転生しました
転生しました
目覚めると、銀髪の若い女性が俺を覗き込んでいた。
地球では美女と呼ばれる部類に入るのは確実であろう。
(誰だ?)
その隣には同じく若い黒髪の男性がこちらを見て微笑んでいる。
「―――――――――」
女性が微笑みながら何か言っている。
聞いたことのない言語だった。
少なくとも日本語では無い事が分かる。
「―――――――――」
男性の方も何か言っている。
「あー、うーうー」
(えっ?)
まともに声が出なかった。
(事故の時の後遺症か?)
「―――――――――」
女性の方が心配そうに何か言っている。
「―――――――――」
同じく男性の方も心配そうに何か言っている。
そしたら、男性の方に抱きかかえられた。
(えっ?)
いくら16歳とはいえそう軽々と持ち上げられる体重ではないはずだ。
こうして俺はしばらくの間俺は頭を悩ませていた。
1ヶ月後
どうやら俺は生まれ変わったらしい。
ようやく俺はその事に気付いた。
俺は赤ちゃんだった。
抱きかかえられてようやく自分の姿を確認できた。
目が覚めて最初に見た2人が両親らしい。
半年後
両親の会話を聞いてようやく言語が理解出来るようになった。
この頃になると俺もハイハイくらいはできるようになっていた。
地面を這ってベランダに出ると外で父親が剣を振っていた。
(俺の父親中二病かよ!)
そのときの俺はそう思っていた。