過去の作品より
いつ書いたものかは覚えてない。
だけど、ずっと昔に書いたもの。
それを今、ここに。
そして、これが自分の全てになっていたんだと思う。
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愛する人 愛した人
私が私に成る前の私は女だった
女でありながら
女性しか愛せない
男の魅力というもの
男らしさを嫌っていた
私は同性愛者だった
私は一人の女性を愛し
幾多の時の中で
女として生を受け
女として生活し
女として女性を愛し続けた
その度に巡り会う
その一人の女性とは付き合う事すら
触れ合う事も出来なかった
私は女性が好きで
女性を除く者には魅力を感じない
それは今も変わらない
女性に気安く声をかけ
仲良く成り
電話をしたり
出掛けたり
女同士なら言われる事は
「明るくて、打ち解け易い」と言ってもらえた
目的は違っても
女性に気安く声をかけ
仲良く成り
電話をしたり
出掛けたり
言われる事は
「女好き」
今は男だから
私はその一人の女性と出会い
いつまでも側に居られる様に
幾多の女としての時を越え
今という時を迎えた
男として
限り無く女性に成る事を望む男として、この世界に生を受ける事が出来た
私が女に成る事を望んでも
女に成ってしまう事を選ばないのは
その女性と、男と女として結ばれる為
その為に私は男であり続ける
今の私は男
貴女の前に男として存在し
貴女と結ばれたい
男と女性として