ。わかった?」
「ごめんなさい…」
「分かればいいの。でも、次は無しよ?」
「はい…」
「よしよし、いい子いい子。もう大丈夫よ」
すっかりと意気消沈した双子を抱きしめるリリアージュ。やはりナタナエルの血を引く彼女は、子供達に甘かった。ニコラはそんなリリアージュに苦笑しつつ再度双子に向き直る。
「危ないところには近寄らない。勝手に鍵を使わない。わかったかな?」
「わかった…」
「よしよし」
なんだかんだでニコラも結局双子に甘かった。ちなみに双子を見つけてくれたニーナは、ご褒美にチョコレートを貰っておりご満悦である。
その時、三歳になる長男ノアが、一歳になる次男ノエルを抱く乳母を連れて突撃してきた。
「母上ー!父上ー!姉上達ばかりではなくノアとノエルも構ってくださーい!」
乳母は申し訳なさそうに頭を下げるが、リリアージュは気にしなくていいと微笑む。
「ごめんね、ノア。ノエルもごめんね。寂しかった?」
「はい!」
「ふふ、素直なんだから」
リリアージュはノアを抱きしめる。ノアは嬉しそうに笑って、リリアージュの頬にキスをした。リリアージュもノアの頬にキスをする。
ニコラはノエルを抱く。一歳になるノエルは、パパが大好きなようで嬉しそうに笑った。
なお、当たり前ではあるが全員緑の髪である。瞳の色は双子が青、ニーナが赤、ノアが赤、ノエルが青である。
「リリアージュ。双子の説教は終わったか?」
「パパ!うん、もう分かってくれたよ。ね、二人とも」
「はい…」
「ごめんなさい…」
「これからは気をつけろ。怪我でもしたらどうする」
「気をつけます…」
「お爺ちゃん、ごめんね…」
ナタナエルはリリアージュの幼い頃そっくりの双子を抱き上げる。
「そう落ち込むな。悪いことをしなければ誰も怒ったりしない。お前達は国の宝だからな」
「お爺ちゃん大好き!」
「俺も愛している」
ナタナエルは、リリアージュへの溺愛ぶりは健在だが、孫達には更に甘い。ルイスに甘やかさないように言い含められるくらい甘い。そんなナタナエルにリリアージュは困ったように笑った。自分も子供達に甘いので、何も言えない。
「あ、ごめんねパパ。そろそろ公務に戻るから、子供達をよろしくね」
「わかった」
「行こうか、ニコラ」
「そうだね、リリアージュ」
「父上も母上ももう行っちゃうの!?」
ノアが泣き出しそうになる。しかし、ナタナエルは心を鬼にしてノアを止める。
「ノア、泣くな。リリアージュもニコラも、国のために働きに行くんだ。わかるだろう?」
「わかんない…」
「…そうか。まあ、そういう話はまだ早いか。でも、父上と母上を困らせたくないよな?」
「うん」
「だったら泣くな。俺が一緒にいてやるから」
「お祖父様大好き!」
「俺も愛している」
リリアージュはそんな祖父と孫のやり取りにほのぼのしつつ、公務に戻る。そんなリリアージュをニコラは影に日向にしっかりと支えた。
仕事を終わらせて、プライベートな時間。リリアージュはノアとニーナを抱きしめる。ニコラはノエルを抱き上げて高い高いをして、ナタナエルが双子を両腕で抱えた。そして、たわいない話をする。この時間がリリアージュにとっての一番の幸せだ。ナタナエルとリリアージュの護衛をするルイスとシモンとラウルはそんな穏やかな家族の時間を優しく見守る。
そこに、エミリアとレオノールが子供達を連れて遊びにきた。
「リリアージュ様!また来ましたわ!」
「リリアージュ様、お手製のケーキをどうぞ!」
「エミリアちゃん、レオノールちゃん!」
こういったお友達との時間ももちろん大事であるリリアージュは、微笑んで二人を迎える。
そうなると自然と子供達は子供同士で遊び、大人達はティータイムを過ごすことになる。
「リリアージュ様。最近はとても穏やかで、幸せですわね」
「それもこれもリリアージュ様の統治のおかげだね!」
リリアージュはエミリアとレオノールの言葉に少し照れる。
「でも、ニコラがリリアージュ様をきっちりと支えた結果でもあるよな」
「ええ。ニコラも素晴らしいですよ」
シモンとラウルからそう言われて、ニコラも少しくすぐったい気分になった。
「二人とも、今は立派な女帝と皇配だな」
「素晴らしいですよ、お二人とも」
ナタナエルとルイスから手放しに褒められた二人は今度こそ照れる。顔が真っ赤になる。
リリアージュはもう、何も知らない無垢で無邪気な少女ではない。この十年でこの世の色々な側面を見てきた。それでもリリアージュは、幸せに笑う。守るべき国があり、大切な家族とお友達がいる。その幸せを噛み締めながら。
これにて完結となりますー!.°(ಗдಗ。)°.
気が付いたら長編と化していましたが、皆様のおかげで楽しく書けました!長くて短い間でしたが、本当にありがとうございました!・:*+.\(( °ω° ))/.:+




