聖剣レヴァスタイン
「っ…………」
いつの間にか元の場所に戻ってきたようだ。
ふかふかなベッド。おしゃれな部屋。寒くも暑くもなく、快適に調整されている室温。
――王都レベルオンの王城。その一室だ。
「なんだったんだ、いまのは……」
――――
【全自動レベルアップ】によってアルバートのレベルが急速に上がりました。
レベル:532
攻撃力:40921
防御力:390832
魔法攻撃力:49082
魔法防御力:44823
速さ:69803
神域覚醒まで:あと468
使用可能なスキル一覧
・【鑑定】
・【闇属性魔法】
――――
よくよく見れば、《使用可能なスキル一覧》から「$$$$%$」が消えたようだ。
いまの映像で役割を終えた……ということだろうか。
と。
――――
パルア・ヴァレスタインから《聖剣レヴァスタイン》が届いています。
受け取りますか?
――――
視界にまったく予期せぬメッセージが浮かんできて、俺は目を見開いた。
聖剣レヴァスタインって……さっきパルアが言ってたやつか?
よくわからないが、物は試しだ。
受け取って困る物でもないだろうしな。たぶん。
「受け取る」
そう小声で呟くと、突如、俺の目の前に淡い光が出現した。
最初は球状の形をしていたそれは、少しずつ見た目を変え……そして数秒後には、見覚えのある剣に変化を遂げていた。
――聖剣レヴァスタイン。
さっきパルアが持っていたそれと、まったく同じ剣に。
「マ……マジかよ……」
さっきの映像は……やっぱり夢じゃなかったってことか。
俺は《剣聖》の血を引いていて……
そして【全自動レベルアップ】は、きたる《闇の軍勢》に備えて託されたもので。
急展開すぎて色々ついていけないが、パルアから渡された《聖剣》が本物だった以上、ある程度は信用しないわけにはいくまい。
「さて……この剣、どうするか……」
正直なところ……わくわくしないでもない。
俺にとっては初めての剣だし、それに、妙に手に馴染むっていうか……
とにかく実戦で使ってみたい気がムンムン湧いてくるのだ。
「しかし、ここで振り回すのは危険か……」
さすがに王城で素振りするのは違うよな。
間違って調度品かなにかをぶっ壊してしまったら、いったいいくら請求されるかわからない。請求とか借金とかは、貧乏人が最も嫌う言葉のひとつである。
「試すなら……明日にするか」
もう夜も遅い。
明日は《勇者》としての初任務があるみたいだし、今日はたっぷり英気を養って、翌日に備えたほうが――
「アルバートっ!!」
ふいに部屋のドアが開けられ、俺は肩を竦めた。
ルリス・ラ・レベルオン――
いつもは天真爛漫な彼女が、珍しく顔を真っ青にしていた。
「エリとバルフレイさんがピンチだって!! 助けてあげて!!」
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