はじめの0727
これはきっと、小説でも詩でも何でもない。
だから表現も変わっていくし、様々なものを統一しない。これを読むあなたが憂鬱になりやすいなら、私はこれを勧めない。
そして、あなたが静かな時間を好まなずに、そして流れる時間をただ見つめる事ができないなら、私はこれを薦めない。
そして、この文章の意味が分からないなら、尚更、あなたにこれを薦めない。
2009/7.27
今日は朝から雨が降っていた。
朝は音がするほど
会社を休んだ。
理由もどうにか考えた。
一人の家で
二人分に近い洗濯物
洗濯機が轟音を響かせても
終わりを告げるアラームが鳴っても
自分はベッドから出る事はできなかった。
夕方には雨は静かになっていた。
洗濯物を籠に詰めていると
背中に当たる雨達が
そっと静かに罵倒されてる気持ちにさせる。
曇った空に、航空機の音が響いていて
その音が酷く自分の中にも響いてた。
それが何とも、心地が良かった。
恋が終わって、
何もかも失って
自分は変わってしまうと思ってた。
実際は無くしたものが多すぎて
変わるどころか
何も考える事もできず
何も思う事もできずにいる
私は彼女を奪えなかった
ただの敗者
ただの敗者になる前は人だった
私は人であるが故に
クリエイターだった
だから、ここに自分の物語を
ただ残そうと思った
彼女が帰るその日まで




