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少女、戦慄

「ハアッハアッハアッハアッ・・・・・・・・・ ・」


戦火によって焼かれている木々や建物を背景に ただひたすら走り続けている一人の少女がいた 、少女は涙を流し、時々後ろを振り向きながら 走り続けていた。


「いたぞ!まだこの集落に生き残りがいたんだ !殺せ!」


鎧を着た一人の兵士が指を指して自分の部下に 指示をした、すると何処からともなく複数の兵 士が現れ、少女を追いかけた。


「ひい!」


少女は追いかけてきた兵士を見た瞬間びびって しまい、思わず足が縺れて転んてしまった。


「きゃん!」


「間抜けめ!逃がすな!」


そう言って兵士たちは少女を囲み、全員抜刀し 始めた、絶体絶命の状態に少女は何故か母のあ る言葉を思い出していた。


~もし、お外に出て危ないことがあったらその ペンダントに祈りなさい~


その言葉は少女が外に遊びに行く時母に必ず言 われた言葉である、少女は気付いたらいつも肌 身離さず持たされたペンダントを握って祈って いた。


「誰か・・・・・・誰か私を助けて!」


ゴゴゴゴゴ・・・・・


少女が祈った瞬間突然地面が揺れ、大きな地鳴 りが響いた


「わっなんだ!」


「このメスガキ!一体何しやがった!」


「おっおい!あれ見ろ!」


多くの兵士が少女を罵倒している時、一人の兵 士が指を指して言った、さした指の先には大き な魔法陣が形成されていた、魔法陣は徐々に光

を強くし、次の瞬間眩しすぎて魔法陣が見えな くなった。


「まっまぶし!」


「くっそ!」


それから数秒間、魔法陣は強烈な光を放った後 、魔法陣が消滅すると共に一人の男が立ってい た、その男は腕を組みながら一言。


「・・・・・・・・・ここどこ?」


「だ、誰だてめぇは!!!!!!!!!!」


「俺が知りたいぐらいだわァァァァァァ!!!! !!!!!」


少女に召喚?された男は軽くパニックになりな がらシャウトしていた。


「ここは何処だ!アメリカ合衆国の何州だ!」


「あ、アメリカ!?なんだそりゃ?」


「アメリカぐらい知ってんだろ?!俺は大統領 に合わないといけないんだよ!!!!!!!! !!!!」


「だ、大統領?お前何者だ」


「あ?!俺か?お前にいっでも分からないかも しれねぇけどな!俺はボスってんだよ!」


そう言ってボスは盛大にシャウトしたら、落ち 着いたのか荒らげていた息が静まり、兵士をま じまじと見始めた。


「お前………………なんで鎧なんかきてるんだ?中 世じゃないんだから」


「ち、中世?何を言っとるんだ?」


兵士がボスの質問に戸惑っているとき、少女が 叫んだ。


「た、助けて!」


「あ?」


突然助けてと言われて訳がわかんないボスは戸 惑った。


「そ、その人達は隣国の兵士です!私の村を焼 き払らったんです!」


「焼き払った?警察に相談だなそういうことは 」


「け、警察……………?警邏隊のことですか?こ 、こんな帝都から離れた村には来ませんし……… …侵攻されているから尚更…………」


「つーか焼き払ったっていったか?なに?おた くら焼き払ったの?放火は罪重いよ?」


ボスが兵士に向かって言った


「当たり前だろ、戦争なんだから」


「戦争なんだからって民間人に対する虐殺は 国際法違反………………ん?戦争?」


「もしかしてここ現代ですらない?」


「いや、もしかして俺が知っている世界ですら ない?」


そう思うと一気に孤独感が襲ってくるので、考 えないようにした


「まあ、さっきまで落ち着いて話していたがこ の国の軍にばらしたら面倒だからな、殺す」


そう言って兵士達は抜刀した。


「急展開だな、だが悪くない」


そう言ってボスは懐からナイフをとりだした。


「小刀?まさかロングソードに小刀で対抗する 気か?」


「こんな事いっちゃわるいがそのロングソード よりよっぽど切れるぞ?」


「ふ、切れ味が良くても腕が立たなきゃ意味は ねえぜ!」


そう言って、兵士達は一斉に斬りかかってきた。


「あ、一斉に来ちゃう?」


そう言ってボスは、突っ込んでくる兵士達の内 一人を捕まえ、その兵士を盾にして最初の残激 を防いだ。


「な、人を盾にするとは騎士道にはんするぞ! 」


「あ、そう?じゃあこの盾にした兵士、埋葬し といて」


そう言ってボスは盾にした兵士を投げつけ、怯 んだ隙に兵士達との間合いを詰めようとした、 が


「我に服従せよ!そなたに永遠の力あれ!」


そう兵士が唱えた瞬間、死んだはずの兵士がお きあがった、顔はまるでゾンビのようだった。


「ハハハハハハ!まさか殺すことが出来たとで も思っていたのか!無駄だ!我が国の魔学はそ こら辺の弱小国とは訳が違う!」


