出さない手紙 2009.0806.2220
これは彼女に今日の事を謝ろうとして、書いていたメールをメールから手紙にしたもの。
しかし、手紙を書き終えて渡す事を自分が選べない手紙。
いつか、渡すのか、そのまま持ち続けるのか、もしくは捨ててしまうのか分からないけど、とにかく今は渡せないから、ここに残しておく。
※彼女の名前部分を【貴女】に置き換えています。
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こういうやり取りをしたらいけないのは分かってるけど、うまく説明できない気持ちがあって手紙を書いてる。
本当は昨日、メールで送るつもりだったけど、何か違う気がして、直接話して聞こうと思ったけど、それもできなくなったから手紙にする。
返信が必要な内容でもないから、電話じゃない方が良かった気もする。
手紙を書く理由は、何かうまく言えないけど、意味に多少の誤りがあっていいなら、昨日の事とかを謝りたくて、お願いでもあって今に至る。
前にも言ったけど、自分がどうしていいか分からなくて、どう接していいか分からなくて、おかしくなりそう。
色々な部分で【貴女】に対する態度とか、言葉が自分の中で不自然になる。
その殆どが、自分の中で【貴女】に対して使いたくない言葉だったり、態度で何とも言い表せない気持ちになる。
今もそう。
【貴女】は前にこの状態に対して、「全然平気だ」って言ってたし、本当にそうなんだろうけど、自分は全く平気じゃない。
毎日毎日、本当に何でもない事だけど話したい事があるし、毎日毎日、いつも【貴女】の事ばかり考えてる。
話もしないし、一緒にいるわけじゃないし、待つ事事態が無意味になる気がして、どんどん色々な事を考えるせいで、不必要なくらい冷静になる。
でも、その冷静過ぎる自分に苛々する。
何もかもどうでも良くて、何もかも面白くなくて、何もかもそれ自身を感じ取る事ができない。
そんな中でも、それらが全部【貴女】に繋がっていく。
【貴女】ならどう思うのか、【貴女】とならどうなのか、【貴女】なら何を感じるのか。そういう風に繋がっていく。
そんな中で、好きかどうかの感覚が麻痺してきてる。
自分でも自分の気持ちが分からない状態になってきてる。
この期間の事をエッセイとして、文章にしていっている話をしたけど、それこそ最初は【貴女】への想いが書いてあった。
でも、今はそうじゃなくて、【貴女】を思い続ける自分が何を考えているのかを書いてる。
こんな手紙を書いたらいけない期間なんだろうけど、本当におかしくなりそうだから、書いてる。
【貴女】が好き。
いない状態を考えられないくらい好き。
だから、もう好きとか愛してるとかの領域ではなくて、いないと本当に駄目な状態。
書いても書いても書ききれないくらい、【貴女】の事を考えてて、【貴女】の事を考え過ぎて、【貴女】の事を考えてるのが普通に成り過ぎて、【貴女】の事を考えてるのか自分の事を考えてるのかも分からないくらい。
書いてる事が意味が分からない。
ずっと考えすぎて、何も頭に入ってこないし、他の事を考えたり、受け止める余裕がない。
今は怪我があるから、その痛みを感じると現実に戻ってくる様な感覚で、それまで何を考えていたのか分からなくなる。
朝の電車は、今は一時間早い時間にしているせいで、少し空いているけど、それでも座れる様な状態ではないし、人に押される事もあるし、駅に降りたら歩くのに必死で、会社までの電車は痛みの事を考えるから凄く長く感じる。
だけど、帰りは本当に数分くらいにしか感じない。
【貴女】の事を考えてたのは分かる。
でも、【貴女】との何を考えてたのかは全く覚えてない。
どうせ伝えられないし、覚えている意味がないから忘れるんだと思う。
それに、何を考えても28日でお別れなんだと思っている以上、先の事を考える事が無駄だからこそ覚えていないんだと思う。
