使い魔誕生
ベルに案内され城を見て廻る、綺麗な城だが色々とボロが目立つ、聞けばベルと同様な使い魔が昔は沢山居たらしいが、度重なる戦いに駆り出され、今管理者はベル一人になってしまったとの事。
「使い魔ってどうやって生み出すんだ?」
ま、まさかベル……と?
「前魔王様はかなり効率良く生み出すシステムをお作りになられました」
「効率良く?」
「はい、では玉座にご案内致します」
そう言ってベルは城の上階にある魔王の玉座が置いてある部屋に案内してくれた。
「凄い部屋だな……」
大きめのビルのワンフロアー位の大きさ、そしていかにもな装飾が施されている椅子が鎮座している。
「マスターの最も重要な部屋になられます、バスルームや寝室もこちらにございます」
いかにもの部屋のいかにもの椅子……、俺はその椅子に近づきそっと触れてみる……うん触った感じは普通の椅子だな。
「その椅子にお座りになり、どんな使い魔が欲しいか願えば、目の前の魔方陣より召喚されます」
「え? そんな事で?」
何か作ったり、呪文を唱えたり、魔法を覚えたりする分けじゃなく、願うだけ?
「はいこのシステムを構築したお陰で前マスターは長く魔王としてこの世界に君臨されました」
「そうか、だからハーレムも可能って事か……」
ベルみたいな娘がわんさかと、ふふふふ
「マスター、ただし一つだけご注意が」
「ああ、うん、まあ何かあるよね」
「はい……この召喚方法はかなりの体力が奪われます、年老いた前マスターはその体力の衰えか、週に1度それも物凄く知能の低いモンスターしか召喚出来なくなりました」
「知能?」
「はい、命令も聞かずただ攻撃するだけのモンスター」
「俺達にも攻撃してくるのか?」
「いえ、それは大丈夫です、ただ飼い慣らす事は出来ません、野に放つか処分するかです」
「他にも色々御座いましたが、それはあくまでも前マスターの事、マスターがどういった使い魔を生み出すかは……」
「やってみなけりゃ分からないって事か」
「はい……」
「俺に体力がなく召喚した場合は?」
「最悪死も、前マスターも何度か昏睡状態に」
マジか……一体どれくらいの体力が必要になるんだ? 年老いたって言っても魔王だろ? 今の俺より体力があるかも……
「まあ、生みの苦しみって言うのはどんな事でもある事だ、良いぜやって見よう、体力には自信あるしな!」
俺は玉座に座り目を閉じる。
椅子から立ち上る霊気の様な物が俺を包む
「マスター……ご無事で」
ベルが俺から離れていく、俺は目を閉じているのに部屋中の気配が分かる、いや、部屋所ではない、この城、更に周りの気配が分かる……そうかさっき感じたのはこの城を守っている使い魔達か……さっき言っていた知能の低いモンスター達、命令は聞かないが、本能的に俺を、魔王を守る様に生まれて来ているのが分かる。
これが魔王の力か……いや、こんな物は、ほんの一部だろう、それよりも今は集中だ、俺は使い魔を召喚中なんだ。
「どんな使い魔が欲しいかってそんなの決まってる!」
俺好みの出るところは出て締まる所は締まってる美しいお姉様みたいな俺を甘やかしてくれる癒し系の使い魔だ、ベルよりも、もっと美しく忠実な俺様の使い魔……
物凄い体力が奪われるのが分かる、まるでフルマラソンを走った時の様だ、しかしこんな事では俺の体力を全て奪うなんて出来ない、さあ出でよ俺のシモベ、俺のハーレム作りが始まる!
「あははははははははははははははははは」
今俺は全知全能の神になった気分だ、そうかこれが魔王か、魔王の力かあああああああああああ!
そして魔方陣の中に俺が初めて召喚した俺のシモベ、俺が欲した使い魔が誕生した。
「…………マスター……これがマスターの欲しかった使い魔ですか……」
物凄く冷ややかな目で俺を見つめるベル……えっとどんな命令でも聞き、命まで捧げる俺のシモベが、凄い冷やかな目で……
「え? いや、そんなはずは……俺はもっとこうボンキュボン的な」
「にぃに……」
その使い魔が目を開けると俺を見つめてそう呼んだ……
「あ、いや、にぃにじゃなくてマスター」
「にぃに~~~~~」
「うわあああああああああああああああああ」
ふわふわ栗毛の猫耳幼女、しかも全裸が俺に抱きつく
「いや、ちょっと待って、違う」
「マスターそんなご趣味が、どうりで私など相手にされないご様子と思っておりました」
「にぃに~~にぃに~~」
「いや、ちょっと待って違う俺にはそんな趣味は」
「では私自室に戻っております、どうぞお楽しみ下さいませ」
「ちょっと待ってベル、違うんだ待って」
「にぃに~~~~~」
「ちがううううううう、俺はロリコンじゃないいいいいいいいいいい!」
新作集中投稿中ですが……やはり異世界は厳しい