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エピソード2【ようこそ俺達の部隊へ】

「お前を部隊に入れるとは言ったが、お前を正式に入れるには本部に手続きしにいかないといけない。今から車に乗って本部まで行くぞ。ついてこい」


 手招きをして、部屋を出て行った。俺は後を追いかけて行く。家を出ると、目の前に車が一台止まっている。


「何を突っ立ってる。早く乗れ 桜花とクロも来い」


車の中から声がすると、後ろからさっきの二人組が乗り込んでいった。俺もそれに続いて車に乗った。

運転席のほうを見ると知らない人がいた。見ているとミラー越しから目が合い


「そいつが拾った子供か、俺はデットって言うんだ。よろしくな」


その流れで自己紹介が始まった。


「そういえば俺達挨拶してなかったな。俺はカルマ こいつらの隊長をしている。」


「私は桜花よろしくね」


「俺はクロって言うんだ。よろしく」


「…俺の名前…セナ」


 そう言い、僕は車から見える街並みを眺めた。


数十分すると車が止まり皆降り始めた。

「着いたぞ。俺達の本部だ」


 天にも届きそうな銀色の大きな建物が建っており、長い階段が上まで続いている。

それをカルマ達が上がり始め、急いでついて上がる。

上まで上がるとカルマがカードを取り出し建物のセンサーにスキャンさせドアを開けた。

中に入ると奥のほうから、秘書のような人がこちらに近づいてきた。


「ようこそいらっしゃいました。カルマ隊長、その子が例の子供ですね。」


「そうだ、この子を部隊に入れる手続きがしたい。準備をしてくれ。」


「かしこまりました。私は本部長の秘書です。よろしくお願いします。」


 奥のドアが開き、案内してくれた。

中に入ると沢山の兵士が仲間同士で話をしていたり、武器の調達、手入れなどをしていた。

秘書の人についていくと一つの部屋に連れていかれた。そうして言われた通りに手続きをしていった。


数時間後...


待合室で休んでいると、先ほどの秘書が来て


「お待たせしました。これで正式に部隊に入隊しました。」


部隊服と武器を渡された。服には部隊のマークが入っている。


「よし、これでお前は俺達の仲間だ。ほかの仲間も任務が終わって帰ってくるみたいだしアジトに帰るぞ」


 車に乗り込み、アジトに帰った。

アジトにつくと、男女二人が椅子に座っていた。俺に気づき、椅子から立ち上がり声をかけてきた。


「おっ新入り、俺の名前はレグルスよろしくな」

「私は エレナよろしくお願いします。」


二人と自己紹介を済ませると部屋で休むことにした。アジトは6つしか部屋が用意されておらず、クロが部屋に来なよというのでそこで寝させてもらっていた。


次の日...



朝になるとクロに肩をたたかれた。


「今からお前を訓練するぞ。着替えて外に行っとけ」


 服を着替え、武器をもって外に出た。

外に出るとカルマが車の前で待っていた。俺に気づくと


「よし、今からお前の得意なものを見つけていくぞ。これから何種類もの訓練を受けてもらう。」


 車に乗り込み、訓練所に連れていかれることになった。


狙撃、射撃、人質救出、体術...様々な訓練をした。何もかも初めての体験で疲れがたまり座り込む。


するとカルマが近づいてきて


「休んでいる暇はないぞ 動け」


 俺の体を持ち上げ、訓練を続けさせられた。

重い武器を持ち、ひたすら走り続けた。それが終わると次に縄を上り続けた。

すると手の皮が剥け始めた。足も棒のようになり、ヘロヘロになり倒れこむ。すると、


「よし、これくらいだな。お前の適正がだんだんわかってきた 今日はゆっくり休め」


地獄の訓練がこれで終わり、疲れか車の中で眠っていた。


アジトに帰ると、夕食が用意してあった。まるでフルコースのような豪勢な料理が並んでいた。


キッチンを見るとクロが用意をしていた。


「俺、料理が得意なんだよね。しっかり栄養取って優秀な兵士になってもらわないとね。」


腹がぐぅ~となり、席に座って他の仲間が全員座ったところで全員で合掌をした。


「今日もおいしそうな料理ありがとう。ではいただきます。」


カルマが言い終わると他の仲間も「いただきます」と言い食事を始める。

とてもおいしかった。クロの料理を気に入り誰よりも食べまくる。

その姿を見て、クロがうれしそうな笑顔を浮かべていた。


「クロ、何ニヤニヤしてるんだよ。キモいぞ」


「レグルスお前、食事抜きな。セナお前が全部食べていいよ」


クロがレグルスの前にある皿を取り上げ、俺の前に置く。


「悪かったって!クロ様の夕食食わせてください!」


皆が笑い、明るい雰囲気が食卓を包んだ。


食事が終わると皿を下げ、シャワーを浴びてそのままクロの部屋で眠った。


...助け..て...


何か声が聞こえる。


......助けて...


目が覚めると、まだ真夜中だった。周りを見渡すがクロしかいなかった。


「クロの寝言か」


そう思いまた、布団をかぶって眠りについた。

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