話したい事がたくさんあって、聞きたい事がたくさんあって、一緒にいたいのに、話したい事を忘れていくしかなくて、聞きたい事も忘れていって、何でもない事かも知れないけど、【貴女】との時間が消えていくみたいで悲しい。
今、これを書いてて涙が出てきて、書くのを中断したら泣いてしまった。
こんな事を書くものでもないけど、【貴女】が自分にくれたたくさんの初めての中で、これも初めての事だから書いておこうと思った。
今までも、たまに泣く事はあったけど、それは辛くて泣いてた。
でも、今の自分は辛くて泣いたわけじゃなかった。
どうして、泣いているのかも分からないくらいで、体の力が入らなくなってきて、どんどん涙が出てきて、声を殺して泣いた。
今まで、泣く理由として感じた事のない気持ちだったから分からなかったけど、泣いてる途中で分かった。
凄く悲しかった。
辛いのもきっとあったけど、とにかく悲しかった。
目が痛い。
こんな状態、もう続けられない。
本当に自分が壊れてしまうのを感じる。
もう少しだと思う。
どうなるのか怖い。
本当は、このメールには、以下の事を書いていて、手紙として渡すために伝えたい事を書き足してて、今の状態になった。
以下、元の文章。
自分は確かに話し掛けてしまうし、朝だけでも【貴女】を見たくて下にいる。
格好悪い事かも知れないけど、指輪を外す事もできないし、そばを通るときは少しだけ【貴女】を見る。
この前のおかしな状態と同じ事も一度あったし、今は怪我もあって、色々な部分で【貴女】の事ばかり考える。
話がしたいし、会いたいし、声だけでも聞きたいし、見つめていられるなら【貴女】を見てたい。
理由なんて、何でもいい。
とにかく好きだよ。
毎日、「あと何日だ」って思ってる。
それでも、守れてない部分もたくさんあるけど、自分なりに約束を守ろうとしてる。
だから、「【貴女】に頼っていい」なんて思わせないでほしい。
それと自分の事とは気にしないでほしい。
怪我をしたのは予想外だけど、でもそれで気にしたりしたら、【貴女】の考えたこの期間は意味がないんでしょ?
ここまでが、元々伝えようとしてた内容の続き。
元々、渡す気ではいたけど、とにかく一緒にいた時間が多過ぎて時間がなかったからこそ、今になってメールアドレスを変更したし、今日、合鍵を作った。
【貴女】が言う通り、【貴女】が「最後の砦」であるなら、今の自分はその最後の砦を使うタイミングを絶対に計り間違うと思った。
元々は「いつでも来て欲しい」という意味を込めて、合鍵を渡すつもりだったけど、今の状態ではそれはないのだから、今の場合には「本当の意味で頼れる人がいないから渡す」という事になる。
この前の過呼吸状態も、凄まじい虚無感もどうにか乗り切った。
だから、自分は今後もきっと【貴女】に頼らないで28日まで過ごすつもりだった。
だからこそ、本当に頼らなければ本当に危ない状態に身体的に限界がきても頼らないで乗り切ろうとして、その結果が怖い。
何が起きるかなんて予想できないし、そうなる要因があるわけでもない。
それこそ、現状の身近な危機としては骨の話。
痛みを感じると、その場で動けなくなる。
だけど、他人がいつも自分の存在に気を遣ってくれるわけもなく、動けなくて立ち止まった瞬間に後ろから押されたりして、それが階段とかであれば、きっと大きな怪我になる。
そうなった時は、きっと母親が家まで来て、着替えだとか色々と用意してくれるのかも知れない。
でも、もしも母親に連絡がいかない様な事があって、【貴女】が知る事ができたら、その時は頼るしかない。
その時に家に入らなければいけないのに、鍵がなければどうする事もできない事態になるかも知れない。
だから、【貴女】が「最後の砦」だと言うなら、最後の砦として合鍵を渡しておこうと思った。
だけど、今は少し心境が違う。
さっき、【貴女】にメールを送り直した。