そう詠唱をした兵士が高々にボスに告げたしか しボスは全く理解していない顔であった。


「魔学?なんだ魔学って?」


「なんだ、魔学も知らんのか?魔力エネルギー を様々な術式に変えて利用、追求する学問だ」


「へ〜………………勉強になりましたっ……………… と!」


そう言ってボスは詠唱した兵士に向けてナイフ を投げた、ナイフは見事兵士の脳天に刺さり、 詠唱した兵士が倒れると同時に一度生き返った 兵士も倒れた。


「なるほど、詠唱したやつを殺すと無効化され るのか、やはり科学のほうが信頼できるな」


「ばかめ!武器を手放すとはとんだ間抜けだ! 」


そう言って再度兵士達は一斉に斬りかかってきた。


ババババババババババババハ!


「が………………ぐ…………」


「な…………………何が起きた………?」


そう兵士達は疑問に思いながら倒れていった、 ボスは両手にサブマシンガンを持って言った。


「魔法だよ、最も目に見える一番信頼できる魔 法だけどな」


「あ、あの……………………」


急に少女が話しかけてきた。


「ん?なんだ?」


「た、助けてくれてありがとうございます」


「別にあんたのために戦った訳じゃない」


そう言ってボスはサブマシンガンをゴソゴソと 仕舞って歩き出した。


「ま、待ってください!」


「あん?悪いが俺は急いでいる、待ってる暇な んかない」


「急いでいるって、あなたは私の使い魔じゃな いですか!」


「使い魔とは失礼な、俺は立派なにんげn………………」


そう言いかけて自分の尻に違和感を覚えた、見てみると尻尾が生えていた。


「人?使い魔でしょ?」


「な……………………なんじゃこりゃゃゃゃゃゃゃ ゃゃゃゃ!」


そう言ってボスは自分の尻に生えている尻尾を掴んて言った。


「な、なんだよこれ!いや、引っ張ったら取れ るかもしれん!ふん!」


力一杯引っ張ってみたが、全く取れない、どうやら体の一部のようだ、少女がその様子を見て 、遠慮がちに


「あのー、なんで使い魔と認めたがらないかは 知りませんが、証拠に左目に魔法陣がかいてあ

りますよ?」


いや、自分の左目みえないから……………。


はあ……………まあいい、使い魔だという事実 はさておき、このままだとこの国侵攻されると 思うが、どうするんだ?」


「え、えっと、とりあえずここから約四里離れ た所にある街にいる領主様に会いにいくのがい いと思います、ただ………………」


「ただなんだ?」


「恐らく私達ごときに話を聞いてくれるとは思えません………………」


「言ってる場合か、国の大事だろ?」


「し、しかし、もしも無礼なことがあったら斬 首ですし……………」


「安心しろ、もし仮に斬首に処されるとしたら 、俺達の首が落ちる前に敵がその四里先の街に 到着する」


「で、ても………」


少女の話を聞かずに、ボスは歩き出した。


「ち、ちょっと待ってくださいよ!」


「無理だ、俺が元の世界に帰れない以上恐らく この国にお世話になる、だから今消滅してもら っては困る」


そう言ってボスは街に向かった。


…………………さて、ボス達は何とか敵兵よりも早 く街に到着することが出来た、街は壁に囲まれ ていて、まるで最初から戦争に備えていたかの ように見えた。


ボス達は領主の屋敷に向かい、屋敷の門番の前で止まった。


「む、怪しいやつ!何の様だ!」


そう言って門番は、ボス達に持っている槍を向けてきた。


「今から早急に領主様に伝えたいことがある」


「領主様に会いたいのなら、紹介状を持ってい るよな?」


「紹介状?んなもん持ってねえよ」


「なら領主様に会うことは出来ないな」


「いやいや、国家の存続を掛けたことなんだって」


「ふん、紹介状がないならどんな理由であろう と会うことなどできない」


「そうか…………それは残念だ…………」


そう言ってボスは門番の首元を掴み、屋敷の扉に向けて投げた。


バッきぃィィィィィィ!


屋敷の扉は壊れた。


「え……………エェェェェェ!」


そう叫んだのは少女であった


「ち、ちょっとなにしてんですか!まずいですよ!」


「なにが?」


「領主様の怒りを買っちゃいますよ!逃げましょう!」


「何言ってやがる?俺達は領主様に会いに来た んだぜ?それにここで逃げたら逃げる場所なく なるぜ?」


そうこう話しているうちに、屋敷から如何にも 貴族のような服装をした男が出てきた。


「おい!貴様私の屋敷の扉を壊しよったな!」


「あんたが領主様か?」


ボスが男に質問した。


「ああそうだ!代々王よりこの地を任されてい るキルシュ家当主、エディター・キルシュだ! 扉をこわしたんだからそれなりの理由があるん だろうな?」


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