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一話 あ・あ・あ・あ・あ・・・・・
僕の同僚があまりにもつらそうなのでせめて異世界では幸せになってもらいたいなぁ
プロローグ
藤木孝則は朝が嫌いだ。
仕事に行かなければならないからだ。
今日も朝から怒られ、何もできず、ただ時間が早く過ぎてくれるように祈るのみ。
同期で入社した者は次々と能力を上げて日々成長している。
半面藤木は覚えたことをすぐに忘れそのたびに上司に呆れられる始末。
今では誰も藤木のことを気に掛けるものはいなくなった。
今日も気分が憂鬱な気持ちで帰宅する。
家の中のみが自分の心を癒してくれる。
藤木は幼いころからやっているゲーム「ポエモン」のみが
こんな日々を変えたいと思っても藤木は何もできない。
あぁ誰でもいいから自分をここから連れ出してくれないかな
そう考えながら明日のための準備をしていたら唐突に足元が光り始めた。
思わず目をつぶると空気が変わったのを感じる。
こうして僕は退屈な毎日から無理やり連れ出されたのだ。