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2020年とワンダーランド  作者: 牧田祐樹
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二は話夢からさめた

僕は目を覚ました。僕はベットの中で見た夢を思い出している。シーツの感触薄い布団のような、シーツみたいな物名前はわからないがその感触を感じて、夢の物語を思い出そうと努めた。しかし、全然思い出せない。霧に覆われていたことだけは、分かる。それとコンビニあとは、窓から見えるビルや窓を開けると聞こえる外の音だけはわかる。僕は窓を見た。おかしいところがある。僕は東京に住んではないのだ。今は高校を卒業している。就職はしていない。僕が住んでいるいるところは、太平洋が近くにある町に住んでいる。魚と花が有名で花の町と呼ばれている。

港のほうから、漁師の船が音をあげる。この音が小さい頃から好きだ。窓から見える石の壁を猫が通り過ぎた。猫も船を見に来たのだろうか。僕は猫を不思議に思っている。なぜかというと猫は人に懐かないそうだ。人が喜ぶことをしていると聞いた。あとは、猫は僕にずっとついてくるのだ。しばらく付いてきて、いなくなる。この町の猫は僕に好意でも抱いているのだろうか。しかし、この町には、猫がたくさんいる。同じ毛並みの色が多い。だから付いてくる猫は、だいたい同じ色だ。たまたま違う色の猫が付いてくる。まるで、色違いの電車みたいだと僕は思った。

考えをやめて、ベットから起きて洗面所で顔を洗って、外へ出た。僕が住んでいるアパートは、親の会社の派遣社員の寮だ。だから、無料で住める。

高校の時から、いや小さい時から、一人になりたいと思っていた。だから高校を卒業してから、親に相談して、ここに住ませてもらえた。おこずかいを貯めて、そして、小さい時から貯めていたお年玉で食料を買ったり、どこかに旅行したりそんな生活をしている。親の親戚や友達は、だいだい金持ちなので、お年玉は多かった。

階段を降りて、海を見ようと、海があるほうに歩きだした。道路の脇は草が生えている。薄くて、細長い雑草だ。右側の雑草が音をたてて、揺れた。そこから、猫が出てきた。白色の毛の猫だ。その猫は僕のほうを見ている。僕は通り過ぎようとしたが、なぜか動きたくない、気持ちになり、猫を見ていた。どれくらい時間がたっただろうか。僕と猫は、お互いにずっと見つめていた。そして、猫が動いて、僕の前に来た。

その猫の目は人の目にみえた。雰囲気が猫ではない気がした。

「ゆめいらい」

猫が言った。


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