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少女、発想

「いや、建造物を作るのは構わんが、お前武芸はちゃんとやっているのか?」


武芸?領主が?


「なんで領主が武芸やんだよ、政治が領主の仕事だろうが」


「基本はな、だがいざ国王に招集がかかった時に兵を引き連れて行かなきゃいけないし、武芸は貴族の嗜みの1つだ」


はぁ、めんど………。そう思ったボスだが、この国の軍事たるものを目の辺りにしていないので、いい機会かもしれない、とも思った。


「エディター、王主催の武闘会ってあるのか?」


「あ?ああ、確かにあるが、だがあの武闘会は行かない方がいいぞ?」


「なんでだ?」


「あの武闘会は正直言ってなんでもありだ、本国中の色んな貴族が集まるからな、中には召喚獣を呼び出すのもいるらしいしな」


召喚獣………?これは、新しき戦の要になるやもしれんな。


「ほう、ますます興味が湧いた、いつやるんだ?」


「月に1回、王都に召喚された者だけが参加できる」


「やめだやめ、内政やろ」


そう言ってボスは椅子に座り、いろいろな書類に手当たり次第サインをし始めた。


「おいおい、諦めるの早いな、てかテキトーにサインしてないか?」


「テキトーじゃねえよ、サインする書類は机の上にまとめてあんだよ」


へ〜、と言ってエディターは1枚の書類を手に取った。


「あ?なになに……徴兵する兵を三分の一まで減らす!?何考えてんだお前!」


「徴兵した兵士は職業軍人じゃないから兵としての練度が低い、物量作戦じゃあ余りにも効率も悪いしな、それなら生産者に回って貰った方が効率良くね?さらに儲かったら儲かった分税を取る、そんなに高くはとらんがその税金を使って傭兵を雇ったり公共施設を新設したりするつもりだ」


そう言いながらボスは書類にサインをしていく。


「ふむ、ならもう一つ質問だ、公共施設とは具体的に何を作るんだ?」


「工房だ」


「工房?」


「ああ、でかい工房を作って工房を使いたい職人達に工房を共同で貸すんだ、その際家賃を徴収するが、工房の維持費を考えたら安いくらいの値段さ、今の内に募集したらかなり集まったんだ、中々いい物さ」


「そ、そうか………、あ、因みに武闘会なんだがな」


「王様の召喚がないと参加できないんだろ?」


「ああ、まあそうなんだが、お前にやる気があれば俺から推薦を出してやっても良いぞ?」


ガタッ!ボスは勢いよく立ち上がった。


「本当か!」


「あ、ああ、だが本当に良いんだな?あそこには文字通り猛者しか集まらないぞ?」


「ああ、構わない」


そうか、そう言ってエディターは頭を掻き回し、剣の柄を触りながらボスに言った。


「ならお前にもロングソードが必要だな」


「いらん」


は?唖然とした顔でエディターが言った。


「死にたいのか?それとも俺の話を聞いていないのか?」


「お前は分からないかも知れないがな、俺にはこいつがある」


そう言ってボスは懐にいれた拳銃を取り出した。


「な、なんだそれ?」


「魔法のステッキさ、少なくとも数百メートル先の敵の体に穴を開けることができるすぐれものさ」


「そんな凄いものなのか?」


「ああ、コイツはそのうちに職人達に作らせる予定だ」


「そ、そうか、だがやっぱり武闘会ではロングソードを使うべきだ」


「なぜ?」


「暗黙の了解と言うものがある、ついさっき言った召喚獣を出す奴だって魔法の杖を使ってではなく、口頭による呪文だけで召喚したからな、ロングソードは必需品だよ


め、めんどくせえ………そう思いながらボスは刀鍛冶に剣を作らせるための依頼書を書き始めた。


「おいおい、今から作らせたって武闘会には間に合わんよ、俺のを貸してやる」


そう言ってエディターは腰に下げているロングソードをボスに渡した、早速ボスは少し刃を覗いてみた。


「………なんかこの剣、全体的に真っ黒なんだけど?」


「キルシュ家に伝わる曰く付きの剣だ、なんでも先代が伝説の古龍を殺した剣とかなんとか、んでその伝説の古龍の血が真っ黒だったもんで剣に染みて以後取れないらしい」


「剣に染みるもんなのか?」


「普通はしみない」


「だよな」


そう言ってボスは受け取った剣を腰に下げ、女中を呼んだ。


「女中さーん!馬車用意してくれなーい?」


そう言うと、女中はペコリと頷き、何処かに行ってしまった。


「エディター、その武闘会はいつやるんだ?」


「数週間先だが、今の内に王都にいけば余裕で間に合うな」



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