初めての友達できました
初めての友達できました
俺は声のするほうを向いた。
そこには、モンスター図鑑では見たことない馬のような雷を纏った獣がいた。
「人の子よ、何をしに来た?」
威圧的な声に俺は少し圧倒された。
「迷子になってあの狼に追われて逃げてたらここに辿り着いた」
俺は答えた。
「森の出口はあっちだ、立ち去れ」
獣は言った。
「わかった、助かった」
そう言って俺は立って立ち去ろうとした。
しかし、転倒した時に足を捻ったらしく立とうとしたらまた転倒してしまった。
「なぁ、獣よ 少し手を貸してくれないか。」
俺は馬のような獣に頼んだ。
「はぁ、見てられんな。仕方ない少しだけ手を貸してやろう」
次の瞬間馬のような獣は光り輝いた。
「眩しい...」
光が弱まるとそこには1人の金髪の女性が立っていた。
「ほら、手を貸してやる」
金髪の女性は言った。
「えっ? 誰?」
俺は疑問に思った。
「おい、妾に助けを求めて助けてやろうと思ったのに誰はないだろ」
「...えっ? さっきの馬のような獣?」
「それであってはいるが、馬のような獣はやめろ」
「何でだ?馬のような獣だろ?」
「確かにそうだが、妾にも名前があるのだぞ」
「獣にも名前があるのか?」
「1部に限るがな。あと獣はやめろ」
「なら早く名前教えろよ」
「はぁ、わかったよ。妾はリン、麒麟のリンだ覚えておけ」
「わかったよ。で、早く手貸してくれないかな」
「忘れてた、今貸す」
「いや、やっぱいい背負っていってくれ」
「なぜ妾がそこまでしなければならんのだ」
「足痛いし疲れたから良いじゃん、頼むよ」
「はぁ、仕方ないな」
「ありがとう」
30分後
「ありがとう、リン」
「気にするな」
「なぁ、また会うことできるか?」
「知らん」
「そうか、残念」
「じゃあ、契約を結んでくれないか?」
「何のだ?」
「友人」
「まぁ、森にいても暇だったし許可しよう」
「わかった、じゃあ行くよ」
「我が名に従い汝は我の友人となる。友人契約」
「変わった魔法を使うのだな」
「魔法は可能性だって書いてあったから作った」
「そうか、作った...は?え?作った?」
「うん、作った」
「はぁ、あんまりほかの人に言うなよ」
「?、わかった」
「でも、その魔法ダサいな」
「自覚してるから言わないでよ」