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皇帝陛下の愛娘は今日も無邪気に笑う【長編版】  作者: 下菊みこと


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30/62

皇帝陛下の愛娘は改めてお友達を良く観察する

リリアージュは夜更かしの翌朝、いつも通りに起きていつも通りに友達と会う。そこからミッションスタートである。とりあえず今日は、可能な限り友達を観察するのだ。


まず、ニコラ・オディロン。銀髪に赤い瞳、整った顔立ち。さらっとした高身長で、筋肉も程よく付いている。


オディロン公爵家の次男。後妻の子で、両親が亡くなった際に前妻の子である兄に放逐された。ルイスが身元引き受け人となりリリアージュの侍従になる。リリアージュ以外には基本タメ口。もし、ニコラと婚約したら、敬語は外してもらえるだろうか?なんだか苦戦しそうな気がする。


でも、ニコラはリリアージュをいつも優しく見守ってくれる。頼りになるし、大好きなのだ。


次に、シモン・セラフィン。赤い髪に緑の瞳。凛々しい顔立ちで、筋肉質で高身長。見る人が見たら怖くうつるかもしれないが、基本的には優しい。


侯爵家三男。騎士団長息子。魔法の適性がないものの、剣技だけならば同世代の子供たちの中で群を抜く。基本タメ口。口が悪い。侯爵家を継ぐ長兄、スペアの次兄とは違い騎士として名を馳せるのを期待される。父は魔法剣術の達人。


リリアージュに対しては基本的に何かあれば絶対守るというスタンス。安心して守ってもらえる自分だけの騎士様である。


そしてラウル・ルーセル。茶髪にアースアイ(青い瞳にオレンジ色が混ざる)顔立ちは甘い美男子。背は平均的で、あまり鍛えてはいないがだらしない肉体ではなく引き締まっている。


宮廷魔術師長の息子であると同時に伯爵令息。次男。伯爵令息として、次期伯爵として優秀な兄が伯爵家を継ぐ。そのかわり自分は最年少で宮廷魔術師となる。誰に対しても敬語。タメ口で話してもらうのは諦めた方が早そうだと思う。本当に誰に対しても敬語だから。でもそこも含めてラウルなのだ。


リリアージュが危険な目に合わないよう、時々ちらちらと魔力の痕跡がないか辺りをチェックしてくれていることを妖精王の加護を受けてから気付いた。気遣い屋さんで、とても素敵な人。


うん。どう考えても全員魅力的である。今すぐ選べと言われたら即座に反応出来る気がしない。


現実逃避に、二人も観察する。


エミリア・オクタヴィアン。金髪に緑の瞳。最近は強気な顔立ちに見えるメイクで武装している。可愛いのも似合うが、こういうのも似合う。


昔リリアージュが着飾ったエミリアに無理矢理大きな鏡を見せて可愛らしい姿を見せたことで覚醒。可愛いは作れる、教養と特技も作れる。すらすらと言葉が出てくる、背をしゃんと伸ばした美しい少女になった。基本敬語。


レオノール・イヴォン。ストロベリーブロントの髪に蒼い瞳。ほんわかした見た目に見えるがその実活発。


お菓子作りが趣味の伯爵令嬢。他のご令嬢たちから令嬢らしからぬ趣味と誹られるも、リリアージュがなんのためらいもなく手作りお菓子を食べて褒めたので仲良くなる。基本タメ口。


うん。二人とももしリリアージュが男の子だったら絶対結婚したかった。


観察してわかった。観察だけじゃ選べない。リリアージュは困惑した。

連載三本同時進行になるかもしれません。散発投稿がさらにペース減るかもしれませんがお付き合いのほどよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 誰も選べないぐらい(・∀・)イイ!! 等とと思っているといきなりダークホースが現れたりしたら嬉し楽しいなと思ってみたりしております。 でもどのみち溺愛お父様のお眼鏡にかなうって、きっと物凄…
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