「もう、きっと限界だから、この状態をやめたい」という話をする為に話したいから、「話せるなら話したい」という内容にした。
だけど、今は迷ってる。
【貴女】から返信が来る前に話すのか、話さないのか決めないといけない。
今、自分は答えがほしい。
自分の中では、【貴女】は既に答えが出ている気がしてならない。
だから、それならそれでいい。
もう自分はこのままではいられないから、【貴女】がもしもいいなら友達でいい。
自分は【貴女】が生活に無い事が、もう耐えられない。
【貴女】に伝えてもいい事すら伝えられない状態に耐えられない。
まだ、たったの一週間程度なのに、自分には一ヶ月近くか、それ以上に感じる。
残り、22日は、きっと耐え切れない。
本当に壊れてしまうと思う。
今はその危機を感じる事ができているのだから、ギリギリ正常なんだと思う。
もう無理だ。
【貴女】のせいにするわけじゃないけど、【貴女】が「頼っていい」と教えてくれて、忘れてた気持ちの様なものが戻ってきた。
【貴女】への「諦めるしかない」という気持ちが、「一緒にいたい」という元の気持ちに戻ってしまった。
それは、今日の仕事の後半辺りに感じた。
「どうして、そんな事を言うんだ」って何度も苛々した。
でも、それが凄く嫌だった。
心配してくれて凄く嬉しいのに、それを迷惑であるかの様に返した自分が嫌だった。
そもそも、【貴女】に嬉しくてたまらない気持ちを、ありのまま言えない現状だけで苛々していたのに、
もう無理だよ、【貴女】。
【貴女】が彼を好きな理由を知りたかったけど、それを待てない。
【貴女】がどうするのか、その本当の答えを知りたかったけど、もう待てない。
だから、完全に終わりにしてくれていい。
友達でいいって、さっき書いたけど、それもやめておこう。
結局、自分は28日に【貴女】が彼を選ぶ事しか考えてなかった。
だから、自分はその後も待つつもりだった。
でも、今の状態から考えて、【貴女】が未来にいる可能性を完全に消してしまうしか無いと思う。
待ってればいい。そう思ったけど、【貴女】は今まで好きになった人とは違う。
好き過ぎて、それに揺るぎが無さ過ぎて、他の人に微塵も関心が沸かな過ぎて、心に余裕が全くなくて、辛過ぎる。
少しでも気持ちに揺るぎがあれば、もっと待っていられるけど、【貴女】に対しては気持ちが完全に揺るがない。
だから、自分の中から【貴女】がいる未来を完全に潰してほしい。
きっと、どんなに自分の中で「諦めないといけない」と思ってても、少しの期待が残っているのがいけないと思う。
だから、【貴女】が今持っている答えの通り、彼を選ぶ事を教えてほしい。
彼といる事が本当に幸せなんだと、教えてほしい。
だから、自分を選ばない事を教えてほしい。
怪我の事とか、そういうのは心配しなくていいよ。
今、仕事も忙しくなってきているし、どちらにしても会社には行く。
だから、死んだりもしない。
だから、遠慮も何もしないで、切り捨ててほしい。
一応、最後の砦としても使えなくなるけど、合鍵は作ってしまったし、持っていても仕方ないのもあるし、本当に誰かに何かしてもらわないと、どうする事もできない時のために、会社の引き出しにでも預かっていて下さい。
お願いします。
最後に未練たらしいけど、もしも待っている事に意味があって、【貴女】もまだ答えが出なくて、それで可能なら「待たせたい」と、少しでも思うならそれを教えてほしい。
待っている事に、意味を感じなくなってしまったから、この結論なのだから、待っていてそれに本当に意味があるなら、【貴女】の事を諦めたくない。
本心を書くなら、「待っててほしい」と言われたい。
どうしてそう思うのかを理由を書きたいけど、書けば書くほど、映画の台詞みたいな事ばかり出てきて、嘘みたいに見えてしまうから、書かないけど、本当に愛しているから、待つ事に意味があるなら、待ちたい。